2007/01/27(土)08:46
康夫ちゃんテレビ出演&ダム問題
康夫ちゃん関連情報です。
よみうりテレビ系(テレビ信州)のテレビ番組、
「ウェークアップ!ぷらす」に
康夫ちゃんが出演します!
明日(27日)の朝8時からです!見てね♪
★★ウェークアップ!ぷらす
<コメンテーター>
塩川正十郎、大宅映子、舛添要一、田中康夫
<スペシャルレポート>
「ダム建設をめぐる攻防か 官僚らの論理」
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ダムに関してはこんな衝撃的なニュースがあります。
★★米ケンタッキー・テネシー両州で大型ダム決壊の危険
=ナッシュビルなど避難準備呼びかけ
【ライブドア・ニュース 2007年01月24日】
AP通信によると、米ケンタッキー州と
テネシー州にまたがるカンバーランド川の大型ダムが決壊し、
壊滅的な氾濫が起きる恐れがあるとして、
陸軍工兵隊が22日から上流のカンバーランド湖の
水位を下げる懸命な作業を続けている。
ケンタッキー州西部にある全長約1.6キロ、
最大高約73メートルのウルフクリーク・ダム
http://en.wikipedia.org/wiki/Wolf_Creek_Damは、
1950年代初頭に築かれたが、最近、
周辺部からの漏水が発見されるなど耐久性が危惧されていた。
もし、決壊した場合、大都市圏の人口が140万人を超える
テネシー州ナッシュビルを含むカンバーランド川下流の市街地は、
死傷者を含め、大規模な被害を受けると見られており、
被害額は約34億ドル(約4200億円)にのぼると試算されている。
工兵隊の報道官は、差し迫った決壊の恐れはないが、
下流の自治体は市民に対し、万一の際に
避難するための準備を進めるよう告知すべきとしている。
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康夫ちゃんが県知事をしていた時に出された「脱・ダム宣言」。
世の中の流れはその方向に向いているかと思いきや、
当の長野県では村井知事になったとたんに、
ダム建設へと路線を変えたように思えます。
(いま番組を見ていますが、国そのものが
ダム建設の方向に動いているようですね。
中央にとって目の上のたんこぶだった
康夫ちゃんがいなくなった長野県は、
国策遂行の絶好の試験場所になるのかも。
これからは康夫ちゃんの行っていたのは
正反対の「長野モデル」が次々と示されそうね)
危機感を持った県議会派「あおぞら」の主催で、
昨年末に何回かダムの勉強会が開かれました。
北山県議の日記にはダム問題についての記述が
たくさんありますのでぜひ読んでみてください。
これは11月26日に行われた勉強会の報告です。
★★ 浅川、専門家であり真の住民参加に
携わってきた今本教授の意見
(北山早苗県議の日記 2006年11月30日)
私は行けなかったのですが、
12月の勉強会ではイタリアで実際に起きた
ダム災害に基づいた映画、
「プロジェクトV~史上最悪のダム災害」
(原題「Vajont」)の上映会も行われました。
★★VAJONT バイオント・ダム(イタリア)
バイオントダムの事故はダム本体の問題ではなく、
ダム建設によって大きな水圧がかかることにより、
周囲の地盤が変化したことによるものだそうです。
弱くなった地盤が地滑りを起こし、
大量の土砂がダムに流れ込んで洪水となり、
2600名もの下流域の住民が犠牲になったのです。
余談だけれど、ダムと聞いて思いだしたのがこれ。
織田裕二主演のサスペンス映画「ホワイトアウト」。
★★「ホワイトアウト」
これはテロリストによるダム破壊だけれど、
下流域の住民が被害にあうのは同じだよね。
上に紹介したアメリカのダムは現実の話です。
「もしダムが決壊したら?」と
想像すると恐ろしいものがありますね。
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<参考リンク>
★★ダム日記14「あばかれる真実」
(1995年3月11日)
★★解説編 動き始めた浅川ダム問題 /長野
(毎日インタラクティヴ)
◇懸案踏み込まず
村井県政がスタートして1カ月が経過し、
田中康夫前知事の「脱ダム宣言」で注目を集めた
「浅川ダム問題」が、動き始めている。
県は「河道内遊水地」案を選択肢の一つとして、
実質的には「ダム」の復活を模索している。
一方で、基本高水を巡る論議や地質条件など
以前からの懸案には踏み込んでいない。
前県政時代に論議になった基本高水、河道内遊水地、
地質条件の3点に絞って論点などを整理した。
【川口健史】
◆「穴あきダム」は妥当か
浅川ダムの代替案として浮上している「河道内遊水地」。
えん堤に水量調整用の穴が開いていることから、
別名「穴あきダム」と呼ばれるこの遊水池は、
えん堤の高さが浅川ダム(59メートル)より
最大で20メートルも低い。
また、建設費もダム本体が約200億円に対し、
最高でも130億円だ。
「穴あきダム」は田中前知事も02年ごろに導入を検討した。
しかし、住民などから「普通のダムと変わらない」と
批判を受けて、撤回した経緯がある。
河川法ではえん堤高が15メートル以上のものは
「ダム」としており、「河道内遊水地」もダムだ。
では、なぜ再び脚光を浴びているのか。
県土木部幹部は「基本高水450トンの治水対策とすれば、
穴あきダムなど限られた選択肢になるしかない」と明かす。
ルポライターの内山卓郎さん(71)=長野市=は、
「基本高水450トン」を前提にしていることや、
治水容量が旧浅川ダムより増えるため
下流域に負荷が掛かることなどを理由にこのダムに反対する。
内山さんは「今は選択肢の一つだが、
ダム推進派の落としどころとして浮上するはずだ」と指摘する。
◆「450トン」の是非は
大雨の際の最大想定流量を示す「基本高水」は
、浅川の場合は毎秒450トンに設定されている。
村井仁知事は3日の県議会で
「450トンは引き継いでいく」と表明した。
田中前知事時代の「治水・利水等検討委員会」
(委員長・宮地良彦=宮地委員会)が
02年に答申した浅川の基本高水は「330トン」。
しかし、田中前知事ら当時の県幹部は450トンを採用した。
県幹部は「国の納得が得られる数字(450トン)が出なければ、
受け入れられないと判断したからでは」と述壊する。
村井知事当選直後の8月20日、
流域住民らで構成する県の「高水協議会」は
雨量観測地点の不備などを根拠に、
「浅川の基本高水450トンは過大」と中間報告している。
村井知事はその報告に触れず、
450トンを採用する考えを示したが、
同協議会の塩原俊座長は
「我々の中間報告への見解を示すべきだ」と批判する。
◆浅川の地質条件にダムは合うのか
吉村午良知事時代の00年、浅川ダム建設のために設置された
「浅川ダム地すべり等技術検討委員会」
(委員長・川上浩=川上委員会)は「ダム建設の支障となる
第4紀断層(活断層)は存在しない」と結論付けた。
しかし、田中前知事時代の宮地委員会は
01年から建設予定地で重機などを使い、
地質調査をした結果、上流部などに活断層の存在を確認し、
川上委員会と食い違いを見せている。
村井知事は「科学的最高の知見を集めて
結論づけたい」と表明している。
しかし、科学的知見が何を指すのか、
どういう形で結論づけるのかについて明言していない。
浅川問題に精通する竹内久幸県議(県民協働・無所属ネット)は
「専門家を集めて、もう一度調査すべきだ」と話し、
地質の再調査などを主張している。
(毎日新聞 2006年10月8日)
★★カムイミンタラ倶楽部 ニュースな毎日
(世界2001年4月号)
長野県の田中康夫県政を、知事の「脱ダム宣言」などに
期待する視点からルポライターの内山卓郎が報告している。
「脱ダム宣言」は、評価する識者が多い一方で、
根回しが不十分だったことなどから
「独裁者」などという批判も招いた。
側近の離反、議会側の巻き返しなど、
最近の情勢はこの報告が執筆された当時ほど甘くはないようだ。
しかし、知事が自らの考えを鮮明にしてダム問題を
県民に(国民にというべきか?)問いかけた意義は大きい。
田中派か反田中派か、という問題に矮小化することなく、
長野のダムはどうあるべきか、という観点から、
もっともっと時間をかけて存分に議論してほしい。
「根回し不十分」というけれど、
議会や反対勢力の顔色ばかりうかがって、
どこに自分の考えがあるのか分からない知事よりは
いいと思うけどな。