優しさにつつまれて

昨夜、友人と3人で出かけていた次男が、玄関で「ただいまあ～！お母さん、ちょっと降りてきて～！」と、叫ぶ。(夜の10時半は、母は薬のせいで眠いのですわ。)

「お母さん、ありがとう！」と、3人それぞれが一輪ずつのカーネーションを照れくさそうに。

高校２年に母親を亡くした彼は、「良かった～、俺、わたせる人がいる・・・。」と。

『Mother's Day 』今日は母の日。そっか・・・思いがけない贈り物に胸が熱くなった。

カーネーションが4輪。午後から出かけていた長男からの一輪が増えた。

ガラスの花瓶を守っているのは、えびな姉様に頂いた『麻紐のかご』。可愛いかごに今朝、花ブレードをグルーガンでつけてみたよ。

　《気分が滅入ったら、お掃除しましょ。》

5月6日の来客との会話(それが、原因かどうか定かではないが)で、またまた体調を崩して、寝たり起きたりの生活だったの。

その人は姑さんの友人で、59歳のご婦人。去年の夏から、あたしみたいな病状になって「辛いわ～、辛い！」と、嘆いていた。

「あなたもこんなに辛くて嫌になるでしょ。出かけられないなんて可哀相で涙がでるわ。」と、自分も辛いのに、あたしを気遣って下さっていた。

今年に入って東京やら温泉やら出かけられるようになったと聞き、「良かったですね。長引かなくて、本当に良かったですね。」と、言ったほど快復されたようだった。

ところが、6日に来られた時・・・。

姑さんが「我が家のお嫁さんもね、最近やっと出かけられるようになったのよね。安心したわ～。」と、言った途端にご婦人の顔色が変わった。

「えっ？なんで？どうしたの？治ったの？」言葉を挟む余裕の無い質問攻め。

外出した事が悪いことのように聞えるほどの質問攻め。

「出かけられるといっても、ほんの少しだけだし、出先で具合も悪くなったりしますよ。」

それでもご婦人は「いいなあ、私なんてまた再発よ。辛くてね。羨ましいわあ。」と、言う。

羨ましい？耳を疑った。あたしは『完治』したわけじゃないし・・・。

羨ましいなんて・・・・。

こんな体が？「だったら、変わってやるよ！」心の声。

あ～あ、些細な言葉なのに哀しくなってね。しばらく、寝込んでしまいましたよ。

弱いなあ、あたし。これが、心の病気なのか・・・・。

いいえ、ダメだよ、このままじゃ、駄目。

前向きに前向きに「今を生きなきゃ！あたしの人生を生きなきゃ！」

自分を叱咤しながら、布団から起きて・・・・。「掃除しよう！」と、思った。

枯れた花や、空っぽの植木鉢が散乱したベランダの掃除。無心で掃除。

鉢を減らし、フローリングの床もピカピカに雑巾をかけた。

掃除は疲れたけれど、無心でやって、終わった時は気分も少し良くなったようです。

大きなゴミ袋に、あたしの重い気持ちも捨てた感じで。

きっと、あのご婦人は、あたしのほうが自分より重い症状を期待して来られたのでしょうね。(充分、重いと思うよ。)

なのに、「出かけられた」と聞き・・・・

人の心に宿る、厄介な心理「嫉妬」。あはは～、あたしに嫉妬するなんて、お門違いですよね。

嫉妬の心は、あたしの中にもあるよ。こんな体だもの、言ったらきりが無いほどあるよ。

誰の心にもあるよね。だけど・・・・・。

「あたし、外出できました。」と、報告できた時に、暖かなコメントをたくさんもらったね。

人の辛さや悲しみを共感し、喜びを受け止めて下さる人は、貴重な存在なんだとつくづく思いましたわ。

あたしも、そんな人になりたい。人を羨むばかりじゃ、哀しいよね。

えびな姉様は、あたしの心のSOSに直ぐに気がついて・・・・・ありがとうございました。

自分では体の不調の原因がわからなかったので、「また、あの頃に戻るの？」と、不安だったのですわ。『外的ストレス』かあ・・・・。

　《最近の手作り》

その１

以前作ったエプロン。肩が凝らないの。紐が細い(２，５ｃｍ)から、どうかなあ？と、思ったけれど、ラクチン。気分を変えたくて、手持ちのいろんな生地で縫ってみた。

『ポリエステル混白黒格子柄』と『ダブルガーゼ・苺柄』

友人にはジャンパースカートに見えたらしい。

そうだなあ、ヒップ９０ｃｍ未満なら後ろも重なるけれど、それ以上だと、開くと思う・・。

『綿麻・花紺に白のドット』と『ツイル・猫(そう、猫・・・)柄』

同じ型紙で丈を３０ｃｍ短くしたの。椅子に腰掛けて作業するには、この方が動きやすいようですわ。

『綿麻・茶色地に白のドット』で、スモック風。これ、便利。

あたし、普段、ブラをしないから、ふいのお客や宅配便にもこのまま出られる。あはは～。

気分に合わせて好きなエプロンを！楽しくなってきましたよ。気のせいかなあ？

その２

かなみんさんに、端切れを送った後、出てきたよ～。いつ買ったのか忘れた年代物の布。たぶん、オークションで競り合った品だよ。

１０ｃｍ四方の布。説明によれば「・・・６０ｓ」とか・・・そっち方面は詳しくないのよね。

柄が可愛いすぎて使えずにいたのよね。明るい生地で気分を盛り上げようと、昨日から、ひたすらミシンで縫い合わせた。１ｍ四方の大きさまで・・・。

配色も何もあったもんじゃないねぇ～。手当たり次第に縫い合わせただけ。はい、全てミシンでダダアア～っと。(下に敷いたのは、数年前にチクチク縫ったキルト)

なんとまあ、賑やかなキルトが出来ちゃった。掃除したてのベランダの椅子カバーに。

忘れな草の薄紫と桃色の花の優しい癒しのように、人に優しく生きられたらいいなあと思いつつも、誰かを傷つけているのかもしれない。

心ゆたかに、おだやかにと思う今日この頃。そう、思いながらも、

自分の心や体調に余裕が無い時は、冷たい言葉や態度で接しているんだろうなあ。

あたし、人に優しく生きていますかね。自問自答の日々でございます。

あっ！Agri姉様、子育てのアドバイス、ありがとうございました。まだまだ、長男の就職活動は前途多難のようですが、家族で話し合う事が大事なんですね。