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君の世界が終わるまで

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2006.03.09
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テーマ:『BLEACH』(615)
カテゴリ:BLEACH-妄想-
―‥一護さん。

ん‥‥

何だ、此処。

―‥一護さん。

え?誰だ?

―‥初めまして、緋真と申します。

っ!?

緋真って‥白哉の死んだ奥さんか!?

―‥そうです。

何で?!

てか此処、何処だ?

―‥此処は貴方の心の中。
―‥覚えがあるはずです。
―‥嘗て貴方が此処で貴方の中のもう一人の自分と対峙した世界です。

俺の心の中に、何でアンタが入ってこれるンだ?!

―‥そうですね‥簡単に言えば私は貴方が創り出した虚像です。
―‥でも、魂は本物です。
―‥貴方の強い想いが創り出した虚像に魂が引寄せられたのです。

じゃぁ、やっぱりアンタは確かにルキアの姉で、白哉の‥奥さんなんだな?

―‥ええ。
―‥私は貴方に伝えに来ました、気持ちの在り処を。

気持ちの‥‥在り処?

―‥そうです。
―‥一護さん、貴方は私の存在に不安を感じている、そうですね?

っ‥‥!

―‥でも、私はもう白哉様と同じ世界にはいないのですよ。

それは俺だって同じだ!

俺は生きてる。

死神代行っつったって形だけで、白哉と同じ世界にはいられない!

―‥だけど貴方は白哉様と触れ合える。

それはっ!

―‥私はもう、白哉様に触れることすら出来ない。
―‥白哉様のお傍に居ることも出来ない。
―‥白哉様に視てもらうことも出来ないのです。

白哉は今でもアンタを想ってるよ。

―‥しかしそれは思い出から成るものです。
―‥白哉様は今、一護さんを心から愛しておられます。
―‥私にはそれが痛いほど解るのです。

何で‥‥

―‥私も白哉様を今でも愛しているからです。

緋‥真さん‥‥

―‥白哉様と一護さん、そして白哉様と私。
―‥今は誰しも同じ世界にいられないのです。
―‥それでも愛している、そうですよね一護さん。

ああ。

―‥白哉様も一護さんをとても愛していらっしゃるのです。
―‥同じ時を刻めなくても。
―‥同じ想いを共有できるならば、と。
―‥一護さんはどうですか?
―‥この先ずっと一緒にはいられない、だからあの方を諦めますか?

‥‥俺は、もうアイツを拒めない。

俺は何時か老いて朽ち果てるだろうけど、

その先には尸魂界があって、

きっと俺はまた死神になって、

瀞霊挺に行って白哉に出逢うと思う。

‥‥‥‥‥‥‥‥!?

そうだ!そうじゃねーか!!

アンタには悪いけど、

俺にはまだ可能性があるンだよな。

アイツがアンタの処へ行ってしまわない限り、

アイツが俺のことを嫌いにならない限り、

俺はいつだって白哉の処へ行けるンだよな。

―‥ええ、そうですわ。

俺は、何を怯えていたンだろう。

白哉にとって緋真さんが大事であるのは当然なのに。

世界が違うから?

同じ時を刻めないから?

そんなの、俺がアイツの中の緋真さんに対する不安感を隠すための戯言だ。

莫迦だ、俺。

こんなにも白哉を、愛していたンだな‥‥

―‥緋真は嬉しいのです、白哉様のお隣に居るのが貴方で。
―‥貴方の太陽のように眩しい笑顔は白哉様の心に花を咲かせてくれるのです。
―‥その花は白哉様が幸せであればある程とても綺麗に咲くのです。
―‥今、白哉様の心の花はとても美しく咲き誇っていますよ。

そうか。

そりゃ、良かった。

有難う緋真さん。

俺、白哉の傍にずっとずっといるよ。

白哉の心に咲く花が、決して枯れないように。

―‥有難うございます、一護さん。
―‥白哉様と一護さんの幸せを緋真は見守っています。
―‥ルキアのことも、どうか宜しくお願い致します。

ああ。

緋真さんも、幸せに‥‥









「ん‥あれ?緋真さん?」

「‥‥どうした、一護。」

「ぅわっ!びゃ、白哉‥何で此処に?」

「何故とは‥果てた後私の腕の中で気を失ったのは一護の方だが?」

「えっ?あっ‥そか‥っっって!じゃ、今のは夢‥なのか?」

「夢?どんな夢を見たのだ?」

「ん?んー‥ずっとアンタの傍にいられる方法を見つけられた夢、かな?」

「?良く分からぬが‥それは、私の傍に生涯居てくれるという意味にとって良いのか。」

「おぅ。死んでもまたアンタの処に戻ってくるから‥‥」

「滅多なことを言うな。だが、その時は私がお前を迎えに行こう。」

「ああ、待ってるからな。」



生きてる今もアンタのことを愛していて傍に居る。

死んでも魂はアンタのことを愛していて傍に行く。

俺には途があるのだと教えてくれたのは、

愛する人の愛した人だった‥‥‥







Fin.
続きのつもりで書いたSS何ですけど‥これまた尻切れトンボ?
でも本当に尸魂界なんてとこがあるとしたら、死んでもまた愛する人の傍に行けるンだから良いですよね~。まぁきっと80歳とかで死んだら老いた姿であの世に行くンでしょうから、もし一護が寿命で死んだとしたらちょっとアレですね~・・・だって白哉は死神だから老いることはないんですよ?爺さんと愛を語れって方が無茶な話ですよね(^^;
でもさでもさ、ルキアや恋次、ギンや乱菊etcは死んでから成長しましたよね!!これってどーゆうことなんでしょう?霊力があると成長するとか?謎なあの世の世界って感じですショック





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Last updated  2006.03.09 02:30:27
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