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世の中にムカつく輩は多いけど、「ボクは一流のものしか使わない」「わたしは一流のものしか身に付けない」といちいち人に告てくれる、まったくすばらしい人っての、いる。
好きずきで、あるいは必要に応じてそれを持つのは別にして、何が目的なのかわざわざそんなこと大見得きって宣言してくれる奇特な人たち…。 で、そういうすばらしき人たちは、よく(その人の言う)二流品を使ってる人、持ってる人を見下した顔すんのな。「あんた、そんなもの使っていて恥ずかしくないの?」ってメッセージを飛ばしながら…。 妙に高圧的な物言いをするのも、この人種の特徴だ。 「日本の車はデザインがなってない。だからキライだ」とのたまうペーパードライバー。 「あたしは○○○○のバッグ以外はバッグと認めないんだよねぇ」と言ってのける、おまえそのバッグの中身も一流なんだろうな?と疑いたくなる女史。 うむ、い~ね~。そこまで言い切っちゃう精神に感服極まる。カッチョイイぜ! 最近、妻からもそんな人種の一例を聞いた。なんかもう、むずむずしてきたな、そいつの話しっぷりを妻が説明するにしたがって。 まぁ同時に、ブログのネタをありがとう、とそいつに心の中で言っといたけど…。 週に一度、自宅から半径1キロ以内の範囲しか車で出かけない人が「車はドイツ製に限るよ」って言うの、別にいいけどさ、なんか滑稽だよ?「この加速感は日本車では絶対味わえないものがあるぜ」と満足げにうなずいたりして。隣町のコンビニしか行ったことない人が、加速のよさを語るかふつう? しかも。 「やっぱりプジョーっていいな」 「おいおい、おまえドイツ車が一番、って言ってなかったか?プジョーってフランス車じゃん?」 「えっ、そうだっけか?…」 こんな会話、日常茶飯事とまでは言わないが、よくある笑い話(ってか、苦笑い話)。あなたの言うドイツ、一度地図に国境線を書いてほしいもんだ。きっと相当な広さを誇る国になるだろうさ…。 しかしなぁ。 そういう人たちの言う“一流”って、なに?ブランド?製品の出来?値段?風評? で、もしかして、それを手にしただけで自分自身も“一流”になったと思い込んでない? 良いものを身につけたり使ったりすると、それだけで豊かな気持ちになれるってのはわかる。また、よく聞く言葉「一流のものを持たないと、そのものの良し悪しがわからない」ってのも、理解も納得もできる。ちゃんとそれを使いこなす、あるいは使いこなそうとがんばってる人だって、何人も知ってる。 そう、いわゆる一流品自体に文句つけたいわけじゃないのだ。そしてそれを手に入れることにも。 その一流の品か否かの判断、違いがわかる目や耳や感性を私自身、持ちたいと思う。そのためにすぐれた製品を手にするのは、必要なことだと認識している。 私が「こいつ、なんだかなぁ?」と首を傾げてしまうのは、ただブランド名だけにとらわれて、その真価もよくわからないまま「やっぱり○○は△△でなきゃ、ねぇ」と言いきってしまう、その人のメンタリティなのだ。 趣味や好みでそれを持つのはいい。それを人に語るのもいい。ちょっと得意になるのも、いい。 たださ、「だから(それを持つ)自分も一流!」って顔で語ってほしくないのだよ。 「おまえカッコつけてるだけじゃん?」って、わかっちゃうよ。 長渕剛のある歌に♪そりゃおまえの並べた一流って意味もわかるけど 愛し貫く覚悟や怖さを知る一流になりたい♪って一節がある。 物より何より人間として一番大切な“愛すること”について極めたい、ってことと受け取れるけど、マジに“安易に一流を語る”人へ聞いてみたい。 「あなたの思う“一流”の人間って、どんな人?」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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