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これは家内が、ずっと以前から興味のあった映画作品。 この3連休を利用して、タイミングよくレンタルにて鑑賞に及びました。
本作は米国のアカデミー賞も受賞した(「作品賞」「脚本賞」「編集賞」)話題作でもあったので、映画館でご覧になられた諸兄も多いと思います。 今回ようやく鑑賞にこぎつけた我が家ですが、率直な読後感(この場合は観後感!?とでも言うのかな)としては、やはり「重い・暗い」という印象が支配的でした。 米国L.A.における、受け入れ難いがしかしありふれた、剥き出しの憎・苦・悲を内包する社会を、まるで我が身に起こったことのように感じさせる内容になっており、観客は登場人物それぞれに、グッと引き寄せられ感情移入してしまうのです。 世の中、それぞれ(人種や職業、生い立ち)に事情があり、善人とか悪人である以前に、まず人としてキチンと生きていくことさえ、これほどに難しいことなのかと、ちょっとメランコリックな思索に捉われてしまうような感じです。 また、見せ方という意味でも、最終的に登場人物が絡み合ってストーリーが俯瞰されるという群像劇形式は、これ以上無いというくらい効果的で引き込まれます。 家内も同じように感じたとのことなのですが、同じドキュメンタリーテイストの群像劇形式の映画として米国で大きな評価を得た先駆的な作品『トラフィック』と、イメージやインパクトが似ているという点でも、この映画のただならぬ雰囲気が窺えるところです。 (でも、米国からすれば、それだけ「トラフィク」や「クラッシュ」が、国内の日常問題を真正面から描いた作品内容ということなのでしょうね) それから、銃社会、移民問題、人種間闘争など、米国が身近に抱える難解な問題を、実に仕立ての良い脚本(この手の作品にありがちな説教臭いストーリーに陥っていない)と、ドキュメンタリータッチの乾いた映像を以ってフィルムに表現したポール・ハギス監督の手腕は特筆ものと言えます。 ハギス氏は映画監督はデビューは本作が最初とのことですが、既に脚本家としての輝かしい実績を備えた人物なので、これからさらなる活躍に期待大です 追: 麻薬問題を扱った『トラフィク』にしても、人種問題を扱った『クラッシュ』にしても、私からはちょっと遠い世界の話のようにも感じましたが、日本国内が米国化していくと、近い将来、これら作品のような日常風景が広がってしまうのでしょうか。やっぱり今を生きる大人の責任は大きいという事ですね。
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