[【旅人Ｑ】マグレブ日記]の記事一覧 | 後述アガスティア　【旅人Ｐ】

【ベルベル 10/04/2006】大西洋へ

今日は移動。大西洋岸の「エッサウラ、Essaouira」というトコに行く予定なんだけど、ココから直の車はないんで、「アガディール」ってトコを経由していくはず。さて、アガディール行きの車は、何時出るの？～昨晩～宿のオヤジ：　「アガディール行きは、08:30と14:00だよ」道で会った日本語使い：【←日本語使い！？　記憶が無いけど、ノートにソー書いてあった】　「朝の８時にあるよ！」～今朝～バスを待ってたジィさん：　「１０時だ」車に群れていた男達：　「９時だよ、９時」どっかの個人バス経営所の男：　「今日はないな」国営バスの営業所の男：　「午後２時に出る」（←これは信用できそうだ）おいおいおい！　こーんな皆が皆違うこと言ってくるなんて、あるのか？　ココまでは初めてだ。まぁ、仕方が無い。目の前にある「ティズニット行き」の乗り合いタクシーに乗ろう。タフロゥト　→　ティズニット（乗換）　→　アガディール（乗換）　→　エッサウラ　だ。ティズニット行きはちょっとして出発。２時間くらいでついた。（37.5Dh）ティズニットでは写真を撮る間もなく次の車に押しこまれ、１時間半でアガディールに。（27Dh）で？　次のタクシーはドコ？　と問えば、スークの先、歩いていけるよ！　と。ほーい。・・・暑い。じめぇ～　と、暑い。おおっぴらに水が飲めない（飲みたくない）ので、やっぱキツイ。で、スークのトコのタクシー乗り場に結構かかって到着し、エッサウラ行きの乗り合いタクシーが出るのをひたすら、１３時３０分まで待つ。暑い。日差しが強い・・・　てか、日陰ないし。写真１、移動上段左はタフロゥトにて。画像右端の車の助手席に乗った。助手席って見晴らしがイイけど、事故ったら死んじゃうんだよねーその景色が中段左。コレだけ見せられたら、ドコの国のドコ走ってるのか、さっぱり分からん。中列上と中がその車の中。禁煙の表示も、やっぱりアラ語と仏語にて。ハンドルには変なニコニコマークが沢山。右上がティズニットで撮れた唯一の写真。下段がアガディール。左から、立派な城壁に囲まれたスーク、乗り合いタクシー、乗り合いタクシーの近くにあった唯一の日陰である電柱の影。写真の角度からも判断できるように、ワタクシはその影を占領中。アガディールからの乗り合いタクシーは、超ブっ飛ばし系。怖いんですけどーカーブだって減速せずに、おいおいココでアクセル踏むかい！？　って程。ギュンギュン！なーんか、３時間で着いちゃった。速っ。【記録がないのだけどガイドブックによれば60Dh。確かこんなもん】世界の車窓から。アガディールからエッサウラまで、窓の外をぼーっと見ていたら、ヤギが２本足で立ち上がり、木に生えている葉っぱを食べていた。ふーん、珍しい光景だねぇ、と思っていたら、もっとツワモノ、木の上に上って木の葉を喰ってるヤギも。ヤギ、岩場を登ったりするのは見たことあるけど、木に登ってるのは初めて見たよ。その『木』は写真１の中段右。ヤギは撮れなかった。残念。エッサウラだ！マハッタ（←アラ語で『駅』の意。仏語では「げぇーｒｈう、gare」、つまりバス＆タクシーステーション）からちょいと歩き、城壁内のエッサウラの街に。おぉっ！　なんかイイ感じ～空気が湿っぽくて、しかも風が強いんだけどね。ちょっと寒い。。。　かな？ホテルは何件か見て回って、あらあら、お高いねー　と思っていたんだけど、偶然入った、Ave. ZerktouniのBab Doukkala近くの「Cafe Hotel EDDAIZE」というところが１泊５０Ｄｈ。決定！部屋には窓がなくて、ちょっとタバコ臭かったけど、でも、綺麗でお値打ち。タイル張りで、結構いい感じ。暑い日なんて、ひんやりして気持ちよさそう。・・・冬は寒いだろーけど。ちょっと外を歩きましょ！写真２、エッサウラの瞳上段、ほらほら、昨日までの写真と全然違う！　キチンと『構図』を考えて撮っているよ！　この２枚はトリミングしてない。　中段下段は食べ物売り。ミント、肉、お菓子、パン、果物、焼きピザ、もう美味しそう！しかし、肉の絵の左端のオヤジ、お菓子売りの真ん中の人、パン売りのお子、果物売り青いダウンジャケットの男、なんで皆コッチを凝視？　怖いじゃーん。・・・今気付いたけど、ダウンの人もいれば、半袖の人もいるのな。焼きピザ作ってる親父がドーしてコッチを見ていないか？　というと、「写真撮っていい？　あ、作ってて、作ってて！」ってお願いしたからです。エッサウラに来た目的。その１、大西洋に沈む夕日を見ること。その２、大西洋に触ること。その３、「青い街」ってのがどんなモノかを見ること。じゃ、海の方に行ってみようか。丁度、日が落ちてきて、街が黄金に染まってきているしねー写真３、エッサウラの夕日エッサウラ、漁港なのよ。魚、美味そうなのよ。しかし、いい町並みしてるなぁ。暫く、海に沈んでいく夕日を見ていた。　『マグレブ（日没）』東の果ての日出る国のワタクシは、西の果ての日が落ちる国まで来て、日没を見ているよ。（赤国在住ですけどー）夕日を見てて、オレンジ色が大好きな自分はそれだけで嬉しくなるのだけど、でも、いつも気になるのは、青なのかオレンジなのか、両者の間のどっちなのか判別できないトコの色がとても不思議な気分にさせてくれて、好き。普段、日常の生活ってさ、日の入りを呆けながら見ていることなんて無いじゃん。旅に出ると、日が落ちる時の美しさを、イヤと言うほど意識させられる。今日も面白かった！　また変なもの見ちゃったよ！　って回想が始まる。明日は何をしようかな？　ドコに行こうかな？　って思索が始まる。ここにずっといるワケじゃあない。今日が最初で最後、たった１日だけの滞在。時間を非常に大切に感じ、いとおしんでいる自分に気付く。そんな自分が更に大好きになっていく。更に興味の対象になっていく。さて、御飯御飯。と道を歩いていたら、『砂漠男』に捕まった。土産物屋だ。買わねーよ、オレ。「写真見てもらうだけだから！」と言われ店内に。で、太鼓叩いてノリノリで歌いだされた。「ラマダーンなのに客が少なくて、ご馳走が無いんだ。何か買って」　（↑ラマダーン『なのに』じゃあなくて、らまだーん『だから』客が少ないのだ。　　　客が少ないから、『ラマダーンなのにご馳走が無いんだ』が正解か。）おいおい、オレは『買わない』と断言しただろ？　買わんよ。何も。しかししかし。こんなにヒツコイ土産物屋も珍しい。何時までたってもヒツコイ土産物屋は稀だ。他の国の土産物屋だって、最初は滅茶苦茶ヒツコイ。てか、ココなんてメじゃない程の攻勢だよ。でも「あ、こいつ、買わないな」と認識した後は、フツーに知り合い（または友達）だ。２日目、３日目は、商品の押し付けもなく、話して、お茶飲んで、ご飯喰って、たまに泊まって、オシマイだ。そーゆー点で比較すると、ここ、マジで諦め悪いな。その「ホスピタリティー」を被せた営業、正直タチが悪い。半分、良心に付け込んだ脅迫だよ。というので当然購入することもなく、サヨナラ。御飯御飯。おっ　魚の揚げ物！　食べたい食べたい！写真４、エッサウラの夜上段左２枚が魚のフライとその店。暗い。汚い。でも美味い！！　（10Dh）太刀魚とか鯵とか鰯とか、そのままから揚げ。これをトマトとコリアンダーのピリッとソースにつけて喰う！そしてそして、『揚げ鰯ハンバーグ』も入っていたのだけど、これが絶品！パンに鰯ハンバーグとトマトソースを入れたサンドウィッシュを喰ってる人もいたけど、それ、滅茶苦茶美味そう。上段右２枚は、良いデザイン。禁止鍵？（まーなぁ　あるみふぉーてぃーふ）って何？オレンジのは、銀行のロゴ。『Attijariwafa bank』らしい。貿易（てぃじゃーら）銀行、かな？中段は、今日の夜カフェ。小さな店でミントティー（しゃーい・びる・なぁなぁ）を。ポットの中は、ミントと茶葉がぎっしり。下段はお宿。外観、中の吹き抜け、部屋。お菓子とヨーグルトを買って帰り、日記を書いているところ。このヨーグルト、次の日の朝、買っておいたパンをつけて食べたら、素晴らしかった。以降、コレがこの旅の朝ごはんの定番となった。○　○　言語クライシス　○　○なんか・・・　上手に喋れない。日本語はまぁ使わないからよけとくけど。英語、マンダリン、仏語、アラ語、イタ語の全てが『アクティブ言語』になっちゃってる。（アクティブ言語：　その時期に一番自然にスルっと出てくる日本語以外の言語）普段はアラ語とか仏語でなんとか、って思って必死。結局アラ仏混合文になるのだけれど。でもやっぱり仏語だろーな、あれ？　仏語でこの言葉、なんていうんだっけ？と考えていると、頭ではなく口が覚えている『イタ語』がスルっと出てくる。もう、自分、何語で喋っているのか、分かんねぇ！ま、仏語かアラ語が普通会話可能レベルまで行ってれば問題ないのだけど。仏語、もう１度、会話仏語をキチンとやらなきゃいかんなぁ・・・で、そんな迂回ルートを通っているから、英語話者と対峙してても、英語全然出てこない。そして、一番タチが悪いのは、全ての間隙をついて出てくるマンダリン。『没問題！（ダイジョーブ！）』『対対対！（そうそうそう！）』非常に困るんだよね・・・エッサウラはもうオシマイ。明日は予定より早いけど、マラケシュに行きます。あずはぶ・いらー・まらーきし【つづく】

【ベルベル 10/03/2006】ちゃりだーII

今日もチャーリーと共に、の１日。先ずはタフロゥトのすぐ近くにある「Tazekka」という集落へ。何があるのか？　は忘れた。が、Don't miss it!　的なものらしい。。。。スグ着いちゃった。家々がきれい、というのもあるんだけど、何よりも丘の上の旧家屋とでもいうのかなぁ？　崩壊中の家々が素晴らしかった。お子を含めた村人達に、「ガゼル！　ガゼル！」と言われたのだけど、何それ？　とお誘いを断り続けた。あとでガイドブックみたら、例のDon't miss it!はそのガゼルの壁画らしい。ま、いいや。別に。今更壁画くらい。写真１、Tazekka上段右のような道を通って目的地に辿りつく。丘の上の建物群、この崩れかけがタマラナイ。無常。でもね、人が住んでたりするんだな。このお子２人は、この手の家に住んでいるらしい。中段左は新しい家の門なんだけど、こんな装飾も結構好きよ。さて。サラッとタフロゥトに戻り、今日の遠征に。今日は「ナポレオンの帽子（Chapeau de Napoleon）」と「青岩（Blue Painted Rocks）」を見に行くよ。青岩までは地図を見れば大体６ｋｍ程、全部で２０ｋｍ弱。昨日の実は全行程約５０ｋｍと比べたら、楽々チンチンだね！ナポレオンにはスグたどり着いた。順調！今日は水を結構もってきているんで、水分補給も十分！が・・・　余裕をカマしていたのも一瞬。スグに体力切れ。上り坂、たとえその傾斜が非常に緩やかであろうとも、大嫌いだ！世の中、下り坂だけならいいのにぃ。写真２、ナポレオンの帽子と倒れるワタクシ上段が『ナポレオンの帽子』と呼ばれる岩山。真紅の国旗が心にザワツキをもたらす。上段左、中段左みたいな、少し日陰がある道を進むと、タフロゥトから３ｋｍほど？　で着いちゃう。中央、はモスク。残りは・・・　体力回復を図るワタクシ。自転車を放置し、木陰の岩の上でハエと戦いながら昼寝。トカゲさんもいたよ。中段右は、上。寝転がった時に、目に映る景色。てか、今日は写真を撮る余裕があるってコト。☆　モロッコ国旗　☆赤地に緑色の五芒星。それがモロッコの国旗。コレを見ると、すわ！　赤国！？　みたく感じて、心が痛んでくる。救いは、星が黄色でないコト。しかも、『塗潰された星』じゃあなくて、『正５角形の対角線の星』ってコト。赤の色調も、中国の国旗の色とは違って「しっとり」と「ドス赤黒い」感じで良いのだけれど。気合を入れて再出発！　少しでも上り坂のところは自転車を降り、体力の温存を図る。・・・『タフロゥトから６ｋｍ』って道しるべは過ぎたのだけど、まだ青岩へ進む「分岐点」が見当たらない。まさか、通り過ぎちゃったか！？　・・・あり得る。自分の事だから、それはあり得る。ま、いいや、とドキドキしながら先に進むことに。おっ　分岐点発見！しかし、ガイドブック（ろんりーぷらねっと）の地図によれば十字路っぽいが、実際は三叉路。てんで・・・　勝手にソコを十字路と解釈し、獣道のような道じゃあない道を進む。おおうっ　前方、岩山じゃん！　自転車担いで岩山上るのか！？・・・途中で諦めたよ。こんなに苦労して、命を削ってまでして、たった数十年前にどっかのトチ狂ったヤツが青く塗った岩を見に行くなんて、馬鹿げてる。てか、元の道に戻って、すこぉ～し先に進んだところに［青岩→］って石版が放置してあるのを発見したんだけど。なーんだ、コッチが正しいのか。コレは、正真正銘の『道』だよな。まぁ道としては正真正銘なのだけど、こっちは舗装されていない。砂道。何もない。ガンガンガンガン進んで・・・　急な坂を下り、ダラダラ上り坂を上り、そして！ああ、アレだね！　青岩！！ふーん・・・写真３、青岩上段のような道がひたすら続く。ひたすら進む。と、岩が見えてくる。ふーん・・・　それだけで感想終了。本当に、それだけ。これがさー　『５０００年前に、宗教儀式の為に塗られた岩です』とかだったら、おおおおおー！　ってなるんだろうケドね。中段中と右は、使用後＆使用前。塗らないで残しておく岩もある、そんなトコは評価点だ。てか、遠くの岩山のテッペンとか、アンさんよく塗ってくれはりましたな、的なのも結構あった。下段左はお気に入り、両生類の心臓を上下逆さにしたもの。で。下段中。ココでも倒れてみた。岩の下にもぐりこんで、昼寝。小さな画像は、上を見たらこんな感じでしたよ、ってご紹介。ここで水が底をつき始める。こんなトコで気絶しても、絶対誰にも気付かれない。誰も助けてくれない。１０元、賭けてもイイ。しかし、休んでいる間に、少し雲が出てきたよ！　助かった！ヘロヘロになりながらも、今度は帰り道を探す。これ、道なんだかタダの溝なんだか、さっぱり区別がつかねぇ。そんな辛い状況で、地元民がルラルラ歩いているのを発見。てか、すれ違ったんだけど。ベル「ぼんじゅーる、さばぁ？　（こんちわ～　元気ぃー？）」こい「さばびやーん、めるし～　（元気ぃ～　ありがとー）」教科書会話とはオソロシイ。元気がなくてヘロヘロで今にもぶっ倒れそうなのに、「Ca va?」と聞かれたら条件反射で「Ca va bian」と口が動く、悲しいアフロkoiさんでした。あ！　あの遠くに見える岩（写真３右下）、昨日見たよ！抜けた！　この苦行を抜けきったよ！！（↑この世で最も信用のならないものの１つである自分の記憶にすがりつくワタクシ）一気に幹線道路まで下ってタフロゥトまであと５ｋｍ！　いぇい！（と書いていると別にどーってことなさそうな行程だけど、マジ生死をかけた小旅行よ、これ）タフロゥトに着いて、自転車返して、シャワー。痛いほど悟ったよ。オレ、『ちゃりだー』無理だわ。少しだけ、チベットちゃりだー計画もアタマのスミにあったけど、ぜーーーったい無理無理。【ところで、チャリダーって一般用語だよね？　一応　→　Wikipediaによる解説】【赤国からだとwikipedia開けないから、何が書いてあるか分からんのだけどー】そうそう。昨晩、早速カメラが気絶したので、充電をしなければならない。が、部屋にはコンセントがない。ので、管理人のオッちゃん（←もうマブよ）のトコに。・・・は？　この宿、一個も生きてるコンセントないの？　マジで？　そんなのあり得るの？唯一あったコンセントは、電気が通っていないコンセントでした。んで、階下の『洋服屋さん』に２人で乗り込み、無事充電してもらえました。因みにモロッコ、『豚鼻コンセント』です。で、外を出歩くと、みやげ物屋のヤツの一派の手にスグ落ちたワタクシでした。だって、街、小さいんだもん。東洋人は１人だけだから、目立つんだもん。今日もイフタールにハリラとタマルとオレンジジュースをもらう。ハリラにはスパイス入りのものもあったり、オレンジジュースは牛乳と割って飲んだり、結構新鮮。そして、さっきから「絶対買わない」といっているのに続く絨毯攻撃、これが『アクセサリー攻撃』に変わった。おろ？　装飾品？　それはかさ張らないし、軽いし、いいのがあったら心動いちゃうよ。ドレドレ、見せてごらん。写真４、タフロゥトにて上段左がこの絨毯屋の店。いや、『買う気』ならココはお勧めよ。でも、カード使えないから現金で。この店の対面（結構ずれてるけど）にある「la maison touareg」はあまりお勧めしない。右がどっかの広場。確か、初日に連れ込まれた旅行代理店がここだったような気もするし・・・中段左は通学路標識？中はスパイス屋、右が出てきたアクセサリー下段左と中は、街にあったオブジェ。ライオンの岩（←どっかにそんなのがあるんだ）のヤツだな。右は今日の夕食。説明は、また後で。てか、「こ、これは！！」ってのが無いねぇ。ワタクシ、装飾品にはウルサイし。結局、腕輪とピアスヘッド（←？）を購入してみた。いや、１つ、滅茶苦茶惜しいのがあったんだよ！この「マグレブ日記」の小窓の写真、これ、写真４中段右に似たようなのが映ってるけど、ペーパーナイフなのね。部族ごとに違う形で。そのうちの１つ、スゴク気に入って、イキナリ「増殖の女神」って命名までしちゃったんだけど、一箇所、どうしても許せない箇所があって。で、購入断念。したらさ、土産物屋怒っちゃって。「今日は４時間もオマエと話してたのに、買ったのはたったの250Dhか？　俺はオマエに、売りつけたいんだ！！」　（↑最後に、本音を言わせるように誘導したワタクシ　　これは「ホスピタリティー」じゃあなくて「営業」だって、途中から気付いていたんだよねー）え～　イイじゃーん。オレ、最初に「何も買わないから」って断言しただろ？（←ちょびっと買っちゃったけど）その意思を変えられなかったからって、怒るなよ。悲しむのなら分かるけど。ま、ここでお別れ。さよなら～帰り道で、昨日のレストランで「くすくす」を召した。（写真４右下）オリーブもバクバク喰って、塩分の補給をする。汗をタップリかいたしね！で、充電池回収して、今日はオシマイ。明日は移動だ！そうそう、今後の予定。４日　エッサウラ（Essaouira）に移動。エッサウラ泊。５日　エッサウラに留まるか、それともマラケシュ（Marrakesh）に行くか？　その場で決める。６日　マラケシュに泊まる予定。７日　マラケシュ　→　カサブランカ　→　空港　→　ドバイ　と移動。多分ダイジョーブでしょ。【つづく】

【ベルベル 10/02/2006】ちゃりだーＩ（之壱）

自転車ってば最近乗ってないねぇ。借りた自転車にはカギがない。店のニィちゃんが言うには、ココはカサブランカじゃあない。ダイジョーブだ、と。ついでにパンク修理セットが付属。チャリダー一般にとってはフツーの装備なんだろうけど・・・自分では多分直せないから、だからパンクしませんように！（↑以前インドで自転車借りて、道なき道を突っ切ったら、バリケードの役割だと思うけど茨の海に入り込み、即効パンクさせた経験アリ）そうだ。昨晩、今日の朝御飯用に買ったお菓子、よくよく見たら「いろいろフルーツmix」と。あ、モモの絵も描いてある・・・ど、毒じゃん！！！まぁモモは入っていたとしても濃度的には滅茶苦茶低いんだろうけど、でも、ワザワザ毒を摂取する気は無いわ！【ってことで、これは青い島までお持ち帰りとなった】さ、チャーリーにまたがり、出発！　チョーいい天気！！今日のコースはね、タフロゥトの裏山ぐるっと１周＋αの２０～３０ｋｍコース！先ずは昨日お勧めしてもらった「maison traditionelle（メゾンは家、トラディショネィユは伝統的ってことだろーな）」に。何でも古い家屋らしいよ。必見だってさ！写真１、出発！上段左と中が自転車付属品と自転車。上段右は標識。道端１ｋｍおきに、「xxまでxxkm」って表記がある。心の支えだ。中段は植物達。左から、ナツメヤシ、サボテン（赤いのは実で普通に食べる）、花。ナツメヤシの木は、『オッちゃん』も生っているんだけど、見えないよなぁ～　ラマダーンだし、ナツメヤシは必須よ。じっと見ていたら「ほれ、持ってけ」と１房差し出されたのだけど、お断り申し上げた。先は長いしー下段は「伝統家屋」の近くにて。右の写真の建物に、少しだけだけど、黒色のキレイな装飾があるの見えるかなぁ？快調！　景色はキレイだし、気持ちイイ！！　あぁ、オイラ風になっているよ！そして、すれ違う人たちが、老若男女問わず、皆が　ニコ　っと笑て挨拶してくれる。それ、スゲーウレシイ！『伝統家屋』を探してウロウロしていたら、管理人だか案内人だかがワタクシを見つけてくれた。管理人のベルベル青年が「営利目的博物館じゃあないから、無料だけど、見て行かない？」と。よしよし。ソコまで言うなら入ってやっても宜しいぞよ。（←大上段）内部を逐一説明してもらった。ベルベル君は英語使いで、あぁ安心。写真２、Maison Traditionelle上段左はなんだか忘れたけど、中は入り口。入ると、日常品とか展示してある。右は『タジン』に使う土鍋。尖っているのがアラブ風、画像中央下方の丸っこいのがベルベル風、らしい。中段６枚は、イロイロ。（←すげー　適当な説明・・・）昔の硬貨とか、地図とか、ベルベル君とか、ベルベルバービーとか。ベルベルバービーの右の写真、これ、昔の『契約棒』らしい。契約『書』ではなくて、『棒』。最下段にそこに書いてあった文字を拡大しておいたのだけど、これ、アラビア語じゃあねぇ。アラ語で使わない文字が入ってる。聞けば、これはベルベル語のアラビア文字表記とか。ベルベル君の下は、カギ。３本のスジが見えると思うのだけど、ここに「ひご」が入ってて、ソレが引っかかって開かなくなるって仕組み。鍵を入れて、その「ひご」を押しやり、で、開錠。てか、こんな弱いひごだったら、無理矢理バキって折って開けられちゃいそう。だけど、ココはベルベルだからダイジョーブ。因みにコレも「ベルベル鍵」と言われた。枕詞の『ベルベル』、好きな。なかなか宜しいじゃあないの。みんな！　タダだけど、１０Ｄｈくらいはあげましょうね。でも、なんかココら、どっかで見たことがあるような・・・　親近感が・・・あ！　『ギャロン』じゃん！　愛のプラトーの東の端っこ、ギャロンに似てる。　参考→　旅人Ｐ　ギャロンの特色である『塔』はないけど、家の造りとか、配置とか、そっくり。てか・・・　タフロゥトって、チベットっぽい。家の正面の造りとか、窓の周りの装飾とか、エンジ色の家とか。なーんだ。じゃ、ワタクシ、ここ好きになるはずだよ！さーて、まだまだ序の口。次行ってみよー！ほぼ快晴の、絶好の行楽日和だよ！！ぜ、ぜっこう・・・　の・・・写真３、道ど、ドコまで続く、この道は・・・？自転車ってばさ、顔とか腕が固定されてるから、直射日光バチバチＵＶが当たりまくり！木もあまり生えていない山道だから影なんてないし、重いのイヤだからって、水を６００ｍｌしか持参していない。暑い！！　渇く！！！陽射しが痛い！！　（←長袖だろ？　フツー）渇きで喉が痛い！！　（←水は大量に持ってくるだろ？　フツー）日光で頭クラクラ！　（←帽子被るだろ？　フツー）ああ、もう、限界・・・やっと見つけた木陰でヘタリこんだ。あら？　なんだかまたハラが痺れてきたよ・・・？頭はクラクラだし、これって、ヤバイんじゃあねーの！？以前全身が痺れたセルシュでは「ここで死んじゃってもイイかも」って少しだけ思ったけど、今、ここ、モロッコじゃあイヤだ！　こんなアフリカなのかアラブなのかワケ分かんねぇトコで死んでたまるか！！少し休んでも状況に改善はないので、立ち上がってみたら、メマイで崩れ落ちた。体力ないなぁ。自分。まぁ、ここにいても仕方がないし、助けは来ないだろうから、死にそうになりながらも１歩１歩進む少しでも上り坂のトコは、自転車から降りて歩く。徹底。これなら、なんとか、進める、よ。ああ、でも、辛いコトは重なるもの。サンダル、ベロッとソールがはがれた。歩き辛い・・・一応、折角「ゴム用の接着剤」を持っているんで、修理を試みるが、ダメだった。ちぇっ。コレだから赤モノは。写真上段が死の道。店はないし、あったとしてもラマダーンでお休みだったり。一応写真は撮っていたんだけど、モニター見る気力もなく、適当にシャッター押してた。構図なんて考える余裕ナシ！下段左は、中心が赤い木。中はベルベル文字。多分ね。右は、やーーーっと見つけた店で買ったレモンスカッシュ。水分と糖分を！　って、脳ミソまで筋肉で出来ているｍｙボスみたいなこと言ってる自分に気付いて驚愕のワタクシ。良かった！　なんとか水分発見した！　店のオヤジに「悪い。ラマダーンなのは知ってるけど、オレ、死にそうだから、飲むわ」って断って、一気飲み。飲んだら汗がダダダーと出てきた。血液の塩分濃度がカナリなコトになっていたんだろーねぇ。で、元気回復！　先に進もう！！【今日の続き】

【ベルベル 10/02/2006】ちゃりだーＩ（之弐）

暫く進むと、タフロゥトまで１４ｋｍの置石が。その先１ｋｍほどのトコに、ステキな集落発見！何々？　「いみーたずげー」っつうのか？　ここ？表示がでているので、非常に分かりやすい。写真４、いみーたずげーじゃみーらじっだん！　あっらーあくばる！！（↑スッゲー美しい！　アッラーは偉大なり！！）ワタクシ、この集落で「神様の意思」を見ることができました。上段左はこの集落の標識。「点が３つ付いたけーふ」は標準アラビア語では使わない。中が集落を車道から臨む、の図。右はエンジ色の家。チベットっぽい。中段左から、すごいバランスで穴が開いた壁、小屋の中、小屋の扉、お子達。下段左、これ、これはスゴイよ！！実物の迫力をお伝えできるような写真は撮れなかったのだけど、もとの壁の組み方も興味深いし、しかしそれ以上にこの崩れ方！　神様の意思なくして、こんな崩れ方ってできるんだろうか？　ああ、タフロゥトに来て良かった！！下段右は、なんかの建物。これもスゴク美しい。集落をウロウロして、スッゲェ綺麗な建物沢山で、感激して、通りすがりの知らないオッちゃんに「この村、スゴクスゴクすごーーーーく美しいよ！！　アリガトウ！！」と連呼。だって、本当に感激したんだもん。Ｑ－！　だったんだもん。したら・・・　モスクの脇の廃屋の鍵をワザワザ村人に持ってこさせ、写真４の右下の、すげー綺麗な壁の装飾の全景を見せてもらえた。あぁ！　あぁ！　ありがとうゴザイマス！！この集落に寄れたダケで、もうモロッコに来たカイがありました！ふー　興奮した。いいトコロだった。じゃ、帰ろーか。蠅蠅　ハエ　蠅蠅アフリカのハエは、凶暴だ。目に、口元に、水分を求めて直接攻撃を仕掛けてくる。追い払っても、追い払っても、追撃してくる。あきらめない。今までもハエだらけの場所は数々体験してきたけど、大概、水が豊富なエリアだったしなぁ。ここ、ハエは多いし、でも水は少ない。本当に乾燥している！途中、日本の援助らしきものを数回見る。ステキだ、日本。こんな何の役に立つか分からないようなところまで、援助をする。そう、その心意気が大切なんだよ！　草の根的な、国防計画！！で。。。　？　置石？　そのうえ、万字？（←卍は出るけど、日本語では『逆卍』と呼ばれる、チベット仏教で使う記号が出てこない・・・　と思ったら、そーゆーこと。→窓の杜）チベットっすか？　ここは？写真５、帰り道上段左、ただひたすら続く道。なんか「DEPART 18/8/2006」と書いてあった。マラソン？　死ぬよ、それ。上段右、月が出てきた。ラマダーンはまだ始まったばかりだ。中段左、日本とモロッコ。中は、『うさぎとかめ』の物語。右は・・・　ここ、タフロゥトだったよなぁ？　チベットじゃあないよなぁ？　って不思議ポイント。下段左、多分「通学路」って看板。中は、矢印。下を見てみたけど、「バカが見る～」とかは書いてなかった。良かった。右は、落書き。ミジンコ？ソロソロ日没だ。タフロゥトまでは後５ｋｍ。日も弱くなり、家々も美しいので、タラタラ歩くことに。しかし、先にも書いたけど、知らない人でも手を振って挨拶してくれる。親しみを感じるよね。友好の第一歩目だよね！最初は『ぼんじゅーる』を連発していたのだけど（←あっさらーむあらいくむ　は、ノンムスリムにとってはちょっと仰々しいし）、途中から「さりゅー」を使うことに。気軽さが出てイイような気がする。あー　仏語勉強してて、よかった！写真６、日没前、日没後上中段中みたいな家が結構あったりする。もう暗くなってきて、うまく写真に撮れなかった。中段右はモスク。もうスグ、マグレブのサラート（日没の礼拝）だ。ムスリムが集まりだし、アザーン（サラートをしよう！って呼びかけ）までの時をのんびり楽しんでいる。さて、夕食！　今日は普通にレストランでタジンを喰うよ！レモン風味の鶏肉のタジン。美味い！！　（←写真６の左下）結構薄味なのだけど、つけ合わせの黒オリーブが塩味キツくて、今日の塩分補給はコレで。悪食かもしれないけど、パンにオリーブ乗せて食べたら素晴らしかった。帰りにサンダルを購入し、宿へ。（写真６の右下が憐れに崩壊したサンダルと、おにゅー）日記でも書こうかな・・・　と思ったんだけど、ベッドに乗っかった瞬間に眠りに落ちた。あー　今日も楽しかった！　マジで死ぬかと思ったけど、喉元過ぎれば・・・　ってヤツかな。つまり、学習が出来ない男なのな。ワタクシ。【つづく】

【ベルベル】　赤色使い

モロッコ！なんか感動が少ないなー　と思ったんだけど、それは２ヶ月前に感じた大きな愛と比較してのこと。でも！モロッコを見てて、何が素晴らしいか？　と言えば、その色使い、特に『赤色使い』と思ったね。最初はね、モロッコの国旗が並んではためいているのを見て、「うわっ　赤っ」って一種の拒否反応を引き起こしてしまったのだけど、でも、綺麗な赤色だった。特にマラケシュ（マラーキシ、写真右２枚）の赤使いは一見に値すると思ったね。そのほか、ベルベル人の町や家を見たけど、この「組み方」もステキだった。タフロート（タフロゥト、写真左上）、もう、南サハラに近いところなのだけど、そして旅先で会った日本人は誰もこの町を知らなかったのだけど、でも、この家々も可愛らしかった。そして、どこかしら、愛のプラトーの東端、『ギャロン地方』を彷彿とさせた。そんなだったら、愛が湧いちゃうじゃん！もう一箇所、大西洋に面したエッサウラという街（写真左下）にも行ったけど、ここは青使い。マラーキシほどガツンガツンに色の応酬ってワケではないけど、丁度手ごろな、アラブと南欧とアフリカが混じった、そんな街。この３種のバランスで、シチリア島のパレルモや、ここエッサウラの差が出てくるのかも。『色の３原色』みたいな。途中で全身痺れたり（←またやってる）、ラマダーンで昼間はお店が軒並み休みで旅しにくかったってのはあったけど、でも、ソレはソレで面白かった。ま、これから下↓の方に『モロッコ日記』が更新されていく予定なので、よろしければ見てください。作り終わるまでは、カテゴリー『マグレブ日記→　　』を設けるんで、チェック願いまする～１つ反省。残念ながら、『アフロkoiさん』は完全には降臨されませんでした。モロッコ、殆どアラブだよ。

【ベルベル】　ベルベル絨毯

夜が明けた。アフリカの夜明け！　って、極東アジアの夜明けもチベットの夜明けも、朝日の前に於いてすべて平等なのだけど。バスはやっぱり走り続ける。写真１、移動その３上段左は、最終経由地の「ティズニット（Tiznit）」という場所。ティズニットという地名はお気に入りのアトラス（世界地図）に載ってた。その他は、世界の車窓から。山がちなのだけど、チベットとは違うな。やっぱり。で！　朝の９：４０、やーーーっと『タフロゥト（←タとロを強く発音）』に着いた！え？　Beijing時間の２９日の１９：３０に移動開始だから、時差８時間で、つまり、４６時間？　そんなに移動してたのか！？疲れちゃったので、近くの宿に入り、倒れこむように寝る。寝る。。。。。ぐわばっ　と起きたら既に１６時だった。もう、夕方じゃん！！写真２、お宿お安いけど（比較対照は中国）、綺麗な宿に泊まれました。一泊３５Ｄｈだよ。〔Hotel Reddouane　←ホテルじゃあなく、オテル。oの上に^が付いてる〕タイル張りだったり、掃除が行き届いていたりで、満足度大。シャワーでお湯が・・・　ってのだけ難点とするヒトもいるだろうけど。上段２枚と下段中は宿のテラス（エントランスとも言う）から。宿は「OUED（上段左画像の左下、上段右画像の橋の下、つまり、川）」沿いに立地。ほう、この川は「オーエド（大江戸）」って名前なのか！　ウェルカム・ジャボンだな！　と１人で感心していたのだけど、別どころの看板に「OUED XXXXX, WADI XXXXX（←後者はアラ語）」と。なーんだ、oued、ワーディー（枯れ川）って意味なのか・・・　夢が萎えた。下段右は宿の廊下。市松模様の廊下が綺麗。下段左は街の入り口らへんにあるモロッコ国旗の中の五芒星のオブジェ。この写真、後ほど重大な意味を帯びることになる。その話はまた後で。さて、散策！の前に、宿のオッちゃんとお話。さっきは眠くて眠くて、スゴク無愛想になっちゃったかも～　暫くヨロシク～　と。仏語＆アラ語混合文で。しかも仏語は過去形を使えない（過去分詞を忘れた）から、全て現在形で。「あなーあたいとみんかさぶらんか、りまーざー　ジュヌドルミッパ　ジュスィファティゲ　あるあーん　ジュ　らーばーす！　いずはぶ　いらー　までぃーな　（カサブランカから来て～　寝てないんだよねー　疲れた　今は元気！　街に行ってくるね）」みたいな。カタカナが仏語で平仮名がアラ語だ。外に出た瞬間、旅行代理店の社員に捕まり、店に強制連行された。今の季節、ラマダーンは旅行者が少ないので、砂漠ツァーの売り込みに必死だ。でも、ツァー、嫌いなんだよねー　四六時中誰かと一緒にいるなんて、多分耐えられない。砂漠じゃあバックレられない。そんなコトしたら、死んじゃう。まぁ、自転車だけ借りることにした。２日間。ああ、チャリダーだよ！　オイラ、チャリダーでびゅうを飾るのだよ！！　（←ちょっと違う）ついでに絨毯屋に連れ込まれた。夜は夜で、別の絨毯屋に連れ込まれたのだけど、とりあえず、写真。写真３、ベルベル絨毯屋アナタもワタシもカメハメハーのノリで、ココでの会話、名詞の前には「ベルベル」が枕詞として付される。ベルベル絨毯だ！　ベルベル家屋だ！　ベルベルご飯だ！　ベルベル靴！　ベルベルベル～♪それは、よっぽどアラブ人が嫌いで差別化を図るために折につけ『ベルベル』を強調する為なのか、（モロッコの）アラブ系と根が同じっぽいので民族アイデンティティーを守るために強調する為なのか。多分両者だな。そしてその上、ベルベルとお題目を唱えれば、旅行者ウケするってのを経験的に知っているからだな。結構性質が悪いよ、これ。上段および中断左は「La Maison Touareg」って店。その他は、そこからチョット「Tazzeka」方面に進んで右手にある店。『ベルベル絨毯』の売り込みが激しい。ま、買わないけど。そんな重いもん買えるかっての。もし、絨毯買うんだったら、断然後者がお勧め。中段右の絨毯、これ、「まるごん」って言うらしいけど、非常に綺麗で、欲しかった。下段中は結婚用の絨毯らしい。ラクダ可愛い。前者ではクレジットカードが使用可能だけど、後者は不可。現金用意してね！（あと、上段右のミニチュアラクダ、愛らしい。好きな多細胞生物は、ラクダとオカメインコです）なぜ後者がイイのか？それは・・・　夕食を施されたからです。写真下段右、これ、『タジン』といって、モロッコの代表的な料理。肉とか野菜とか豆とか、まぁ好きな具をグチャグチャグチャ～　と土鍋で蒸し煮っぽくしたもの。油を鍋に入れて肉を焼き、タマネギ・野菜入れて少し焼き、水を少量入れて１時間くらい煮立て、最後にトマトとか豆とか香辛料を入れる。アッサリ味で野菜の甘みも出て、ステキな一品だ。いや、それだけじゃあなくて、店の人の雰囲気とか誠実さ、なによりも絨毯のデザインが良い。この店で気付いたのだけど、モロッコ人は赤色が好きらしい。絨毯の縦糸、赤色だったよ。結構赤色が基本色。でも、多様な赤色で、スゴク綺麗。今日はそんなもん。初日から絨毯屋（後者）でイフタール（断食破り）の食事をして、疲れました。そうそう。モロッコ、イフタールには「タマル（乾燥ナツメヤシの実）喰って、そのまま食い倒れ食事会に突入！」ってんじゃあなく、最初は『ハリラ』っていう米とミルクのお粥みたいなスープとオレンジジュースを頂く。そして、イシャー（夜）の礼拝の後で、ガフガフ君っぽいよ。ちょっと違うんだな。そうそうの２。タフロゥト、ちょっと高いところに位置しているから、寒いと思っていたんだけど、全然寒くない。てか、夜でも少し暑いかな？　って程度。良かった、厚手の服を持ってこなくて。【つづく】

【ベルベル】　往路

エミレーツやっぱりイイ～　機内食で出てきた「マンゴームース　ラズベリーソース入り」なんて、青い島では逆立ちしたって食べられない。赤国と比べるだなんて、そんなことしたら怒られちゃいそうだけど。ドバイの空港で２ＧＢのＳＤカードを購入し、もう、バチバチ撮影モード再開！飛行機の窓からも撮りマクリだよ！　もう、海外旅行、超初心者でーす！　って感じだよ！容量余裕シャクシャクなんで、今回はｍｙデジタルカメラの最大画素数で撮ることに。とは言っても３２０万画素なんだけどーそろそろ、新しいカメラが欲しい・・・移動強行軍は、まずは青い島での空港までのタクシーから始まった。タクシーの運ちゃん、メーター倒さないでイイか？　と聞くからいいよ、と。空港について１５元あげたら、雲助「は？　これじゃあ足りないぜ？　見ろよ、１１ｋｍ走ってんだろ～？」恋様「知るか、んな事！　普通なぁ～　１２元か１３元だ！　　　今、１元加える（←油代）んだろ？　１５元なんて多いくらいだ！　違うか？　あぁ！？」雲助「我、我不知道・・・　（消え入るような声）」恋様「ソーなんだ！！！」やれやれ。空港は空港で、２冊のパスポートを出したりしなくちゃいけなくて、面倒この上ない。しかも、青い島→北の京便がディレイで、北の京についてから１人小運動会状態だったし。ま、エミレーツに変えてからは、問題が全くなかったのだけど。しかしだね。ドバイの空港に着いて、ガツンとアタマを叩かれた感じがしたね。世の中お洒落さんって沢山いる！どっぷり赤く染まりつつあるワタクシ、これじゃあダメだ！　と再度実感。ああ、美の世界で生きていかなくちゃいけないんだよ！　ソレこそが望むところだ！　って。カサブランカの空港には、現地時間（グリニッジ標準時と同じ）で１２時ごろ着いた。ああ着いた！電車（汽車ではなく、電車）に乗り、カサブランカ駅まで移動。３５Ｄｈ。因みにモロッコの通貨は「（モロッコ）ディルハム、Ｄｈ」で、１Ｄｈと１ＲＭＢ（中国元）がほぼ同額。悔しいが、非常に分かりやすい。物価を非常に捉えやすい。写真１、移動その１上段は飛行機にて。左はバーレーン。これで１つの国。ちっちぇえ。と思ってたのだけど、中央のマルタ共和国、これもちっちゃかった。てか、面積バーレーンの半分以下。右はモニターに映った絵。ドバイ→カサブランカ便なのに、まだ「Beijingからの移動でーす！」だって。ワタクシだけの為に！？　特別サービスですね？下段は「Casa Voyage駅」にて。もう、イメージはシチリア島って感じ。（←ここしか知らないから）外国で電車なんて、すごく久し振りに乗った。駅はオレンジ色がアクセントになっててお洒落さん。てか・・・　空港も駅もそーだけど、アラ語＆仏語表記なのですね？　英語表記はないのですね？さて。予定。今日は、早速ベルベル人に会いに行くべく、南部の「タフロゥト」ってトコに行きます。調査の結果、カサブランカからのダイレクトバスがあるらしい。「Gare Routiere Ouled Ziane」ってバスターミナルに行って、待つ。待つ。待つ。（Gareは仏語で駅の意。アラ語だとマハッタ）日が暮れた。ご飯の時間だ。しかし、バスはまだ出ない・・・結局１９：３０に出発！　（２２０Ｄｈ）隣に座った男（アラ語・仏語・スペイン語使い）と話すワタクシ（アラ語と仏語は少々のイタ語使い、英語使い・マンダリン使いでもあるが全く役立たず）。最早、何語で話しているのか、サッパリ分かんなくなっちゃった。バスは２３：３０ごろマラケシュに到着し、その後、闇の中を疾走する・・・写真２、移動その２左２枚は、カサブランカのバスターミナルにて。うおっ　国旗が赤い！　とココにきて初めてそのイヤさ加減に気付いた。モロッコ、選択を誤ったか！？下段はバスのお尻なのだけど、バスに限らず車に「９０」とか「１００」とかの数字が貼ってある。これって最高速度なのかなぁ？　何ざんしょ？中の上下段と右の上段は、深夜のドライブインにて。混んでる。皆、肉を喰う、喰う、喰う！　夜中でもお肉屋さん大繁盛！　なんか食べる気がしないので、夜中なのに「カフワ・ハリーブ（カフェオレ）」を飲む。深夜カフェって結構好き。そして下段右。そろそろ空が明るくなってきた。いつになったらタフロゥトに着くのかなぁ？移動、結構ツライ。てか、『来ちゃった』ってことは、『帰らなきゃ』ってコトの裏返し・・・い、今は考えないよーにしよう！！【つづく】