sotto voce

2009/05/07(木)21:22

ハクチョウ

また最初に弾けない問題。1番目のエチュードは左手が3連符で動き続けるのだが、朝一番に弾く時、まず最初の2小節で音が乗らず、そのまま行ってしまう。左手は力が入って曲が終わるころには痛くなって動くのもきつくなってしまう。 たぶん最初に弾けないのはかなり体がこわばってしまっているのだと思う。体を信じるリラックスした感じがないのだと思う。メンタルなものなのかもしれないけど、いつか信じる力がつくといいなあと思う。 エチュード2つはなかなか弾き応えがあって、なかなかただ弾くだけが大変。2番目のエチュードは中間の何でもないはずの音階が譜面を見ながらでも止まってしまう。やっぱり覚えちゃおうかと覚えたけれど、1回目と2回目と似たような感じで6つの同じ音形の最後の音を1の指で取るか否かが分かれ道になっていたりして、なかなか身につかない。歳をとってやはり覚えるのも鈍くなったのかもしれない。昨日覚えていても、今日は忘れている。でもこういうなんでもない音階が普通にきれいに響いて弾けるようになりたい。左手のシフトや移弦のときに乱れる。 ゴルターマンをある程度弾きこんでしまいたいと思ったけれど、前半で今日はほとんど終わってしまった。そんなに難しくないはずなのだけど、練習が必要と思われるところがいくつかあって、1つ1つにかなり時間を費やした。ウサギは3楽章で出てくるはずなのに、1楽章でウサギ変形版がある。ハイドンのカデンツアであったのとほぼそっくりのものだし、スタカートはついていないけれどやはり跳ねたい感じ。ウサギ変形版は、ウサギオリジナルより難しい。もう少しなのだけどなあと思う。うまくいく時の感覚はだいたいわかってきたのだけど、いつでもできない。いつでもできるようになりたい。まず、うでは重くて、着地はやわらかく、そうして弦に入り込み、ぶんと言った後、弓は持ち上がる、このとき弓は弦に対して水平に持ち上がる必要があるようだ。それから弧を描いて、また弦に落ちる。同じ弦だとまだいいのだけど、これに移弦が入ると体勢より難しくなる。でもこの曲でとにかくウサギの確立を目指したい。 左手は音程は相変わらずだけど、もう一つの相変わらずのビブラートを意識するようにしている。ただのビブラートの練習だけは前より少しできるようになったようなので、時間が少しある今ゆっくりした曲でビブラートをかける練習をしている。ハクチョウとか。白鳥はチェロの曲としてはすごく有名でみんなあこがれているようだけど、あまり私は憧れがなかった。今まで弾いたことがなかった。ピアノの「エリーゼのために」みたいに。今、弾いてみてやはり白鳥よりバッハのアリオーソが弾けるようになりたいなあなんて思うけど、でも苦手なりにも弾いていると前よりも興味が湧いてきた。どんな曲でも前よりも、こうしたい、そうか、とかいろいろやってみたくなって弾いていて楽しい。でも気がつくとビブラートが止まっていることが多い。とにかく意識してやってみようと思っている。たしかにビブラートなしより入っているほうがよい。(あたりまえか)

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