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夜空を見上げるブログ

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2024/07/26
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カテゴリ:星・天体
一応天体関係のネタをメインとしている当ブログですが、普段は訪問者さんも少ないところに(-.-)夏休みや流星群などの天体的なイベントがある時は、こんなブログでもありがたいことにアクセス数が上がるんです。
最近もカメラによる星空の撮影法を書いていたページに多くのアクセスを頂いているのですが、でもそのページは10年以上前に書いていたものであり、現在ではカメラの使い方も変わっていますし描写の性能も良くなっていますので、イマドキのカメラでの星空撮影法を書いてみようと思います。



↑まず、カメラとレンズは必須として、三脚も用意してください。
星空は最低でも1秒以上の露出を掛けて写すもので、手持ちでパシャリ…と写せる物ではありません。
地面にタオルを敷いてそこにカメラを置いて写すという荒業もありますが(←管理人は緊急でこれで写す場合があります)、ここでは三脚を使ったやり方で進めさせていただきます。

また、フードもあれば極力着けて下さい。フードは周りの街灯などの光を遮断してくれますし、ほんの少しですがレンズが曇ることも防いでくれます。

さらにカメラ本体のシャッターに直接触れずにシャッターを切ることの出来るレリーズもあれば用意してください。これも無い場合は緊急でセルフタイマーを使って写すやり方もありますが(←これも管理人は実際に使うことがあります)、ここではレリーズも使う前提で説明させて頂きます。


他には28mmよりももっと広い超広角レンズとか、f値が2.8よりも小さい明るいレンズとか、レンズの曇り防止のヒーター(←夜間の撮影では結構曇るものです)とか、ご用意した方が良いものはいくつかありますが、これもここでは現在お持ちの機材で一番手軽に写す方法で説明したいと思います。



↑機材の設定ですが、原則として天体撮影ではカメラのオート機能は全てOFFが理想です。

例えばAモード(露出優先モード)では星空が暗かったり明るく写り過ぎたりしますし、オートフォーカスも星ではピントを合わせられない場合が多いです(最新のカメラでは星でもピントが合うらしいですが、多分)。

出来ればホワイトバランスも太陽光か3850度辺りで写したいところですが、最近のカメラではWBはオートでも星空の色で写ってくれるようです。

ここでは撮影モードはM(マニュアル)にして、オートフォーカスはOFFでISOもオートに設定している場合は手動で1600か3200辺りに合わせて下さい。



↑管理人が使っているニコンのD500の情報パネルですが、「6」の撮影モードはM(マニュアル)・「7」のシャッター速度は20秒・「8」の絞りは着けてあるレンズでの開放の3.5・「9」のISOは3200に設定してあります。

これも絞りは開放から1段くらい絞った方が星がクッキリと写せるなどの小技はあるのですが、絞るということは暗くなって星も写りづらくなるので、まずは開放で試されると良いかと思います。



↑レンズは明るい単焦点の24mmよりも広いレンズが理想ですが、あればそれらを使ってもらえばいいですが、これは今お持ちのレンズを使ってもらえばいいと思います(ここでは18-200mm高倍率ズームレンズを着けています)。

まずはお持ちのレンズでの一番広く写せる側(上の写真では18mm=27mm相当)に合わせて下さい。



↑ピントですが、やはり星で合わせることが一番正確ですので、レンズを上に向けて明るい星を導入して、ライブビューを使ってその星を最大まで拡大して、その星が一番小さくなるように手動でピントリングを操作して合わせます。

現在の一部のカメラにはモニターを動かせるチルトタイプやバリアングルタイプが付いているので、それらを使えば頭の真上の星でもピントが合わせやすいですが、もしもモニターが固定で星でピントを合わせることが難しければ、撮影現場から見えるなるべく遠い光(街灯など)をライブビューに導入して、それで手動でピントを合わせた後にレンズを空に向けるようにして下さい。

最新の機種によっては明るい星ならライブビューのモニター上に映るのでそれで画角を調整すればいいですが、もしもモニターでは星が判らなかったりモニター画面を見ることが辛い画角の場合は、慣れるとノールックで合わせても結構思った画角で写せるようになるものです。


以上で準備は終わりで、これでカメラをブラさないようにレリーズでシャッターを押してもらうことになりますが、ISOや露出時間は空の明るさに大きく左右されます。
例えば山奥での星空のように本当に真っ暗なところであればISOを3200にして20秒露出を掛けても星空が明るく写る(白けて写る)こともありませんが、星が見えていたとしても街明かりの影響があると、ISO800・露出時間10秒程度にしないと星空が白っぽく写る場合があります。

これはデジタルは何枚写してもタダですので、試行錯誤で写してみてその場所での良い撮影条件を出してみて下さい。

ちなみに露出時間ですが、星とはゆ~っくりですが地球の自転により移動しており、三脚で5秒で写した星でもモニターで大きく拡大して見るとわずかながら伸びていることが判るほどです。
レンズの焦点距離が短ければ(広角側)その伸びは少ないですし、南の空を写す場合は移動量が大きくなるとか条件はありますが、28mm程度のレンズの場合で20秒以下であれば星の動きの量の少ない星座の形が良く判る写真として写せるはずです。

ですのでまずは露出時間を20秒を上限としてISOで星の写りを調整してみると良いかと思います(絞りは開放で)。



↑写した直後にモニターで確認して「12」のヒストグラムを表示させて、その山が左側へ1/4~1/3(写真ではほぼ1/4)くらいに寄るようにISOなりシャッター速度なりを調整してみて下さい。

これで空が暗ければ天の川も写せると思います。



↑ちなみにこの写真は星の動きを追いかけてくれる赤道儀こそ使っていますが、写しているレンズは今回説明に使っている18-200mmの俗に言う高倍率ズームレンズです(18mm=27mm相当・無補正)。



↑さらに18-200の200mm(300mm相当)で赤道儀を使ってアンドロメダ星雲も写してみました。

さすがに星雲の写真は何十秒で写せる物ではありませんが、でも高倍率ズームレンズは画質は二の次と言われることもありますが、それでもこの程度であれば写せますので、星空用にお高いレンズを買う前にまずはお持ちのレンズで試してみて下さいね。


このブログを書こうと思ってからずーっと梅雨により空が晴れなくて星空の写真を写せていませんが、いずれ今回の説明書き通りに星空を写してみてブログに載せてみたいと思います、多分。





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Last updated  2024/07/26 02:09:11 PM
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Comments

放浪の達人@ Re:星空の撮影法 2024'版(07/26) New! この分かりやすい説明を読んで皆さんが星…
martind35@ Re[1]:久しぶりの天体ネタ(07/23) TSANYO様 >素晴らしいです!!!!! >…
martind35@ Re[1]:久しぶりの天体ネタ(07/23) 放浪の達人様 >僕もビクセンの7x50がこ…
TSANYO@ Re:久しぶりの天体ネタ(07/23) 素晴らしいです!!!!! 双眼鏡とコンデ…
放浪の達人@ Re:久しぶりの天体ネタ(07/23) 僕もビクセンの7x50がこのパソコンの足元…

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