連日 39度 続きの上海
おそらく 実際は40度を 越えている
41度とかで 報道すると
もう その数字だけで 具合が悪くなる人や
仕事を休ませろと 騒ぎが起こるから
39度の発表しかしないと
おいらの推理も あながち でたらめでもない
さあ 日本も 夏休みだろうから
久々の 長文日記です
アイスコーヒーでも 用意して 氷を入れて
カラカラとミルクをストローでかき混ぜ
ゆっくり お読みくださいよ
今日は 終戦記念日
もう二度と繰り返してはならない
戦争を 想う
平和だからこそ 歌えれる 奏でれる
それを実感している
過ちや 戦いは繰り返さない
けして
そして そんな日 そういう想いを
忘れないためにも
この日の空を皆で撮ろうという
ブロ友エリリンさんの企画に賛同し
上海の空を 8月15日 朝5時 夜明けすぐの空
どうか 皆が これから先も平和であるように
断じて 反戦 反核
これは 揺るがない
さて
土曜の朝は 早く起き 運転手に
カミさんの かあちゃんが 長年の喘息持ちで
人づてに 上海市の隣の 大倉市(たいちゃん)という 町に
喘息によく効く 漢方薬を 調合する
名医がいると 聞いてきて
大倉市まで
カミさんと かあちゃんと 父ちゃんを乗せ
車を1時間ほど 走らせると
目的の漢方薬局に
入口をはいると
独特の薬草の匂いが 迎えてくれる
ここの システムは
先に 名医と呼ばれる 漢方医が
診察をし
その患者にあった 漢方を 紙に書き出し
それを 薬担当に渡すと
その場で いくつもある漢方を 調合し
買い求めれるという 具合だ
おいらも 好奇心で
かあちゃんと 名医の 診察室に入ると
名医
歳の頃は 50からみ
でっぷりと太く 肌は黒く
顔は しもぶくれで
そのくせ 目は まんまるで愛らしい
おいら この人 昔 逢った事あるんでないか????
ずっと考えていると
・・・・・・・
そうやん
「 ハクション大魔王」 やん
かあちゃんは
診察が終わると
おいらに 「せっかく来たから おもえも診てもらえ」 と
大魔王のやり方は
浅黒く 太い
人さし指と 中指と 薬指を 合わせ
患者の 手首の裏 脈を取るあたりに あてて
下を 向いて
カルテのような 紙に
漢方の名前を いくつも書きだしてゆく やり方
おいらも 大魔王の前に座り
手を差し出すと
3本の指を 手首の裏にあてがうと
「 おまえ 腸が 強くないなあ・・・」
「 最近 腸の病気 したろ?」
おいら 唖然
さすが 中国漢方 恐るべし
ハクション大魔王様
大魔王は
「 冷たい飲み物は あかんぞ・・」といいながら
カルテに いくつかの 漢方の名前を
スラスラと 書きこんでゆく
これが そのカルテ
これを 薬担当の人に渡すと
薬を 調合する所は
壁面に いくつも引き出しがあり
その中に 薬草やら
タツノオトシゴの 乾燥させたのやら
蝉の抜け殻 やら
引き出しだけでも ざっと数え 300くらいはある
係の人は カルテを見ながら
手際良く 引き出しから
手尺測りで 漢方を出して測り
お皿に 盛り付けるように 調合してゆく
壁面には
いかにも 中国の漢方薬局というような 絵が かかる
待つこと 30分
かあちゃんの 喘息の薬も
おいらの 腸の薬も 綺麗に ビニール袋に 分けられ
その 薬局を後に
大倉市と 上海市の 町境はちょうど
国境のような ゲートがあり
公安(警察)が 検問をしている
今 万博期間中は 上海市に入るすべての主要道路では
こういう検問が行われている
ただ すべての車を 止めていると
時間も 労力もかかるので
事前に 交通許可証を 申請し 車の ウインドウに
貼っておけば スル― 出来
おいらも 仕事で しょうちゅう 市外に出るので
早々 申請し 貼ってあったが
ここでは どういうわけか
止められる
ここは イケメンの 若い公安ばかり4人ほどで
まるで 公安アイドルグループのよう
免許証の提示を求められ
渡すと
いろいろ話しかけてくる
おいら 早口でわかんないから
ポカンとしてると
カミさんが 彼は 日本人だと
いかん いつもの インド人が使えない
若い 公安は
急に笑顔で
「 コ・ン・ニ・チ・ワ 」
[ Are You Japanese? ]
なんじゃ こいつ?
でも 公安独特の 威張った感じはしなく
好感のもてる 好青年といった 兄ちゃん
パスポートを 見せろ と言われ
従う
車のエンジンを切れと言われ
従う
おいら 以外は 車から降ろされ
車内を すべて チェック
おいらは
退屈で
「なんで この ステッカー貼ってあるのに
止めたん?」 と 聞くと
「 あんた 人相悪い 」
おまえ はっきり 言うねえ
おいらは なんか
この 若い イケメンの公安の 兄ちゃんに 親しみが湧き
左手の小指を 立てて
「 おまえ ええ男やし ブイブイ 言わんしとんちゃう??」
と 日本語で
公安の兄ちゃんは
キョトンとした顔で
小指を 立て
「 ブイブイ??」
おいら また 小指を 立て
「 ブイブイ」
これは 日本のいい言葉だ と 説明
公安の 兄ちゃんは
小指を立て 「ブイブイ」
おいらは
「 好 (ハオ)」
いいで という 意味
検問は無事終わり
イケメン 4人は 笑顔で 見送ってくれた
イケメン君
今日 帰ったら
家で 小指を立て 「ブイブイ」 と
家族に 自慢げに話すんやろうな
おいら どうか
彼の彼女が 日本人か
日本語ペラペラの 中国人じゃないようにと
祈るしか 他はなかった