ロックの部屋

2011/08/28(日)11:43

FOUNTAINS OF WAYNE(ファウンテインズ・オブ・ウェイン)『sky full of holes』

音楽日記ギターポップ/インディ・ロック(219)

《クリス・コリングウッドとアイヴィーのメンバーでもあるアダム・シュレシンジャーがニューヨークで結成したユニット。1996年にデビュー。パンチの利いたギター・ポップ・サウンドと絶妙なハーモニーが評判を呼び、日本でもポップ・ファンを中心に熱い支持を得る。99年発表の2作目『ユートピア・パークウェイ』からジョディ・ポーターとブライアン・ヤングが正式に加入し、現在は4人組として活動している。》~CDジャーナルより~ 2010年1月20日の渋谷クラブクアトロで見たアコースティックセットのライブがあまりにも素晴らしかったものだから、今年のフジロックのフルセットライブも楽しみで仕方がなかった。若干ハードな乗りも期待していたのだけど、徹底してポップだったなぁ。それはそれで、ファウンテインズ・オブ・ウェインらしいので、素晴らしかったのだけど……。 フジロック直前にリリースされた4年振りの新作『sky full of holes』。そのアコースティック志向が推し進められたようで、ハッとするようなサウンドプロダクションは控えめになって、美しくもほのぼのとした良い歌、良いメロディーが満載されたアルバムになっていた。正に従来の熱烈なファンからは、温かく迎えられるだろうなと思わせる出来に仕上がっている。 新しい刺激を求める人にとっては、物足りないと感じさせてしまうかもしれないけれど。【バーズ】や【CSN&Y】が好きな自分にはストライクゾーン。【ジャクソン・ブラウン】あたりが好きな人もいけるかもしれない。要するにカントリーフレイバーなポップソングに昇華されているのですね。 《richie and ruben》 ♪彼らは生き地獄という名のバーを始めた  開店当初から店の調子はあまりかんばしくはなかった  雰囲気に欠けていたか客筋がちょっとズレていたんだ  ビロードのロープを買いこんだ彼らを  ドアマンはせせら笑った  ウェイター達の半数が店の売り上げを巻き上げ  たった6週間で彼らは余儀なく店を売り飛ばす羽目に  リッチーとルーベン  自分達が何をやってるのか皆目分かっちゃいない  リッチーとルーベン  どっちもちょっとばかりイカれてるのさ  彼らには一銭たりとも渡さないように  彼らは君の有り金をすっかり使い果たしちまうから  僕の金をすっかり使い果たしてみせたように  ウォー・オ・オ・オー  ウォー・オ・オ・オー  あの金は一体どこに消えたんだい?  あの金は一体どこに消えたんだい?♪ 「richie and ruben」大好きな曲。詩の深刻さとは裏腹に、楽天的でハッピーな空気が流れている楽しいポップソング。道楽で成立する商売って無いですね。でもこういういい加減さは楽しいし、憧れる。(笑) コーラスのメリとハリが最高な「a dip in the ocean」も大好きだ。サビのふわーっと抜けていくコーラスが最高な「cold comfort flowers」。甘―い、クリスのヴォーカルにウットリしてしまう「firelight waltz」など。 ボーナストラックでは、何と【ムーディー・ブルース】の「the story in your eyes」をカバーしている。これも嬉しいプレゼント! 今作も愛聴盤ですねー。 Fountains Of Wayne/Sky Full Of Holes

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