My Electone Life

コンクールに生徒を出すとなると一番悩むのが、曲選び。
既成曲を弾くわけにもいかず、いったいどんな曲を選んであげたらこの子のいい面が出るのか…。
私も、時間があればCDを見に行き、スコアと合わせると月の購入額が20万近く使っている時もありました。(^-^;


リズムのノリは今一つ、指もあんまり動かない、という生徒に弾かせても成功したのが、和風の吹奏楽でした。
日本人には、お祭りのリズムや民謡のメロディは、体内にあるんだなあとつくづく思ったものです。

初めに挑戦させたのが、櫛田てつ之扶さんの曲でした。

「飛鳥」 ～櫛田てつ之扶作品集／ 大阪市音楽団 【レビューBP】
作曲：櫛田てつ之扶（Tetsunosuke Kushida）【全曲】

1. 飛鳥（1994改訂版）【8：44】
　　Asuka

2. 舞楽II（小編成対応曲）【11：49】
　　Bugaku II

3. 東北地方の民謡によるコラージュ【5：28】
　　Collage for Band - On Folk Songs from the Tohoku District

4. 組曲「星へのきざはし」第一部
　　Steps by Starlight - 1st Suite for Band
　　　1.ミルキー・ウェイ【2：41】
　　　2.蠍座（さそりざ）【3：55】
　　　3.Cygnus・愛の歌【6：23】

5. 秋の平安京【8：14】
　　Autumn in Heian-Kyo

6. 尺八と吹奏楽のためのフィギュレーション【9：27】
　　Figuration for Shakuhachi ＆ Band

7. 雲のコラージュ（1997改訂版）【6：38】
　　Clouds in Collage

8. 斑鳩の空（1997改訂版）
　　Ikaruga
　　　・まほろば【2：58】
　　　・夢殿【2：43】
　　　・里人の踊り【1：57】
　　　・斑鳩の空【3：08】


この中の、「尺八と吹奏楽のためのフィギュレーション」を選曲。
スコアは、ここで買えます。
尺八と吹奏楽のための「フィギュレーション」／櫛田月失之扶（吹奏楽譜）

選曲理由は、尺八のソロ部分でこの生徒の得意な「メロディに入り込む表現」や「間の表現」が十分アピールでき、不得意な「速い指運び」・「難しいリズムの組み合わせ」が１か所に集約している曲であること。

VAの尺八にタッチトーンをいっぱいまでかけ、唸る表現をしたり、ホリゾンタルタッチで吹き出すときの息の表現にこだわったり、細部まで指導しました。

静寂を作り出すのもこの曲には大切な要素だったので、場面の移り変わりの緊張感のある「間」の指導にもこだわりました。

このアルバムの「飛鳥」や「秋の平安京」もコンクールで弾かれている曲です。
他の曲のスコアは、こちら。

櫛田月失之扶／飛鳥
（吹奏楽楽譜KORS-2（フル・スコアーのみ））2,100円

組曲「斑鳩の空」(1997年改訂版）

組曲「星へのきざはし」第一部