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カテゴリ:ビザ及びライセンス
タイの滞在期限の30日が迫ってきたので、滞在の更新と観光をかねてゴールデントライアングル一日ツアーに行ってきました。走行距離800キロ、所要時間13時間、料金900バーツ。
朝の7時半にツアーバスのお出迎え。ガイドさんは去年大学を出たばかりの売り出し中のウミちゃん。もう既に人気者であちこちで声がかかります。ツアー番のハイライトのゴールデントライアングルまでは途中の休憩を含めて4時間程。途中の観光スポットで現在地を確認。ミャンマー、タイ、ラオスが一点で交わる所が、かつて魔のゴールデントライアングルと呼ばれていた地帯ですが、今は風光明媚な観光スポットとなっており高級リゾートやカジノなどが建っています。地図でみると、中国、インド、ベトナムなどもすぐ間近。 なぜゴールデントライアングルかと言えば、かつてこのエリアで中国から流れていた山岳民族が栽培していたアヘンが金と同等の値段で取引されていたから。お土産屋さんには、山岳民族のお姉さんたちの写真に混じって、日本がビルマを占領していた時に日本政府が発行していた本物の紙幣なども売られていて、日本人の私には何とも生々しく複雑な心境に。確実な歴史の痕跡を感じてしまった 国境はアジアの大河メコン川が流れるのみ。かつては麻薬商人が逃走に使っていたと思われるスピードボートで観光できます。これが結構スリリング。7人も乗れば一杯の小さな船ですが、すごいスピードで水面をジャンプしながら進みます。船酔いする余裕もなし、タイ側の船着き場を出発したボートは、タイ人の作ったミャンマー側のカジノを海から眺め、ラオス側の船着き場に到着。ここで、免税のお買い物の為の20バーツを払って入国?します。免税と言っても香水やバッグを売っている訳ではなく、どう見てもお土産屋さんの風情。怪しげなコブラサソリ酒はすごいインパクト。誰が買うんだろう?中国からおくられてくるそうです。皆さん漏れなくこのボートツアーには参加するようで、日本人のお客さんもちらほら見かけました。 その後は食事を挟んで、国境の町メーサイへ。タイとミャンマーの国境は橋一つ挟んだのどかな雰囲気。タイ側のイミグレで出国手続きをし、30メートルほどの橋を渡りミャンマーのイミグレへ。ここで500バーツか10ドルを払ってミャンマーのビザを取得。所要時間は空いていれば10分程。イミグレのおじさん(検査官)が私が持っていた日本円に興味を示し、私はお金を没収されるかと思ってすごいドキドキした。15日間の滞在許可がおり、その間パスポートは事務所へお預けになるようです。ミャンマー側の方が更にお買い物が安くなることもあって、国境へ買い物の為だけに来る人もいる模様。私の場合は滞在の更新が目的なので、そのまま出国のスタンプをもらって再びタイのイミグレへ。入国の書類に記入し再びタイへ。10分間のミャンマー滞在でした。 国境のお土産屋さんはゼッタイ偽物と思われる様々な宝石が店先で売られていて、げんこつ大のルビーやらエメラルドが怪しい輝きを放っています。シルバーなんかは本物だったりするから、お店屋さんと勝負って感じ。価格は全て交渉次第。 その後ツアーは、最後のハイライトの山岳民族の村へ。かつてはアヘンの交易で栄えていたと思われる山岳民族も今は本当に質素な暮らしをしており、ツーリストのお土産の売り上げは貴重な収入源。売り込みの必死さが違います。彼らは元々中国に住んでいたのに、次第にタイ側へ追いやられて、今ではアヘンの収入源も断たれかなりの貧困状態。びっくりする程質素な家に住み、冬は寒すぎて凍死してしまう人もいるそう。山岳民族が独自の暮らしをしているのを見るのを楽しみにしていた私ですが、歴史や政治に翻弄された彼らの現実を目の当たりにし、また日本の過去の歴史なんかも考えてしまった複雑な気持ちにさせられた一日でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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