テーマ:◆◇◆天体観測◆◇◆(789)
カテゴリ:太陽系
月の撮影、Rチャンネルで撮影すると
散乱の少ない波長ですから、よりシャープに写る と言うことは身を持って体験しました。 でも、みなさんRフィルターではなく、IRで撮影されています。 なんでだろう?? わたくし本当にフィルターワークには疎いので 以前CLSとLPR-Nの違いを勉強しました。 やっぱり、なんでだろう??と思った時に勉強しておかなくっちゃ。 (楽天) (フォト蔵) 2021-03-30-1732_8-1738_0 月面東縁 posted by (C)ホシミスト_3013 Edge HD800 + ASI290MC 5コマモザイク RチャンネルをLにしてL-RGB合成 カメラにおけるR・G・Bのそれぞれのセンサーが反応する周波数 は、それぞれのメーカーがスペックを公開しています。 たとえば私の普段使いのASI290MCなどは↓こんな↓感じ。 このスペックで見ると、Rチャンネルは580nmよりも長い波長の光 を拾っていることになりそうです。 H-alfa線は656.28nmですので H-alfaのナローバンドフィルターでの撮影は この波長の光だけを拾っていたことになります カメラのセンサーはもちろんここより長い波長に対しても 感度がありますので この波長だけで写真を撮ろうとすると当然 露出を余分にかけないと光量不足となるわけです。 では、モノクロCMOSでRGBに分けて撮影する場合 そのフィルターの透過特性はどうかと言うと、 ↓こんなふう↓だそうです。(私が使っているフィルターの場合) これだと700nmよりも長い波長の光はロスしています。 では、いわゆるシャープカットフィルターと言われる 赤外領域の波長の光で撮影する方式は、と言うと ある一定の波長以上の光はすべて透過させます。 フジフィルムのフィルターのスペックをネットで拾ってきました。 これだと700nmの光も拾って 光量が増えるだろう、と言うこと以外にもう一つ面白いことがあります。 カラーカメラのセンサーの感度特性をもう一度見てみますと 800nm以上の波長の光に対しては Rのセンサーだけでなく GもBも、同程度の感度があります。 つまり800nm以上の波長の光でカラーカメラで撮影すると モノクロカメラと同様となる つまりどの色向けのセンサーであっても同じ程度感光している と言うことになります。 カラー撮影から赤のチャンネルだけ抜き出すのと違って すべてのフォトダイオードから情報を得られる、と言うことになります。 なるほど、そのフィルターなら、 カラーカメラでも散乱の少ないIRで、撮影できるって寸法ですね。 (色情報を抜き取ってモノクロにする必要はありますが) 私の周りにもIR76を使って目が飛び出さんばかりのシャープな 月面画像を撮影されている方がいらっしゃいます。 これまで、私は月惑星用のカメラはASI290MC(カラー)しか持ってないから IR撮影はできない、なんて思ってましたが それは間違いであることがようやくわかりました。 そして、ASI178MMでも月面の撮影はできることがわかったので (290よりは178の方がセンサーサイズも大きく、画素数も多いので 撮影に時間を要し、ファイルサイズも大きい) 早速フィルター購入。 ついつい人と同じことをやらない方向に進む私(^^ゞは IR76ではないフィルターを購入しましたが 発注ボタンを押す直前は 商品ページに「来週届く」と書かれていたのが 発注後に「4月中旬」に変わりました・・・(ΠへΠ) 直前に、私に先んじて購入した人が居たのかな?? 何せ私が発注した後は、商品のページの商品到着予定が 「4月下旬」に変わりましたから・・・(笑) ちなみに178MMでのスタック処理は 画素数が多い分 buffering と alignment に時間はかかりますが stack の時間は覿面短縮。 カラーだと3色それぞれでスタックするのが、モノクロだから でしょうかね?? IR76スペック https://asset.fujifilm.com/www/jp/files/2019-12/10825b6d1310354377e8edc803f309f2/films_sheetfilter_handbook_01.pdf ZWO社製品スペック=エレクトリックシープ社より引用 https://www.electricsheep.co.jp/astroshop/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年04月03日 23時23分21秒
コメント(0) | コメントを書く
[太陽系] カテゴリの最新記事
|
|