こきっつぁんのミッドナイトメルヘン 「ひとりぼっちのクリスマスイブ 2020」
2020年12月24日。今年もひとりぼっち。コロナ以前からソーシャルディスタンス。もう慣れているからと強がってみたものの、いつもこの日は淋しさ倍増。マイノリティーを痛感しつつ、マイノリティーであることを誇らしく思う、パラドックスな自分がいた。あっ、サンタクロース。スクーターに乗ったピザ屋だった。私の前に現れるサンタは、いつも幻。ケーキなし。チキンなし。シャンパンなし。あるのは、野沢菜の漬け物。味噌で漬けた野沢菜をポリポリ言わす。ふと星空を見上げた。来年のイブ、同じ星空を見られる人はどれくらいいるだろうか。シャンパンの代わりに、ダイドーブレンドコーヒーを片手にそう想う。クリスマスの「愛してる」の言葉は、クリスマスキャンドルの灯りとともに消える。クリスマスの「I LOVE YOU」は、シャンパンの酔いから覚めるとともに消える。クリスマスのサンタクロースは、大人になったと自覚した瞬間に、すっと消えるひとりぼっちのクリスマスイブ。酔いたくても酔えない、大人の自分がそこにいた。それでは曲です。浜田省吾の「MIDNIGHT FLIGHT ~ひとりぼっちのクリスマスイブ~」と、クレイジーケンバンドの「クリスマスなんて大嫌い!!なんちゃって」2曲続けてどうぞ!