1352711 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

積  乱  雲

積  乱  雲

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Profile

ローリエ・K

ローリエ・K

Favorite Blog

まだ登録されていません

Freepage List

2010.11.30
XML
カテゴリ:パソコン

折り染めや書をするようになって、和紙にいろいろあることがわかってからというもの、よい紙に出会うとほほ~っとうれしくなる今日この頃。

和紙は丈夫で素朴、色や症状も色々で、思った色や字がうまくできるとその子(紙)がとっても可愛く思えます。

杜の星座の活動を知って、柳生小学校の校長先生とひつじの作曲者放課後の音楽室さんのご紹介で先日、柳生和紙工房におじゃますることができました!

 http://www.yanagiuwashi.com/

仙台市にこんなに長い歴史の紙があったなんて。たった1件になった工房で技術が受け継がれていたことはニュースなどで知っていましたが、実際見せてもらえるなんて、感激した~。

柳生小学校では、卒業証書をこの和紙で作るのだそうです。自分が育った土地で守られてきた紙の証書なんて、それまで過ごした時間を長い歴史とたくさんの人々の愛情で見守られてきたことをず~っと形にできて幸せだろうなあ~!

 http://www.sendai-c.ed.jp/~yanagiu/

 

何はともあれ、工房で紙すきを実際に見せていただきました。先生は、佐藤ふみゑさん。81歳!なんだそうだ。86歳の和紙職人佐藤平治さんと、二人の解説を聞きながら耳を目にしました。

プールのように広い入れ物の中に、紙の原料が入っている。すき舟というのだそうだ。水の中にどろどろのコウゾ+とろとろの植物の汁をまぜて、お盆のようなすきけたという板ですくい上げる。

ばっしゃん、ばっしゃん、と水と道具の音が響く。リズムよく聞こえる仕事の音は音楽のようです。もう40年以上続けている音は、すっかい身体の一部になっているようで、たぶん、息をするのと同じように動く音だ。

すきあがった紙は後ろ側にそろえて置く。次々に乗せてもくっつかないそうだ。一年に三千枚以上も作るのだそうだ。寒い時の方がいい仕事はこれからが忙しといいます。

続いて弟に紙すき体験。施設実習などで紙作りは体験のある弟にもなじみある仕事だ。だが!さすがプロの仕事はなかなか厳しい。まっすぐに紙を平にするには動きにコツがある。小さいわくでも、コツは同じ。ふみゑ名人に教えられながら、弟もきれいな紙が出来上がった。

近くで見せてもらうと、すきこんだ色紙や落ち葉の色がとてもきれいで季節を閉じ込めたようだ。そこからお話も生まれそう。それはすなわち、それまでの時間から生まれた紙ができたと同時に、そこから新しい時間が流れ出す、というこことでもある、のだなあ。

と、この紙を是非使ってみたいなあと思いました。自分の表現したいもののために紙を選ぶのもいいけれど、紙1枚のためにそのいのちを生かす言葉や色を考え出すというのも楽しそうだ。

丈夫で長持ちの和紙は、しわしわにしてさらに染めたり、洋服にしたりすることもできるそうだ。夏のHIROMIさんとのコラボ展が早くも楽しみになってきました。

いい紙ができて喜んでもらえるのがうれしい、とふみゑさんが話してくれました。たった1件になっても、寒い季節の冷たい水の仕事でも、頑張って仕事をしているおかげで生まれる紙です。あたたかい愛情に守られている紙です。

大変な毎日でもみんなに守られ、応援されて存在する紙が私自身のようにも思えた。この紙と仕事をするときにはきっと丁寧な気持ちになると思う。

最後にふみゑさんと平治さんのお二人と握手しました。な~んと合わせて167歳パワー注入だあ~~~!!目に見えないいのちのもとをもらいました。よっしゃ、私もがんばろっと!大笑い

寒くなりますが、元気でよい紙を作ってください!!みなさん、ありがとうございました。

 






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.11.30 11:49:34
[パソコン] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X