ドールでフォト 「ご機嫌ナナメ」
「ところで、覚えてるかね、ヒナノ君。」 「知らなーい。」 「ちょっとは考えてくれよ」 「知らなーい。」 「キミの名前は?」 「知らなーい。」 (知らねーのかよ!)そう、ここのところ雛乃はご機嫌ナナメなのだ。理由は分かっている。いよいよ3体目のドールが完成に近づいてきたので、かまってもらえる時間が少なくなるのが気に入らないらしい。 「なあ、キゲン直せよ。」 「知らなーい。」 「アメあげるから。」 「子供じゃないもん!」 「じゃあ、もう1コあげよう。」 「わ~い!」 (それでイイんかい、アンタ!) 「では、改めて。覚えてるかね、ヒナノ君。」 「なにを?」 「キミは研究チームの一員なのだ。」 「そーだっけ?」前回の企画「ドール製作編」は突然終了した。ドレスをやめ、水着姿で勝負したいが、それだけではインパクトに欠けてしまう。 「水着姿とインパクトの両立を探る研究チームってワケ?」 「その通ォーり!」 「知らないワよッ!」この問題を解決するアイデアはあるのだが完成するメドが立たなかったので「ドールでフォト」を始めたのだった。そして、いよいよ完成が目前となった。実現させるために、素材の検討、製作方法等の問題を解決し、遂に、読者の皆様にお見せ出来る時が来た。次回につづく! 「エーッ、次回なのー、つまんなーいッ!」 「つづくッ!」つづき 「つづき、早っ!」 「1ショットだけなんだけどね。」こんな感じになりました。よろしくお願い致します。