きまぐれMAT

2007/07/26(木)20:24

贔屓だぜ!夏!

etc(152)

それにしても、静岡はいつ梅雨明けするんだろう? 子供たちはもう夏休みに入ったってのに、連日のどんより雲とむし暑さ。お~い7月も終わっちゃうぞ~。この分じゃ盛夏ってのも短いだろうね。代わりに残暑は長そうだ。 そういや紫外線による皮膚への影響が騒がれてからというもの、「クロンボ大会」も絶えてしまったなぁ。だいたい“健康的な小麦色の肌”なんて称して日焼けした人をもてはやした張本人は?時代も変われば環境も価値観も変わるってか? ♪燃えろぉ!いい女ぁ~ 燃えろぉ!なっつっこ~♪世良ちん節全開のあの名曲、色白の女性には似合わんよなぁ…。 いやいや本題はそ~ゆ~ことじゃない。 盛夏からやがて晩夏に移ると、よく耳にする(最近はそうでもないかな?)言葉に「行く夏を惜しむ」ってのがある。♪去り行く夏の後姿に~♪小田和正もその昔「Oh,Year!」で歌ってた。もっと古くは♪夏の終わりはいつでもこうさ 名付けられないさみしさが海の向こうに浮かんでる♪(「夏の終わりに」)と中村雅俊が、さらに古くは♪秋の風が吹いて~ 舟をたたむころ~♪(「哀愁のページ」)と、メロディアスに夏の幕引きをまるで祭りのあと(おっとこれは吉田拓郎だね)のさみしさのような雰囲気を漂わせ南沙織がその美声を響かせていた。 そう、四季のなかで夏だけが、その終わりを惜しまれるのである。名残は尽きねど、いざさらば、だ。 春と秋と冬の終焉がこうまで惜しまれることって、ない。「宇宙海賊 キャプテンハーロック」の傑作挿入歌「わが友わが命」にこそ♪花散る春は惜しまずに 実りの秋こそ信じよう♪と綴られているが、基本的には他の季節に比べ夏の惜しまれ方は尋常じゃない。 これって理不尽じゃん。夏ばっかり贔屓じゃん。特に、暑さ寒さで対極をなす「冬」の扱いなどひでぇもんだ。 “春を待つ…”“春よこい…”“冬が来る前に…”なんだよ~みんな冬をのけ者にして~。 冬という季節を肯定的に捉えた歌も無いわけじゃない。が、それは冬のレジャーを謳歌するものだったり(スキーやスケート…あれっ?スケートの歌なんてあったっけ?)、冬の寒さ=厳しさを逃れ暖をとっているシチュエーションだったりと、変化球的なものがほとんどだ。夏のように、その暑さ自体をアレンジなどに叩きつけ、「さぁ夏だ!楽しもぉ~」と煽るような曲に該当するものが冬にはないんだな。といって木枯しを叩きつけても…そりゃ楽しむ気にはならんけどさ。 イルカといえばこの曲!の「なごり雪」も、恋人が汽車に乗って去ってゆく“なごり”惜しさに架けたもので、けっして雪や冬を惜しんでいるんじゃない。 キャンディーズの「春一番」(これも名曲!)だって、“ウエルカム春の訪れ”だ。別れ話を冬になぞらえて、重いコートを脱いで出かけませんか?もうすぐ春だから…、と綴っている。やはりここでも冬はネガティブ、悪者だ(そして次の歌が「夏が来た!」その1年後には「暑中お見舞い申し上げます」と、まさに夏バンザイ!な空気!) あっ、堀江美都子さんの歌があった!「春の兆し」って歌! ♪白い白い冬よ あなたの厳しい眼差しが好き~♪心のネガ、嫌なことを隠してくれると、降り積もる雪が地表を覆う様子になぞらえ歌っていた!おぉ、冬が好き!いいな~堀江さん!!冬を見捨ててない。 いやそれどころか「ハローグッバイ~終わらないパレード」という曲では四季の美しさ、移り変わりを平等に♪ハローグッバイ ハロー!♪と呼びかけているではないか!!さすが歌姫!さすが、我が永遠のアイドル堀江さんだ! 惜しむらくは、この2曲の知名度の低さか…。 冬よ、夏の軽薄ピーカンノー天気な明るさ、暑さに負けるな!あなたの厳しい寒さは、人が暮らしを営むのに絶対必要なのだ!私はこれからも冬を応援するぜ!(って、どうやって?) ということで次回の列伝は、晩秋から冬にかけて思わず木枯し吹きすさぶなかポケットに手を突っ込み曇天を仰ぎ見てしまうような、某アニメのエンディングテーマをご紹介だ!

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