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君の世界が終わるまで

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2006.05.17
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テーマ:『BLEACH』(615)
カテゴリ:BLEACH-妄想-
誕生日を知っていることが既に、

幸せなんじゃないかな?




冬の花火




そう言って微笑むアイツを俺は複雑な気持ちで見た。

流魂街出身の俺たちが、

ただ一つ自分の出生日さえ知らないだなんて当たり前なんだ。

だけどお前たちは違うだろう?

ちゃんとした所に生まれ、ちゃんとした場所に立ち、

ちゃんとした道を歩んでいる。

俺たちは血眼になって必死で立ち上がり、

そして此処まで歩いてきた。

そう、思ったのに。

アイツの穏やかな眼は俺のやさぐれた心を包み込むようだった。

誕生日を知っている。

ただそれだけのことが幸せで、

普通ならそんなこと当たり前なはずなのに、

お前にとってもそれは当たり前であるはずなのに。

どうしてそんなに優しい眼をするんだよ。

俺の誕生日なんて、お前には関係ないだろうに。

雛森がしつこく誘ったから来ただけだろう?

"おめでとう"なんて、白々しいこと言うなよ。

心でそう思っても、魂(ココロ)は騙せなくて。

"おめでとう"と言われて一瞬戸惑った。

そんな自分を知られたくなくてわざと素っ気無くしてみたけど、

アイツには分かっちまうってことは俺も分かってる。

どうせ、俺の方がガキだよ。

天才児なんて持て囃されてるけど、

アイツの方が数倍強いってこともしっかり分かってる。

だから、

刃を交えたとき口にしなきゃいけなかったンだ。

「殺す」という強い言葉を。

嘲笑って冷酷に俺を斬りつけるアイツの顔に、

最早冬の花火を見たあの瞬間のアイツがいないことに俺は少しばかり安心した。

もうアイツに甘やかされないで済む。

そう思った今年の誕生日。




☆コメント☆
誕生日をお祝いしてくれた全ての人に、
簡単ではありますが感謝の気持ちを込めて藍日でSSなんぞを・・。
ていうか初めて藍日に挑戦しましたよ!
藍日っていうよりシロちゃん独白だけど(^^;
ギンヒツは聞くけど誕生って単語を思い出して、
シロちゃんの誕生日を思い出したので藍日で。
いやもう意味不明ですみませんm(__)m
勇気のある方はどうぞもらってやってくださいな♪
っていうかこれ、仕事中に書いてたりしてw





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Last updated  2006.05.17 14:11:38
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