図解 火災報知設備工事方法
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排煙口の場合、その多くは火災報知器との連動はしません。 そのほとんどは排煙口の近くの壁に取り付けられた起動スイッチで起動させます。 図 80は 火災受信機~排煙口へ 排煙口~起動スイッチへ それぞれ3Pのケーブルが配線されている例です。
図 80-2は排煙口の内部回路の略図です。 特性として 共通に-、作動に+の電圧が加わると起動リレーが作動し排煙口が開放されます。 共通に-、復帰に+の電圧が加わると復帰モーターが回転し排煙口が復帰します。 共通(確)と確認は常時開の接点ですが、排煙口が開放されたときのみ閉になります。
図 80-3は排煙口起動ボタンの回路図です。 特性として 起動ボタン裏面の⑥の下の発光ダイオードはボタン表面の「電源」の表示灯を示します。⑤に+、⑥に-の電圧が加わることにより点灯することが解ります。この表示灯は常時点灯させます。 ⑤と④は内部でつながっていることが解ります。 ③の下の接点は常時「開」ですが起動ボタンを引くことにより「閉」になります。 ②の下の接点は常時「開」ですが起動ボタンを押すことにより「閉」になります。 ①の下の発光ダイオードはボタン表面の「開放」の表示灯を示していると思われます。この表示灯は排煙口が開放されているときのみ点灯させます。
次は受信機内部の特性です。 防排煙で説明したことに加え、ここではI+、I-という常時電圧が出力されている回路がありI+はDCとの間でも常時電圧が出力されていることを認識しておく必要があります。(図 80-4)
図 80-5のように結線することにより、常時Ⅰ+から出た電流が起動用押しボタンの⑤に入り電源の表示灯を通過し起動用押しボタンの⑥から出て排煙口の「共通」の端子を介しDC(-)に帰るので電源の表示灯を常時点灯させることが出来ます。 起動ボタンを押すと⑤に入った+の電流が④に渡り②から出て排煙口の作動に入り起動リレーを通過し共通の端子を通過しDC(-)に帰るので排煙口が起動します。(図 80-5-2) 排煙口が起動すると排煙口内部の常時開の接点が「閉」になるので受信機のDA11から出た+の電流が排煙口の確認に入り「閉」なった接点を通過し排煙口の共通(確)を通過し「渡り」線で共通に入り受信機のDC(-)に帰るので受信機の排煙口の応答ランプが点灯します。 また起動ボタンの⑤④を通過したⅠ+が確認の発光ダイオードを通過し①から出て排煙口の確認に入り排煙口内部の接点、共通(確)、渡り線、共通の順で通過しDC(-)に帰るので起動用押しボタンの「開放」のランプも点灯します。(図 80-5-3) 起動用押しボタンを引っ張ると⑤④に入ったⅠ+が③から出て排煙口の復帰に入り復帰モーターを通過し、共通を介して受信機のDC(-)に帰るのでモーターにより排煙口が復帰します。排煙口が復帰すると常時「開」の接点が元に戻り監視状態になります。 実際に結線したところ(図 80-5-5)
防排煙 シャッター 2017.10.21