今悲しいス
娘を泣かしてしまいました。別に喧嘩をした訳ではないのです。一人娘は現在派遣会社に勤めていて社員を目指しているのですが、「自分の進むみちを決めて資格を取らないと会社は認めてくれないよ」と言い聞かせていたんです。彼女は「今、エクセル、ワードを勉強してる」と言ったんです。エクセル、ワードは基本だから出来て当たり前だから、それはやりながら、「会社がこの人はこういう仕事が出来ると認める資格を取りなさい」と言ったんです。「新卒を取るときは会社はその人の将来を買う。今は出来なくても将来成長する人なら可能性が高いが、中途入社の場合はそうはいかない。今何が出来るか、によって派遣先を考えるから。」そしたら泣き出したんです。「そんなに出来ない」と。私は7年前の事を思い出してしまいました。この子が18の時進学か就職かの段階で、私は課したのでした。成績が中くらいなら大学進学を認める。そうでなかったら就職だね。と。このころ私は経済的に窮地にあったのでしたが、頑張るつもりがあれば進学させてあげたいくらいにしか考えていなかったんです。この時点で彼女は実際のところ勉強が遅れていてそんなの無理だったのを私が知ったのはもう少し後だったのです。正直このころの自分は仕事の事で自分の事で手一杯だったのでした。そんなことやあんなことがいっぺんに自分の頭の中を巡って悲しくなりました。ああ私はこの子に何をしてあげられるだろうか。その事を考えるとほんとに自分の無力を悟らずにはいられません。娘は今26歳。社員を目指すには、そんなには若くありません。何もできませんなんて言って社員になれる時代は過ぎているのです。本人もそこのところは分かっていて気持ちだけは前に進もうと思っているのです。それなのに、激しい口調で確かめたのを反省しています。今自分ができる事は、彼女に運転免許の教習に行くお金を出してあげるくらいです。