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カテゴリ:詩
桜の便箋
空のわずかな水色と区別のつかない桜色 花びらどうしがすけるほど薄い模様で縁取った 桜の便箋一枚ひらりと春から受け取った
髪をゆらす風を束ねて指の先 雲の向こうのあなたにあてて 見えない文字で手紙を書いた
私は元気にしているよ 私は幸せになっているよ
小さな子どもがボールを打った ポーン!と空に弧を描く 配達の合図 春は急いで便箋を ひらりと空へ持っていった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.04.13 10:59:08
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