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カテゴリ:写真について
失敗しない写真を撮るために いい写真を撮りたい でも失敗してしまったら、作品もなにもない 失敗してない写真が増えれば、良い写真も増える。 上手く撮る以前の、失敗しない方法を言語化してみます。 ![]() よくある失敗例 カメラに任せることと 明るすぎる 暗すぎる ブレる 対策 ・シャッタースピード優先モードにする ・絞り優先モードにする ・シャッタースピード低速限界設定をする ブレには2種類ある 被写体が早すぎてブレる、被写体ブレ カメラを持ってる手が動いてしまってぶれる、手ブレ シャッタースピードを早くすれば全て解決できる。 それは分かってるのに、大事なチャンスで「シャッタースピードが遅いまま」という失敗をする。 そのためカメラに遅くさせないように設定する。 ・被写体ブレについて 【シャッタースピード優先モードにする】 動くモノの被写体を、絶対にブレさせないと固く決めたら、シャッタースピードを高く設定し、固定する。それ以外のF値やISO感度はオートに任せる。 ![]() (モードダイヤル Tvモード) シャッタースピードは明るさが許す限り高いほうが良い。 とは言っても 旅客機で1/1000、 野鳥で1/2000 くらいにしている。(動く人物とったことない) F値が上がりすぎないように様子を見つつ設定する。 夜になってくると明るさが保てないので、シャッタースピードを遅くしなければならない。そんな時は息を止めて気合いでブレさせない。もしくはブレるの覚悟で流し撮り。 被写体の動きが思ったより激しくて、ブレてしまうことがある。 その対策として予測力を高めるようにする。 つまり被写体などの勉強や事前の下調べが重要になるかもしれない。 【カスタム設定】 こうしてシャッタースピードを高くしておいたのにもかかわらず、「流し撮りしてみよ〜」と思って設定をいじり、そのまま忘れて突然のシャッターチャンスをブレ写真で逃す。アホである。 設定を手早く切り替えるためにカスタム設定を使っている。 流し撮り設定、動きモノ設定の2つをプリセットしておき、ダイヤルの切り替えで瞬時に数値を大きく変えられる。これで慌てることは少なくなるが、アホは治らない。 ![]() (モードダイヤル C1〜C3) ![]() (カスタム撮影モードの登録設定) 欲張りすぎず、ひとつの作品を確実に狙って撮ることを意識するのが私の課題かな。 ・手ブレについて 【絞り優先モード】 絞り優先だと、シャッタースピードをカメラに任せることになる。カメラはおおむね手ブレしない程度のシャッタースピードを保ってくれるので、動きモノ以外の人物や風景で使える。 しかし暗い環境だと、思ったより遅い設定になってしまう。もしくはしっかり構えて狙わなければブレる。 ![]() (モードダイヤル Avモード) 【シャッタースピードの低速限界】 たとえ暗い状況でも、シャッタースピードを遅くさせないように設定する。 カメラ任せでもこれ以上遅くならないので、明るさが目まぐるしく変化する状況でも、手ブレを気にする必要性はなくなる。 ![]() ![]() (ISO感度に関する設定、ISOオート低速限界の設定) デメリットとして、シャッタースピードをこれ以上遅くできなくなったカメラはISO感度で明るさを調整するため、暗い環境ではノイズが多い写真になる。 なので、ここでもISO感度上限設定と、RAWで撮るメリットが生きてくる。編集でなんとかなる今では、写真編集ソフトが優秀なのでノイズ除去が簡単に行える。しかしブレている写真は補正が効きにくい。なので私はノイジーであろうとブレてない写真を撮ることを優先している。 ピンボケ対策 ・いいカメラを使う ・AFモードを適切に使う ・AFエリアを設定する ・置きピンをする ・マニュアルフォーカス 【いいカメラを使う】 オートフォーカス(AF)性能は、値段が一番反映されるといってもいいのではないかと思う。 最近のミラーレスカメラならば被写体認識があるので、ピントを合わせることについてあまり考える必要がなくなる。 とはいえ、使いこなさなければカメラも食いついてくれない。 【AFエリアの設定をする】 (フォーカスポイントがたくさんある、いいカメラで特に有効) フォーカスを合わせようと思っても、別のところにフォーカスを持っていかれてしまい、被写体がピンぼけしてしまうことがある。こうならないように、AFポイントやAFエリアを設定して狙った場所のみにフォーカスを合わせるようにする。 また、構図とともにどこにピントが欲しいかを決め、そこにAFエリアを設定することで、カメラを構えてシャッターを半押ししたあとの構図を微調整する手間が省ける。 ![]() (AFエリアの設定 顔の部分にピントが合って欲しいため、あらあじめ顔がきて欲しいところにAFエリアを置いている) 障害物が入る場合などは、スポット一点で障害物の隙間を抜いてピントを合わせる。 ![]() (木の枝にピントを奪われないように狭いAFエリアで狙った写真) ![]() (被写体の動きが激しいが、障害物は無いため、被写体がファインダー内のどこにいてもフォーカスが合うように広く設定して撮った写真) 【AFモードを適切に設定する】 AFの方式には主に2つある(Canon機での名称) ・ワンショットAF シャッターボタンを半押しして、ピピッ♪と鳴ってフォーカスが固定されるワンショットAF 主に風景など動かないものに有効 ピントを合わせてから構図を変えられるメリットがある ![]() (AF方式の表示 ONE SHOT) ・サーボAF シャッターボタンを半押ししている間に、AFポイントに捉えた被写体の動きに合わせてピントを自動で調整し続け、なおかつ被写体を追いかけるサーボAF 主に動く被写体に有効 ![]() (AF方式の表示 AI SERVO) これら2つを被写体や自分の動きに合わせて使い分ける必要がある。 たとえば人物撮影の場合、しっかり止まってポージングをしてもらえるならワンショットAFでもよいが、動いてる瞬間も狙う場合にはサーボAFに切り替えることになる。手間を省くためにボタンを押すだけで切り替えられるボタンをカスタマイズ設定で割り当てている。 (被写体認識があるいいカメラなら全部サーボAFで済むのでは...?) ・AFクイック ちなみに、レフ機でライブビューモード(背面ディスプレイを見ながら撮る)を使う場合、AFクイックモードの方がAFは早い。 シャッターボタンを半押しすると、一瞬ミラーを上げてピントを合わせる方式。デメリットはミラーを上げる音が少し騒がしい。 ![]() (AF駆動方式の設定) 【置きピンをする】 被写体の動きが早すぎてフォーカスが間に合わない場合や、暗かったりコントラストが低くてフォーカスが迷う場合がある。フォーカスリングを回してあらかじめ狙った場所にピントを合わせて(置いて)おくと、カメラがフォーカスを駆動させサーチする時間を短縮させることができるため、早くピントが合いやすい。 【マニュアルフォーカス】 動きモノでどうしても合わない場合、AFを駆動させる瞬間すら無い場合、マニュアルフォーカスにしてピントが合う瞬間に撮る。(僕はやったことない) ![]() (レンズのフォーカスモード切り替えスイッチ) 星景写真は主にマニュアルフォーカスでピントを合わせを行う。背面ディスプレイ上で星の輝点を見て(ディスプレイ上でズームして)ピントリングを回し、ボヤッとした輝点がいちばん小さくなったところがピントが合っている状態になる。 ちなみに三脚に据えて長秒露光するような場合は手ブレ補正をOFFにしなければ像がブレる。 水平、垂直、真正面がとれていない対策 ・落ち着いて撮る ・背面ディスプレイを見て撮る 【落ち着いて撮る】 真正面や左右対称の構図は簡単に印象的な写真にできる。水平垂直ならば、トリミングで修正できるが、真正面 対称はなかなか難しい。 ローアングル撮影などでファインダーを見ずに、難しい姿勢で撮ったり、慌てて撮ると詰めが甘い写真になりがち。画面の四隅まで気を配るとよい。 ![]() (カメラを低く構えたせいでファインダーもディスプレイも見えにくく、勘で撮ったため斜めになった) 【背面ディスプレイを見て撮る】 ファインダーを覗かずに、ライブビューモードで背面ディスプレイを見て出来上がりを確認しながら撮ると、より構図を突き詰めて撮ることができる。ファインダーを覗くよりも、写真全体を眺めて時間をかけることができるからだと思われる。 ![]() (ディスプレイに表示される水平線表示と水平、垂直を合わせるのはもちろん、機体も左右対称に撮れているか確認しながら撮った写真 ほぼ土下座の姿勢) 三脚に据えて微調整できるとなお良い。(神経質な撮り鉄が真っ昼間でも三脚を使っているのはこのためと言われている。) 被写体が写りきらない対策 わからん 広めにとればいいのに...つい被写体ばっか目がいって、画面の端なんで意識が向かない... どうしてそこをちょん切った? ![]() (被写体さんの足先だけちょん切れた。そのわりに頭の上に無駄な余白がある写真。もうちょいで完璧な全身写真だったのに...) 邪魔なものが映り込む 対策 ・連写する 【連写する】 連写する。 ただ闇雲にシャッターを切ればいいというわけではなく、映り込みと被写体との位置関係をみて、どこに被写体がくるのかを予測する。 どこに来てほしいのかシャッターチャンスを自分の心の中で設定し、事前準備しておく。 その時が来たらそのシャッターチャンスの間にいいものが撮れていることを願って連写する。 こうすれば無駄が少なくチャンスを活かせるはず。 ![]() (ここを被写体が通過することは何回か撮って分かったので、手間の木が被写体に被るか被らないかを狙ってシャッターを切った写真。でもおしりはちょん切れた) ![]() (上手く撮れた写真にかぎって邪魔なものが映り込む。流し撮りあるある。) ・シャッターチャンスを逃す対策 ・予習する ・体力をつける ・連写する 【予習する】 被写体の特徴、パターン、習性、どう動くのかを予習しておく。そのうえでシャッターチャンスがいつ来るのかを考え、いつ、どんな所で、どんな写真を撮りたいか考えておくと重大なロスにはなりにくいはず。 【体力をつける】 カメラを持って、歩いて、構えることはすなわち撮影機会を増やすことである。シャッターチャンスを逃しがちならば撮影機会を自ら作り出すしかない。 撮影機会を増やすということは、スタジオや照明などで環境を整えたり、声かけをしてたくさんのポーズを撮ってもらったり、撮影出来る場所に移動したり、長時間粘ったりすることであると思う。そのためには気力と体力が必要だ。元気があればなんでもできる。 【連写する】 あと1コマ早ければ...この写真とこの写真の間を撮った写真があれば...と思うことは多い。 特に人物撮影は表情が1mm違うだけでも印象が変わる。可能な限り良い表情を収めるために、人物においては連写したほうが失敗は少ないはず。 ![]() (連写でたくさんの表情をとらえた写真) その他ミス ・設定を合わせたはずなのに設定が変わってる ・レンズキャップを付けたまま 設定を合わせたはずなのに設定が変わってる 対策 【マルチ電子ロック機能を使う】 ここまでのことを踏まえ、設定を完璧にしたとしても、レンズを交換したり、なにかの拍子にダイヤルを回してしまい設定が変わってしまうことがある。 それによる失敗をなくすために、設定のロック機能を使うことでダイヤルを回してしまっても設定が変わらないようにすることができる。 ![]() (マルチ電子ロックスイッチ) レンズキャップを付けたまま 対策 【レンズキャップを付けない】 よくやる。サッとカバンから取り出して構えたら視界が真っ暗...。 撮影しない移動中などの場合はもちろんレンズキャップをつけるが、それ以外はめんどくさいのでレンズキャップを外したままカバンにぶち込んでいる。 レンズプロテクターとレンズフードを前につけて、カメラ用カバンの仕切りを活用して収めることで接触キズを防いでいる。 ![]() (カメラリュックに収まった、レンズフードを付けた状態のカメラ) 最近はレンズポーチを使って素早くレンズを取り出して使えるようにしている。think tankの大きいサイズのものは、大きなレンズもフード付けたまま収まるので便利。 ![]() まとめ ・明るさやその設定はカメラ任せ ・フォーカスは可能な限りカメラを補助 ・構図は自分で決める ・シャッターチャンスは自ら掴みとる カメラ始めたての頃は「どんな設定で撮ってるんですか!?」って聞いて回ってたのが懐かしいなぁ...。 被写体によってF値、シャッタースピードは決まってくるし、明るさやノイズによってISO感度が変わってくるもの。撮り慣れてくれば、だいたいどれくらいの設定にすれば良いか分かってくる。 メイン項目以外にも、今の僕はこんな設定で撮ってるよ〜 そんな過去を振り返ってみたら、カメラを買って一年くらいの飛行機撮りまくってた頃のメモが出てきた。 ![]() 失敗しないことと、よりよい写真を撮るために大事なことをまとめたメモ。 今の自分はどう撮ってるだろうか? 次回は 「よりよい写真を撮るために」 自分が意識していることについて、言語化したいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.12.03 18:15:06
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