上海一の広さを誇る
MAO上海で行われる
チャリティ―LIVEイベント
この話が来た4月
皆で 練習日を決めようと
予定を出し合うと
GWをまたいでの帰省帰国の人や
仕事で帰国出張の人などがいて
全員揃っての練習が
1度も取れないということが、分かるばかりか
タクちゃんは
LIVE当日の 午後5時に上海に着く便で、
出張を済ませ
成田から飛んで駆けつけるという
なかなかハードな 状況での
実はLIVEであったのです
しかも、皆のスケジュールがなかなか
出揃わず
タクちゃん抜きででも
当日昼練習しとかないと
GWをまたぎ 帰国されていた
べースの イケイケイケやんとは
1度もあわせれてないし
そうでなくとも彼はまだ 加入したてだし
まずいやんと
慌てて いつものスタジオ
坊発楽のHPのスタジオ予約状況のページを見ると
すでに他のバンドの予約で埋まっている
さて 困ったと
ピアノのレオンさんが
上海音楽院近くの とあるスタジオをあたってくれると
空いていて
やれやれと胸をなでおろす
ところが、当日前日の おととい 金曜日
レオンさんから
「ダメっす スタジオ チョー狭いっす
僕もキーボード2台だし
とても5人入りきれません」
と、
写真入りのメールが 届く
さーー どうすると
中国人とバンドも組んでる 顔の広い
ドラムの白竜さんと 電話で
あちこちあたるが 駄目で
そうこうしてると
レオンさんが、ネットで検索しまくり
上海のロック好きな人たちがしてるサイトに侵入し
そのサイトに情報が載っていたスタジオを
あたってくれて
スタジオありましたと
携帯に
行き方が書かれた
ショートメールが
もちろん 全員初めていく場所
当日土曜日
おいらは、午前中会社で、日本に送る荷物など
残務をすませ
レオンさんからのショートメールを頼りに
最寄りの
地下鉄の駅を下り、雨の中歩き出すと
「モリシゲさん」と 低い声で・・・
はっと 振り向くと
イケイケイケやんが・・
これは心強いと 二人で
目的地を目指す
上海特有の並木道をメール通りに進むも
なかなか 見つからない
いったりきたりして メールを見直すと
「なにも書いてない鉄の扉
まさかこれじゃないだろうと だれもが思う」
と、レオンさんのメールにも書いてある
おそるおそる二人で 入ってみる
えーー
やっぱここじゃねーべ
でもメールを見直すと
「左奥に地下に降りる階段がある」と
書いてある・・・・
あった
おそるおそる降りてみる
洞窟のような道を進む
まるで映画でみた
上海マフィアのアジトのような
佇まいで 異常にカビ臭く
すごい湿気だ
他のバンドがすでに練習してるのか
激しいビートが 漏れ聞こえてくる
なかなか 上手い
歩き進むと
スタジオ事務所の前に着く
そして 受付をすませ
また廊下を
この廊下をはさみ
何部屋かがスタジオルームになっているらしく
何バンドかの音が 交互に
漏れてくる 皆、激しいロックだ
ボロボロの
扉を開けると
そこそこ広いけど
申し訳ないが
音は もこもこで洞窟の中でしているようで
なにより 湿気が酷く
ピアノの鍵盤も濡れてくると
レオンさんがこぼしていた
坊発楽を知らない
中国の若いロッカーたちは
まだ出現していない中国のロックスターを
夢見て、こんな地下の要塞のようなところで
シャウトしているのかもしれない
練習を終え
事務所で清算をしてると
事務所の扉に
この日の チャリティ―LIVEの
立派なポスターが
我らHISも ちゃんと載っている
酷い湿気から解放され
シャバに出て
皆で タクシーを拾い
完全 アウエーであろう
この日の
チャリティ―LIVE会場
MAOへと 向かう
MAOに着き
タクシーを降り 荷物を下ろし
さあ、完全 アウエーのLIVE
この 扉の先には
一体どんな 夜が待っていて
くれているんだろう・・・・・・・
<続く>
続き
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