カテゴリ:私事
前日の日記の続きになります。
(3)小鹿田焼きの技法(成形) 特筆すべき技法としては、全ての陶工が電動ではなく蹴りロクロを使用して作成しているというのは日本ではこの小鹿田の里だけになっているそうです。 ※もっとも小鹿田焼きがメジャーになり数が増えてきた際に足を痛めてしまうという弊害が出て、小さな作品についてはモーターロクロを使用するという決まりも出来たそうですが、それ以外は蹴りロクロ使用とのことです。 成形の行程としては ・土練り ・引き作り ・玉作り ・練り付け ・削り仕上げ(取っ手付け) があります。 この中でも「練り付け」は「紐作り」という技法で大物を作ります。電動式のロクロではちょっと出来ない微妙な職人技となっているそうで、蹴りロクロならではということですね。 簡単に書くと、粘土を太い紐状にして、それを左手に練りつけながら高く積み上げていくという方法です。陶芸教室などで簡単な紐作りを行うことがよく有りますのでイメージはわくと思います。 さて、形が出来たら天日干しです。 いくつかの窯元で、庭一杯に天日干しをしているところでした。 装飾前のこの状態もとても綺麗です。 (4)小鹿田焼きの技法(装飾) 化粧土を生かす技法として4種 ・打ち刷毛目 ・飛び鉋(かんな) ・櫛描き ・指描き 釉薬による技法として2種 ・打ち掛け ・流し掛け 以上の6種類があります。 私のような素人目には「ああ、小鹿田焼きだ!」と見てわかるのは ・打ち刷毛目 ・飛び鉋 の装飾が入っているものになります。 というわけで、お楽しみのお土産選びです。 最終的に選んだ窯元は最初に入ったところでした。 飛び鉋のものを探したのですが、なかなか同じ色合いが揃わなかったので、打ち刷毛目の中皿と小皿を買いました。 これで4000円しないというコストパフォーマンスの良さも、さすが民陶!といったところでしょうか。 ちなみに、10月の11,12日に「民陶市」が開催されます。 この民陶市には、全国からたくさんの陶器ファン?がつめかけるそうで、小さなこの山里は大混雑になる模様です。 私もこの民陶市、一度行ってみたいと思いますが、でもやっぱり静かな時にゆっくり散策するほうがいいのかな? なんて思いますね。 今回は知らなかったとはいえ、タイミング的に民陶市の半月ほど前に訪れたことが幸いして登り窯に火が入っているのを見られたので本当にラッキーでした。 この小鹿田の里には2軒の民宿があるそうですので、一度宿泊してみるのも面白いかもしれません。 夜はかなり静かになると思うのですが、夜でも唐臼の音は響いているのでしょうか?それとも夜は水の流れを変えて動かないようにしているのでしょうか。 その辺りを聞いてくるのを忘れました。 以上、久しぶりの楽天日記、長々と失礼しました。 最後に唐臼の動画をアップしたかったのですが、容量が大きすぎて駄目みたいなので、少しは水の流れの分かる写真で終わります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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