さみしさの周波数
今日はMICHIさんに倣って詩の朗読。表題は乙一さんの小説です。読んでいないけれど雰囲気のあるタイトルだなと思ったので書きました。さみしさにちなんだ詩なのでジョナ陽さんにトラックバックします。私の高校の教科書にも載っていたので、ご存知の人も多いかもしれません。----------「二十億光年の孤独」谷川俊太郎(1952年刊行『二十億光年の孤独』に収録の表題作)人類は小さな球の上で眠り起きそして働きときどき火星に仲間を欲しがつたりする火星人は小さな球の上で何をしてるか僕は知らない(或はネリリしキルルしハララしているか)しかしときどき地球に仲間を欲しがったりするそれはまつたくたしかなことだ万有引力とは引き合う孤独の力である宇宙はひずんでいるそれ故みんなはもとめ合う宇宙はどんどん膨らんでゆくそれ故みんなは不安である二十億光年の孤独に僕は思わずくしやみをした(角川文庫、谷川俊太郎詩集1「空の青さをみつめていると」より)