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ホシミスト3013の天体撮影記

ホシミスト3013の天体撮影記

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2016年11月16日
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 スーパームーン、とマスコミでよく騒がれますが、
 天文ファンの多くは、それほど騒ぎませんよね(^^ゞ

 それどころか、一部の天文関係者は、眉をひそめることも多いですよね。

 何故なんでしょうね~~~

 実は、スーパームーンって何?ということに答えられる人はいないんです。
 なぜなら、どういう月をスーパームーンと呼ぶか、ということが
 決まっていないからなんですね。

 たとえば、平均距離38万kmの月ですが、
 37万kmより近かったら、なのか、
 一番近い時間が満月から何時間ずれたらもうスーパームーンと呼ばないのか、
 そういった定義が全くされていない言葉なんですね。

 それに、私自身が一番気になったのは、
 ○○年ぶりの大接近、とかいう、いかにもレアものっぽい言い方です。

 だって、地球の自転によって、月との距離は6400kmも変わるんですから~~

スーパームーン当日の月と前日の月の大きさ
スーパームーン当日の月と前日の月の大きさ posted by (C)ホシミスト_3013

 わずか1日でこれほど大きさが違う、と勘違いしないでくださいね。
 どちらかと言うと、わずか6時間でこんなに違う、に近いのです。

 地平線近くに見える月は、南中時刻に見る月より、
 地球の半径分遠ざかって見えています。
 しかも、底辺が6400km高さが36万kmの直角三角形の斜辺
 の距離になっているので、
 更に60kmほど離れています。

 同じスーパームーンでも、見る時刻によって
 大きさは結構変わるんですよ~~

月軌道は楕円

 地球の周りを公転する月の軌道は、まん丸ではなく、楕円なんですよね。
 なので、月は地球に近づいたり遠ざかったりしています。
 今回のように、近い地点に近いところで満月になることを
 スーパームーンと呼んでいますが
 どれくらい近ければそう呼ぶか、は決まっていないわけです。

満月になる位置はずれていく

 地球は地球で太陽の周りを公転していますし、
 月に太陽の光がどのように当たって見えるか、も
 少しずつずれていきます。
 逆に満月が遠地点に来ることだってあるわけです。

 さて、そこで、知っておいていただきたいのが、
 スーパームーンの時によくいわれる月までの距離、の意味です。

地心距離

 実は月までの距離は、見ている人から、月の見える表面までの距離
 ではないんですね~~~!

 地心距離と言って、地球の中心と月の中心の距離のことをさすわけです。
 つまり、月が南中(真南に来る時)している時は、地心距離よりも6400km
 月に近づいていることになるんです。
 6400kmというのは地球の半径ですね。

見る時刻によって違う

 たとえば南中時刻と、地平線に近い18時頃に満月を見るのでは
 6500kmほど距離が変わってくるんですね。

 たとえば12時に撮影した満月と比べると、18時に撮影した満月は
 6500km離れて撮影したことになるわけです。

 たとえば、今回の満月は22時頃だったわけですが、
 2時間違うと、地球上の観測者の目線は、860kmを後ろにあるわけです。

 なので何十年前の月より100km近い、とか言う比較は無意味なんですね。



 あ~~もう、めんどくさい、月が近いんだからい~~じゃねぇか!
 そうおっしゃりたいですか??

 実は私もまったく同感です。

 とにかく普段より満月が大きく見えるわけですから
 そんなことでも、月を見上げてみるかぁ!という気分になる方が増える方が
 良いに決まっています。

 ただ、前回の接近より何100km近い、とか言うことは単純に言えないので
 どれくらい大きいか、というのは、単純じゃない、ということと、
 何故天文ファンが、スーパームーンにさほど乗ってこないか、ということには
 それなりに理由がある、ということだけ、書いておきたかったのです。

 私は、スーパームーン(正確には、「スーパーペリジームーン」)
 (ペリジー=perigee→近地点・人工衛星などとの距離が最も近い所)
 と騒いで、すぐ撮影に走る者なんですが
 そういう私でさえも今回の、68年ぶり、でしたっけ??
 そういう情報には、興味がないんです(^^ゞ


 さてさて、もっと詳しいことは
 国立天文台のページに書いてあります。お読みになります??
 詳しすぎるかもしれませんが(^^ゞ


 とにかく、月までの距離を正確に知りたい、という方は、そのページから
 月の地心座標というページに飛べば、
 日付と時刻から、地心距離が計算できる、とても便利なサイトもあるようです。





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最終更新日  2016年11月19日 08時56分33秒
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ホシミスト_3013

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15年ぶりに趣味の世界に帰ってまいりました。はたして天体写真の腕が上達するのか?その足跡を残しておきたいと思ってはじめたブログです。
最近は、DeepSkyStackerというフリーソフトを使えるようになり、画像が格段によくなってきましたが、その分庭からでなくなってしまいました。暗いとはいえ住宅地からどれくらい星が写せるのか、も見ていただけたら、と思います。
なお、梅雨など、星が写せないときには遠景や花など、節操無くアップしますのでご容赦を。
(^^ゞ

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