一年の福次郎
仕事のためパソコンを始めた。八月、何も解らなかった。 悪戦苦闘、九月には何とか「江口土人形」ポームページを持つことが出来た。 反応はなかった、こんなものかとすこしがっかりした。 思えばうちの商品郷土玩具の客層はインターネット世代ではない事に気づくのがおそかったのかも知れない。 なにげ無く楽天にページを持った。10月、日記なんか書いてるうちに、楽しくなってきた、すこし仕事から離れた場所で、インターネットの楽しさを始めてしった。 あっという間の三ヶ月、この間に辛い事もあった、せっかく知り合えても、ここから去る人もいた。 でもそれもこれも含めてこの場所が福次郎には必要だと思った。 猫が招かれた、商売を前面に出したくないのは、かっこつけじゃなくて、このばしょでは、作家個人でいたかったから、ぼけたり、弱音はいたり、昔の話したりしたかったから。 商いのためだけなら、いわないほうが良い事も言い、かいてゆきたかった。 新しい年も招き招かれて行くけれど、縁あっって招かれてゆく猫たちを思う。 急に人気者になって、見たときにはもういなかったと、お叱りをうけた。 今度は、見てもらって、それから、もし気に入っていただけたら招いていただこうと思う。 それでも問題はある、先着順が本当に公平か今はまだ解らない。 他に方法が思いつかないままの年越しです。 まだまだ、発展途上、です。