カテゴリ:銀河
書かなきゃいけない・・・と思いつつ、口にするのも恐ろしくて書くに書けない、
そんなことが起きていました。 表題のとおり、EM100の遺作になるか、と一時は覚悟を決めたんですよ・・・。 それは、2016年02月11日の未明に起きました。 以前ガイドエラーが頻発して、失敗したなぁ、と思った NGC4565に再度挑戦していた時のことでした。 NGC4565 2016.02/10 (IMG_9578) posted by (C)ホシミスト_3013 タカハシMT160(D160f776RD) Canon EOS Kiss X4 ISO3200 30秒×130 タカハシEM100 ノータッチ 2016.02/10 自宅庭より ガイドエラーで使用可能であったのは87/130Fr DSS(L87D21F50DF60B60) 2XDrizzle KappaSigma Clipping saturatrion14% Adobe PSCS2 & PSE NeatImage 残業していても、撮影をしていたら居眠りなんかしない、という 実に根拠の薄い自信がこれまではあったのですが、 この日はついうっかり(^^ゞ はっと目が覚めてあわてて外に飛び出しましたが、やはり! MT160の鏡等が三脚にごっつんこ・・・ 駆け寄って、電源コードを引っこ抜き、再起動しましたが・・・ やはり、固定撮影になってしまいます・・・ ギアの固定が緩んだだけ・・・と思いこもうとしましたが、 ギアボックスを分解して、モーターハウスを開き、モーターを取りだしてみると やはり、指で簡単にくるくる回ってしまいます。 もはや偽ることのできない事実、決定的・・・ 通電しても同じこと・・・ いくらモーターが回転しても、鏡等がつっかえて動かないために モーターそのものが壊れてしまった、ということです。 EM100はかれこれ30年前の機材です。 交換用のモーターはすでに生産中止され、ストックも残っていない と以前聞き及んでいました・・・ これは手動ガイド専用機にするしかない・・・ そう思いつつ、最近よくうかがうショップで、相談し、 太陽望遠鏡を売って、新しい赤道儀を買う資金をひねり出すしかないですね とまで話していました。 ところが! そちらの方が、確か、EM100は赤経も赤緯も、同じモーターを使っているはず。 赤緯用のモーターなら、リザーブがある、 そのモーターなら、もはやリザーブにするべき本体もないので、譲る、 とおっしゃってくださり・・・ 昨日、その移植手術を受けに、そのショップまで行ってきました。 ちゃんと動いているか確認したくて、うずうずしていましたが、 天候は良くなくて、一日雨、夜も曇り。 諦めるしかないか・・・と一旦外出。 しかし!帰宅して見ると微かに雲間から木星が光ったり隠れたり。 北極星は全く見えませんが、そこはいつものフィールドの自宅庭、 おおむね北極星の方角は感覚でわかるので、 とにかく設置して、木星を500mm焦点で30秒ほど撮影してみました。 ほぼ点像に写っていました! どうやら我がEM100は、命拾いしたようです。 ちゃんと極軸を合わせて、1分くらい露出してみたいところですが、 とりあえずは、これで満足。 落ち込んでいる私に、誰でも一度は経験することですよ・・・と やさしい言葉をかけてくださった方もいらっしゃいました。 それにしても、今回の赤道儀のモーターを譲ってくださった方にしても 以前ナノトラッカーを修理してくださった方にしても、 たくさんの人に助けられているなぁ・・・と、 つくづく感謝した一日でした。 予防策・・・ 最近の赤道儀の、子午線越え反転問題、 これは重量のかかり方の変化、に対応するためだけでなく、 こういう三脚と鏡筒の衝突事故を防ぐ目的もあるんですね~~。 そんな問題の全くないEM100は、逆に予防策がないわけで、 撮影開始時に、このまま放置すればどこに鏡筒がぶつかるかを確認し、 そこに何かが接触したら、通電がとまるような、 非常停止ボタンを置くようにする、 ということを考えています。 DC電源ですから、何かが当たったら、接点が外れて通電しなくなる、 というシステムを頭の中で考えていて、 次週末は、その工作でもしようかな??と思っているところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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