[【P4:R11】ラプラン初詣]の記事一覧 | 後述アガスティア　【旅人Ｐ】

蘭州牛肉面

今日はね、帰るよ！でも、その前に「蘭州ラーメン（単に『牛肉面』と言う）」を食べないとね！あ、蘭州と言えば「黄河」って黄色いガイドブックに書いてあったし、それも見ておくか。基本的にドコで食べても味に大差はないと聞いていたので、適当な店で喰うことに。なんでも、注文の時には「細的（xi4 de、しーだ）」とか「二細的(er4 xi4 de、あるしーだ)」とか言って、麺の太さを選べるらしいよ。一般には『細的』みたい。二細的、三細的、となるに従って、麺は太くなっていく。うーん、、、確かに、他のトコで食べる「牛肉面」より、断然美味い。が、が、が。味の素、もーすこしどーにかならないものか・・・ってのが、率直な感想でした。味は流石って感じなんだけどねー　麺も美味しいし。「麺だけちょーだい！　あ、香菜はかけてもらおうかなっ」とか言ったら、いやな顔されちゃうかな？だって、スープが大切みたいだし。なんで牛肉面は午前中か？　というと、スープが新鮮だかららしい。成程ねぇ。ってんで、ちょっとウロウロしてみまするか。時間はないけど。写真１、蘭州上段左が蘭州の汽車駅。『蘭』は『三の上に並ぶみたく上に２つの点が付く』って漢字。中が中山橋。黄河に架かる、有名な橋らしい。工事がやっと終わったらしい。右が「ますじっど・ある・らんじょう（蘭州モスク）」なんだけど・・・　やっぱり変な形だよな？左列中と下が牛肉面。一杯2.5元だった。中央が気味の悪い道端のオブジェ。ジジイが何か喰ってるけど、貧乏人のガキにやる飯なんて１ｇたりともねーんだよっ　っていう、超非共産的な場面。中段右がとある宿。１時間のご休憩が18元（←ラブホテルだ）。で、隣に400元～700元まで、イキナリ高っ　て思ったら、なんと月極め料金だった。スゲェ格差。１時間ごとに清算したら13,000元だよ！下段中が、美味しかったナツメ蒸パン。あたたかで、フワフワで、ほんのり甘くて。ナツメ蒸パンはたまに食べるけど、いつもナツメの塊（というか、カス）が舌にあたるのね。でも、ここのは滑らかだった。右が『通勤車』の標識。「TONG QIN CHE」って読み方標記は、漢語学習者（初心者）に対する愛の手かしらん。やっぱり、ここらのモスク、形が変。てか、独特。和女「えー　私、このモスクが一般的なモスクかと思ってましたー」ソレは違うぞ。他のイスラーム圏に行ったらビックリ仰天だぞ。ワタクシの見てきた、東は日本から西はモロッコまで、多々見てきたモスクと比較して、スゲェ異質だよ。でもまぁソレがいいとか悪いとか、そーゆー事じゃあないけどねーさて。黄河も渡ったことだし、その正面には「なんちゃら公園」が。入場料が必要か。５元なら入ってやらないこともないかなー　と思ってチケット売り場に行ったら、６元だった。ちょっと悔しいけど、入ってみた。写真２、蘭州～帰途左列上が橋。中が黄河。霧で殆ど見えない。けど、黄河。悠久の黄河。汚染バチバチな黄河。右上４枚が、その公園内。時間がないんで走ってたら、汗だくになっちゃった。お寺もあって、和尚さんの３周忌法要をやってたよ。最初はサバト？　って誤解しちゃったけど。下段左と中はは北京の空港のスターバックス。かき混ぜ棒は立てておくのがモードらしい。そして右は飛行機機内にて。ふ　と下を見たら、小さなミカンが落ちていた。靴の色と同じだったので、なんとなく撮影。霧で小雪舞う蘭州から、北京経由で青い島へ。今回も、チベットを十分に補給してきました！　寒さは結構ダイジョーブだったんで、カイラスもきっと大丈夫でしょ。あ～　楽しみだ！そうそう。北京の空港の中のトイレ、突然ゴージャスになってた。ドライフラワーみたいの飾っちゃったりして。洗面台のシンク毎に、お手拭紙タオルがついてたりして。しかし、まぁ、コレってば「使い方」の問題なんだよなー　ソッチが先なような・・・女の子トイレは知らないけど、男トイレ、モップを持った人が何時でも掃除してるけどさ、それってお小水を引き伸ばしているだけだぜ？因みに、日・漢・韓の男、トイレのスタイルで判別可能よ。アサガオから遠く離れて、ファスナーもボタンも全部開け放して開放感満々でってのが漢人。アサガオに近づいて、チャックだけ下ろしてヒョイとつまみながらするのが日本人。そして韓国人は、なんていうのかな？　体、捻れてる。片手だけ前に、で、踏ん反りかえるカンジ。お国柄だねえ。あ、もっと簡単なのは、かーっ　ぺっ　ってやってるのは漢人。そんなコトはドーでもいいか。そう、トイレといえば、お腹の調子がなんだかずーっと悪いんすけど・・・なんか拾ってきちゃったかなー？ってところで、『ラプラン初詣』は終了。あとは、１月中にまたどっか行こうかなー【おしまい】

酥油湯饅頭

元日！　あけましてオメデトウございます！２００７年、愛のプラトーにて幕開けです！！起きてスグに、昨晩の管理委員会委員の僧侶の下へ。朝食ゴチになりました。仏教の小冊子ももらいました。なんか、立場が逆なような・・・ま、朝食は至って簡単なものだけどね。あ！　ここで、コレまで食したこと無いものが出てきたよ！　それは！！　『バター湯』！！！そう、バター茶ではなくて、バター湯。バター湯、作り方は簡単！　　１、バターを「え？　そんなに？」ってくらい器に入れる。　　２、お湯を注ぐ。完成！ま、直で飲むんじゃあなくて、マントウ（蒸しパン）で溶けたバターを掬い取って食べる。ここ、寒くて寒くて、バターをパンにつけるなんて至難の業。つまり、コレって滅茶苦茶合理的？あと、ヨーグルトももらったんだけど、すっげー酸っぱい！　こんな酸っぱいヨーグルト、初めて！「何？　いつもこんな酸っぱいヨーグルト食べるの？」「え・・・　いや、これ、ちょっと、結構前にもらったんだけど、発酵しすぎ・・・　かな？」かな？　って！！でもまぁ、沢山お世話になっちゃって。本当にアリガトウございました。写真１、朝上段は朝８時半くらいのラプラン。寒い。中段右みたいな道を抜けて、目的の僧房へ行く。下段が招待してくれた僧侶の部屋での朝食など。中のヤカンが乗ってるのは石炭ストーブで、便利。でも、夏は流石にコレは暑いらしく、外にあった「太陽光コンロ（写真右）」を用いるみたい。エコロジー！さて、最終コルラ。３周目。しかし、今日は寒いよ！　曇ってるから？カメラだって、出したとたんにイキナリ気絶！新しい電池に交換したんだけど、やっぱりものの数秒で即気絶！！ここ（１０時ごろ）で、初日の出を拝むことが出来た。今日は曇っているけど、この一瞬だけ太陽が垣間見えた。スゲー偶然！！コルラ終了後、また大経堂へ。今日はチケット買わないで、勝手に入り込む。イロイロな意味を含めて、１００元お布施した。そう、最近になって気付いたんだけど、お布施って大切だよね。出来る人がしないと。今まで訪れた寺々にもまた行って、１００元ずつ渡してきたい気分だよ。それにしてもラプラン、素晴らしかったです！　ステキな初詣となりました！今年は、カイラス巡礼も含めて、大きな年となりますように。写真２、ラプラン初日の出、拝みました！右列上はやっぱりコルラ道のマニ車群。延々、延々・・・　コレやってたら、右腕筋肉痛になりそう。右列中は、今年最初の買い物。サン（香炉で炊くスギの木なんか）を買ってみた。初買いってヤツ？下段左はどっかのお堂を背後から。色目が少ないよね、やっぱり。中は大経堂の入り口。僧侶が靴を適当に置いていく。名前とか書いてあるのかなぁ？　自分のじゃあなくても別にいいのかなぁ？で、右の図を以って、ラプランを後にする。アリガトウゴザイマシタ！さて。帰るか。歩いてバスターミナルに行き、とりあえず『臨夏行き』のバスに乗る。蘭州までのダイレクトバスが、今日は午後便ないんだって。ホントかドーかは知らんが、まぁ、今日中に蘭州着ければいいのよ。時間はタップリ。歩いている途中で、肉売りを見た。肉、ガチガチに凍りついちゃってて、ナタで、２人がかりで切りつけていた。ゴクローさんです！写真３、帰り道上段が夏河（さんちゅ、つまりラプラン）にて。左が皆でゲームに興じる之図。画像左が僧侶。右はその肉売り。ちょ～肉体労働ってカンジ。中段、左が水。なぜ水？　って、口に含んだら、殆ど凍っててビックリしたから。そんな寒いわけ？中の、中央にちょろ～　って見えるのが、夏河モスク。こっち、回族、つまりムスリムエリアなんだな。そんなムスリムも多いこのエリア、豚も結構いた。中段右。猪はマンダリンでは『ブタ』の意。今年もヨロシク。ってか、コレ、ゴミとか人のウンコ食べるんだよな。下段が帰り道のバスの車窓から。左から、信用村。こんな名前の村には住みたくない。モスクのミナレット。この、回族的モスクは結構面白いと思う。中国経由で日本に来た仏塔があんな形（法隆寺みたいな、）になっちゃったのもなんか納得。モスク。ピンクでスパンコールなムスリマのスカーフ。やっぱり所変われば・・・　って、変わっていいのか？白い帽子がエノキダケみたいなムスリム達。そうそう、昨日今日明日と、今年は『いーど・る・あだー』（日本語では犠牲祭と訳される）だよ！イードムバーラク！！　（←とムスリムに言ってみたけど通じなかった）バスは臨夏でスグに蘭州行きに乗り換えられたのだけど、コレが遅い。遅いだけじゃあなくて、乗客が漢人（＋回族）。あ、やっぱり、漢、ダメだ。なんか、イヤ。チベットを補充してきたけど、でも、それは反対に漢に対する嫌悪の証明でもある気がする。折角「発心」を誓ったのに、湧き上がるこの嫌悪。イケナイ！　慈悲を！！　大きな心を！！！でもー　そんな時は、科学者モードに。「どーして嫌悪感じるんだろ？」って考察を重ねることで、心が軽くなっていく。悪く言えば『他人事になる』ってカンジかな？バスの窓からも、写真には撮れなかったんだけど、いろんな標語が。「子供は１人ね」「子は少なくて、教育を！」とか、まぁ、それはいいとして、「独生子女　毎年１２０元」って、多分結婚しなけりゃ毎年１２０元保障しますよ、ってコト？「避妊手術、無料！」なんて、すげぇ露骨。バスは１９時半に蘭州に着いた。６時間半だな。ま、そんなモンか。じゃ、食事！　美味しい食事、行きまひょかぁ～写真４、お食事タイム左が『串揚げ』ね。例の、香菜の豆腐皮巻き。今日はコレだけ、２本で１元だけ食べた。下がその屋台。中は『炒羊肉』というもの。ま、羊肉とネギとかの炒め物。ご飯をつけて。下みたく既に盛られてる。肉は凍ってた。右が『煮梨』・・・　って、そのままじゃん。１個１元。皮ごとバリバリいくらしい。ワイルドな味。まぁまぁかな。梨の写真撮ってたら、２９日の『熱姜口卑』の店のニィちゃんに捕まった。そのまま、１２時過ぎまでお話お話。。。今日は、レバーの串焼きとお茶を頂きました。なんか、やっぱり施されてばっかなオレ様。ま、いいや。それにしても、今年はとっても素晴らしい正月元日を過ごせました。ラプラン、ありがとうございました！もう、完璧っす。クドイけど、本当にありがとうございました！・・・あれ？　でも、２年くらい前に「甘粛衛星電視（←テレビ局）」の番組で見た『ラプラン』のイメージと、なんか違ってたんだけど？ま、いいか。思えば、ずっとラプランに来てみたかったんだよね。そー決まっていたんだよねー【つづく】

年越回鍋肉

おーぃえ！　大晦日！　旅日記には「大みそ日」って書いてある。『晦』の字、忘れてた。今日は本番、ラプラン御参り！！てか、すげぇたっぷり寝た。１２時間。同室のイタリア人によれば、夜中、シャウトしていたらしい。寝言多いからなぁ。ラプランは、入場料４０元。これで、僧侶が大まかに案内もしてくれる。言語はマンダリンだけど。丁度１１時半、メインの建物『大経堂』では、大勢の僧侶が集まって誦経中。なんでも、ラプラン寺の中には１０００人の（←当局の規定でそれ以上は住ませてはイケナイらしい）、外にも１０００人程の僧侶がいるとか。結構勉強しに来ているみたいよ。ガイドブックによれば、ここラプラン寺はチベット本土のゲルク派ゴンパの中では教育は最高レベルってコトらしいし。ガイドしてくれてる僧侶と話しながら、寺の歴史や、特に活仏について、いろいろ説明を受ける。「これで大まかなトコは大体見たから、あとは自分で勝手に見てチョーダイ」ってことでサヨナラ～じゃ、コルラスタート！写真１、コルラ中上段はコルラ中じゃあなくて、Φの中心あたり、つまり大経堂の前。右が大経堂。今日はイイ天気！中段左はラプラン寺の漢字表記とチベット文字表記。『拉卜楞寺』と書くらしい。右は弥勒堂をコルラ道から。写真に写ってる白い帽子の女、これ、ムスリマの帽子じゃあないの？　このアタリのムスリマには、ナースキャップのような給食のオバちゃんのような帽子を被ってる人もいる。　→図下段は、名も知らぬゴンパの石畳とか、門とか、正面とか。一周ぐる～　としたら、２時間くらいかかっちゃった。この後、昨日会った僧侶と待ち合わせして、遅いお昼ご飯。今日も肉入揚パンだ・・・で、チベット語を教えてもらう。発音がラサ語っぽいぞ？「しぇんでもーしょん」で「安心」の意味らしい。さ、皆さんもご一緒に！夕方。。。　にはまだ早いかな？　再度コルラ。今回は合計３周する予定だよ。カイラスも、３周くらいはしたいなぁ・・・写真２、コルラ２周目ラプランでは、チベット正月（春節、と言われたようなきもするんだけど・・・　両者はたまに１ヶ月ずれる）に多々行事があるのだけど、有名なのが「大タンカ」のご開帳らしい。高さ３０ｍもあるんだってよ！そのタンカ台の脇の丘に登ると、ラプランが一望できる。ふふーん、イイトコ発見～　と思っていい気になっていたら、ガイドブックにも記載してあった。上段２枚がその丘から。左はΦの｜の西側、チベタンエリアだ。中段左がタンカ台。下から見ると、そんなデカそうな気がしないのだけど。コルラ道にはマニ車が嫌って程あるんだけど、マニ車が納められているお堂も立派。中の堂の中に、右のようなマニ車が延々と続いている。下段左はコルラ道北側の更に北側の丘にあった、小さな家々。勝手に『懲罰房』と命名。なんだろ？中がチベタンエリアの道。コッチは舗装してないねぇ。左が、もう日が落ちた後の、僧房群。屋根の上で僧侶達が誦経を、個人や集団でしている。ありがたい。今回、ラプランを回っていて、なんか『色』が少ないって気がした。そーいえば、丘の上にラプツェ（マニ石やタルチョで出来た飾りみたいなの　→写真２右上）ないし。てか、タルチョ（５色の、経文が書いてある旗）すら殆どないし。いや、無いに等しい。なんで？　そーゆー文化なのかな？しかし、妙な飾りがないってところが、「人民や外人が喜ぶような観光地ちゃいまっせ～」ってカンジがする。そう勝手に理解させてもらった。禿山の中に佇む知の殿堂、ラプラン寺！　ステキだ！しっかり学んでください！　そして、エッセンスを内緒で教えて！！ついでに言うと、ここの僧侶達のマントって他のトコと色が違う。ワインレッドが鮮やかだ。チベタンエリアもイイ感じ。人がイイ顔している。チュパ（袖が長い服）着ている人が殆どで、フツーにこーゆーの、自分達の文化を身に纏えるのって、シアワセなんだろうなー　って思う。よし！　次、日本に住んだら、和服を購入だ！！さて。今日もオシマイかなー　と思って、ふ　と「ごうかん」を思い出した。あれ、あのままは良くないよな。ってんで、誰にお伝えしたものか・・・　と勘案の末、チケット売り場の隣にあった「ラプラン寺管理委員会」ってトコに入ってみることにした。だってさ、あんなの気付くの、日本人だけじゃん。その日本人が、アムド語使いかマンダリン使いじゃあないと伝えられないよね？　気付いたものの務めだ。務めなんだけど・・・お礼に夕飯ゴチになっちゃいました。てへ。ついでに、宿までも送ってもらっちゃいました。ついでについでに、明日の朝ごはんも招待されちゃいました。いいのかなぁ～夜ご飯、麺さえあれば満足なのに、いろいろ注文された。てか、普通に「回鍋肉（ほいこーろー）」注文していたよ。オレ、豚肉あまり好きじゃあないんだけど、僧侶のアナタは食べるんだな？こい「ね、皆さ、腕をフツーに出してるけど、寒くないの？」僧侶「いや、コレは習慣だし」こい「でもさ、寒いよね？」僧侶「・・・・・・寒い」やーっぱりね！宿に帰って、イタリア人と話しながら、いや、殆ど一方的に話をされながら、大晦日の夜は更けて行きました。　チベット、最初はホーリーランドと思ってたのよ！　でも、２回目からは、バカばっかりって気付いて。　修行をした僧侶、瞑想をした僧侶、特に仏陀の境地の僧侶はもう尊敬限りナシよ！　でも、僧でも、テレビみて音楽聞いて、そんなのばっかり！　ま、好きで出家した人ばかりじゃあない、口減らしの為にってのも分かるけどね。仕方ないけど。　でも！　一番イヤなのは、どーしてここの人たち、自分のウンコを流さないの！？　え？　穴だけのトイレ？　アレは流さなくてもいいし、臭いもそれ程ないし。　ココみたく、水洗式ので流さないってのが、臭いがタイヘンなのよ！　何回言ってもダメなのよ！　ドアや壁がないトイレはどーかって？　ピーはいいわ。シットは人がいなくなるまで待つわね。　そうそう、ワタシの友達、スゴクスゴクすごぉ～く貧乏で、だから服を沢山持ってきたの。　スゴイ量よ！　服だけで、２０ｋｇ！　ソレを今日、見せたんだけど、１０年くらい着たジャケット見て、みんな聞くわけよ、　「それ、スゴク綺麗だけど、ほんとに１０年着たの？　何回も何回も洗ったの？」　そんなワケないじゃない！　洗わないわよ！！　ずっと着てたけど、一度も洗ってないわよ！　そうよ、アンタ達と違って、私は毎日シャワーを浴びるわっ　体が綺麗なのっ　そんな、年に数回しか体を洗わない人が着たら、一発でドロドロよ！！好き勝手言ってたけど、根底には「愛」が感じ取れた。そんなイタリア人の仏教の先生は、西寧で２０年間刑務所に入れられていた７０歳。２０年間、ずっと瞑想していたら、仏陀の境地に至れたんだって。カッコいい！じゃ、また来年。【つづく】〈チベット文字作成は、文字焼き（by K.Nagasaki氏）を利用させてもらいました。〉

肉入揚パン

あら？　腹痛？？ま、昨晩、油だらけでかつ辛いもの喰いまくったしなぁ。コウモン様もヒリヒリだ。ってか、もう出てきたのか。７時半出発！　まだ真っ暗。流石中国領ど真ん中の蘭州。そう、地図を見れば、蘭州は中国領のど真ん中。「蘭州ね、見開きの中国地図だと、ちょうど折り目に入っちゃって、見れないのー」そんなもんかね。あと、蘭州名物「牛肉面」は午前中が美味いらしい。午後は喰っちゃダメらしい。ので、バスのチケット買って、その後で朝ごはんに・・・　と思っていたのだけど、バスターミナルに着いたその瞬間に、客引き運ちゃんに連れられて、『合作』行きのバスに乗せられ、バスは間髪要れずに発車した。ああ、ｍｙ牛肉面が遠ざかっていくよ・・・途中で「夏河行き」のバスに乗り換え、お昼過ぎに夏河、つまりラプランに到着！え？　ここ、マジで海抜２９００ｍもあるの？　そんな感じ、全くしないんだけどー写真１、移動→夏河（さんちゅ）上段左、バスに乗った直後。そろそろ日が出てくるのかな？　８時チョイ過ぎ。で、５時間弱で夏河到着！上段中、右が夏河の路。夏河はＮ４Φみたいなカンジで、ラプラン寺を中心にした円周を通るコルラ路（コルラ＝右繞）と、中心を貫くメインストリートで成る。（Ｎ４Φは地図ね。Ｎは北、４は北を指す矢印、Φの｜は中心を貫く道で○はコルラ道）そのΦの｜の一端が漢族と回族エリアで、もう一端がチベタンエリア。写真は漢エリア。山肌が寒々しいな。荒涼、ってカンジ。海抜が高いんで、寒い感じがするけど、空気が滅茶苦茶乾燥していて、日向は暑いくらい。反対に、日陰は結構寒い。てか、今日、ワタクシ、カナリの厚着で着膨れ君。上は５枚重ね（半袖Ｔシャツ、長袖Ｔシャツ、カットソー、フリースジャケット、ベンチコート）、下は３枚重ね（トランクス、フリースのズボン下、コットンパンツ）、あと厚手の靴下と普通の靴、手袋、ニット帽。なんか、汗ばんでる・・・さて。着いてスグに宿を取り、食事！　だって、何も食べてないんだよ！メインストリートの北側にはテラス席のような店が出ている。早速入ってみよう！今は観光客が殆どいないんだけど、夏、西洋人を中心とする外人がこのテラス席に鈴生りか？　ヤツ等、日光中毒だからなぁ。しかし、こんな高地の紫外線は、お肌にカナリ宜しくないと思うのだけど。ま、入ってみよう！下段は食事処。２階部分に多い。今日の食事は「しゃぱれー」という、肉入り上げパン（右）。但し、「しゃぱれー」というのはラサ語での読み方で、ここでは「ふぁわがれー」と言ってた。全然ちがうじゃん。腹いっぱいになって、次はラプラン！　３日連続で初詣だよ！（←まだ年が明けていないのに）当初、７月に行った、西寧の近くの「クンブム（塔尓寺、やっぱりゲルク派６大寺院）」みたいのを想像していたんだよね。あっち、なんか妙に観光地化されてて、ふーん、ってカンジだった。んで、今回もそれほど大きな期待はしていないで。でも！　結構素朴よ、ここ。素朴であるからこそ、イキイキとしている。ステキじゃん！てか、それは今が冬だから？　観光客が殆どいないから？写真２、ラプラン寺上段左、中は甘粛省佛学院の門。多分、佛教の学院なんでしょ。チベット文字が嬉しい。で、学院の前を通り、右写真のような道を通っていくと、本堂（大経堂）に出る。中段は、ラプラン内部。多くの寺院がある。壁が、土色だったり、臙脂色だったり、黄土色だったり。左は地面に書かれていた「雲」の絵。この雲、好き。ラブラブ。下段は沢山ある寺院のうちの２つ。何の寺院だか忘れたけど、チベタンがコルラしているので、結構大切な寺院なはず。どっちかは『たーらー堂』だった気が。チベタンと一緒に寺院の周りをコルラ（現地発音はゴーランドゥロー）する、も、なんでコイツ等こんな速足なんだ？　一応高度順応が出来ていない我が身としては、ゆっくりゆっくり歩くのに、コイツ等は滅茶苦茶速ぇ。オレが一周する間に、２周、人によっては２周半しているよ。と、嫌なもの、発見。やめろよ、こーゆーの・・・工事現場の入り口の鉄門に日本語、平仮名が書いてあった。何々？ご　う　か　ん・・・？　ごうかん？　強姦！？【『業感』という仏教用語もあるらしいが・・・】これ、多分良くない意味だよねーでも『ん』の書き方が日本人じゃないね。そー願う。ごうかん【業感】〔仏〕善悪の業因によって苦楽の果報を感受すること。ごうかん【強姦】暴行・脅迫の手段を用い、または心神喪失・抗拒不能を利用して女子を姦淫すること。無理やり女性と交わること。強淫、婦女暴行。⇔和姦。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－広辞苑より－ついでにΦの○もコルラしてみた。今日は半周くらい。結構大勢がまわっているねぇ～写真３、コルラ道　等上段はコルラ道じゃあないんだけど、左がΦの中央あたり。右が本堂の「大経堂」です。中段はΦの２つの交点の東の方。の付近。「大夏河」って河川がある。それが左。結構凍ってる。右はコルラ道に大量にあるマニ車。いやー　大きなマニ車がこれでもかー！　って程ある。下段、左は、マニ堂（マニ車が入っているお堂）の内壁画。この書体、さっぱり分からん。勉強しよ。中は念誦中の僧侶達。寒いですよね？　だって、マントの下はノースリーブなんだよ。右は、確か『弥勒堂』だったはず。沢山の人がコルラしていた。山肌には、雪が。もう、寒くなってきた！でも、風が殆ど吹いていないんで、それほど、耐えられないほどの寒さってワケでもない。こりゃ、２月下旬からの本気チベット、もっと薄着でいいのかも。さて。明日は大晦日。またラプラン散策だよ！３０Ｋｍほど北に「げんじゃ・だくかる・ごんぱ」というのがあるらしいが、面倒なので行かない。あ、同宿はイタリア人で、少しだけイタ語を使ってみたんだけど、カナリ錆付いてた。２８日の日記で大きく出すぎたことを、神様に窘められたようでした。しかしコイツ、何者？　以前ラプランには６ヶ月住んでた、とか、カイラス７周した、とか。オマケに真っ当にテトラリンガルで、そのうえ少しだけアムド語（この地域のチベット語）も使えると。ちょっと自省させられました。いやー　しかしやっぱりイタリア人、よ～く喋るわ。【つづく】〈チベット文字作成は、文字焼き（by K.Nagasaki氏）を利用させてもらいました。〉

香菜豆腐巻

じゃ、ちょっと早いけど、初詣に出発～　ってことで、青い島→北京→蘭州ってカンジでフライト。途中、北京では２時間以上間を空けておいたのだけど、青い島発は２時間弱のディレイ。走ったさ。北京の空港で、またまた走ったさ。年の瀬までやってるよ、オレ。空港内１人運動会。でも、毎回毎回、一応チェックイン終了タイムには何とか間に合うんだよな。本当にギリギリで。今日なんて、クローズ２分前に着いたから、まだいい方だよ。しかも慣れちゃってるから、走る寸前まで準備運動なんかしちゃったりして。はぁ～　ギリギリ～　と思ってたら、北京→蘭州もディレイ。やれやれ。北京の空港のトイレに珍しく『紙』があった。紙ホルダーには南京錠が施錠してあったけどね。この、社会全体の社会に対する『不信用』っての。非常に無駄なことだよね。労力といい、資源といい、時間といい。蘭州に着いた。蘭州の空港から市内までのエアポートバスで隣席だった日ノ本小姐とともに、食事。蘭州、なんだか滅茶苦茶ご飯が美味しいらしい。特に蘭州ラーメン。蘭州、実は普通に『普通語』らしい。変な方言が混じっていならしい。蘭州、蘭州ラブ！　ってなるような所らしい。オイラはチベットラブ！　だけど。。。左は北京の空港にて。『オーライ！係』の人も、自転車で移動するのはお国柄、なんかな？中は蘭州の道端串揚げ屋。辛いけど、美味かったよ！右は黄河姜口卑（Huang2 he2 jiang1 pi2、つまり『「黄河ビール」って銘柄のビール・生姜フレーバー』）の、熱燗。熱姜口卑といい、１０元らしい。この店だけではなく他の店にもあったから、ここいらでは普通の飲み物らしい。味？　甘くて温かなジンジャーエールって感じ。あと、黄河ビールには、イチゴフレーバーもあるらしい。味見しなかったけどーそう、先ずは屋台で串揚げ。辛い串揚げ。コンニャクとかジャガイモとか美味しかったけど、も～　堪能したのが「香菜の豆腐の皮巻き」！豆腐皮、これって厚さ２ｍｍくらいの湯葉、つーか、丈夫な豆腐。これで香菜をクルクル～　って海苔巻きみたく包んで、ソレが１串に４つ刺さってる。油で揚げるかたっぷり油で焼付け、辛いタレや粉をまぶしてもらって食べる。体にはヒジョーに悪そうな食べ物だけど、これ、気に入った！！串揚げと、あと『羊肉ケバブーサンドイッチ』も喰ったんだけど、これは日ノ本小姐にゴチに。黄河ビールは、とある店（↑この店）のにぃちゃん（老板、つまり親分）にゴチに。初日から皆さん、ゴチになります！蘭州、いいトコなぁ～でも、明日はそんな蘭州に後ろ髪を全く引かれることも無く、ラブラブちべっと！漢では「夏河 Xia4 he2」って、チベットでは「さんちゅ」っていうトコにあるラプランにGo! Go!【つづく】