テーマ:◆◇◆天体観測◆◇◆(789)
カテゴリ:太陽系
晴れたぁ!
仕事の日に限って、晴れたぁ! 良いお天気ですが、week day に夜遊びして回るのは こなす仕事の量と体力の残量と 並べて見ると無理なことは丸わかり。 自宅の2階ベランダからみずがめ群狙いのタイムラプス撮るか・・・ しまった、そういう予定を立てず行き当たりばったりだったら 晴れ続けてくれたかもしれないけれど 予定を立てると曇るんだった・・・(^^ゞ さて、いずれまとめようと思っていた IR-Pass Filter の効果。 フィルターなしの場合と、あるいは IR/UV cut filter の場合と、 どう違うのか、を一挙掲載。 と言っても4分割・・・ いや、センサーの感度の話や、 R-filter での撮影の話も含めれば 都合6回の予定の大作。 これから月面の拡大撮影を考えている と言う人には多少の参考になるかな?? というわけで第1回(都合3回目??)は カラーCMOSにフィルターを装着するとどうなるか。 4/24の宵のうちは雲も少なく月の高度も高く 絶好の月撮影日和でした。 月の欠け際ではこの月齢の月面では名所中の名所である マリウス丘とアリスタルコス台地が見えていました。 赤外線透過フィルターを使っていなかった頃とはどう違うのか フィルターなし、IR/UVカットフィルター、IR-Passフィルター、と 3種類の撮影方法の比較です。 フィルターなしの場合、当然カメラの感度のある波長全部が記録されます。 カラーCMOSの場合、赤外領域まで感度があるため やや赤っぽく写ります。 火星が真っ赤に写るので、赤外線と紫外線をカットするフィルターを使いましたが、 月に使うと赤と青が弱くなるのでやや緑が優勢な色になります。 赤外線透過フィルターの場合、赤外領域ではRGBいずれのセンサーも 同じ程度の感度があるのでモノクロっぽくなるかと思いきや 見ての通り赤っぽく写ります。 685nmの、赤外線よりも赤に近い波長も透過するからでしょうか?? どの画像も全く同じパラメーターでRegistax6で処理しました。 PC画面上同じ程度の明るさになるよう、撮影条件を変えたつもりでしたが 処理するとずいぶん明るさが変わったので カラー情報の破棄とレベル調整を行っています。 IR/UVカットの場合、散乱の強い紫外線を拾わなくなりますが 直進性の高い赤外線も拾わないので、フィルターなしと比べても ほとんど変わりません。 しかし直進性の高い赤~赤外線で撮影すると、ずいぶんシャープになっています。 わかりにくいので、もっと拡大した画像も添付します。 なるほど、IR-Pass フィルターは月面撮影の強い味方ですね! ただ、どうやっても290MCでの撮影はDebayer処理なし、 での撮影ができませんでした。 結局、キャプチャソフトか、スタックソフトか、どちらかで Debayerしないとベイヤー配列の線が残ってしまいます。 つまり4個のセンサーをひとまとめにして処理するので きっとモノクロカメラの方が より精細に写せるだろうということが簡単に予想がつきます。 そういうわけで次にやったのが 290MC(カラーカメラ)と178MM(モノクロカメラ)の画質の違いです。 その辺については、次回(2) {都合4回目ですね}に回します。 付録 ベイヤー配列とは カメラのセンサーには、 3原色それぞれの光を感知するようなフィルターがかかっていて それぞれのセンサーが RGRGRGRG GBGBGBGB RGRGRGRG GBGBGBGB の順番に並んでいます。 この配列のことをベイヤー配列と言います。 任意の場所の正方形を見ると必ずR1個G2個B1個で構成されています。 この4個を端っこから重なり合わせながらセットに組んでいくと 7×3の21セットできます。 これでRGBのカラーを表現する作業をディベイヤーと言います。 これがカラーカメラだとするとディベイヤー後は21画素、となります。 モノクロカメラだと4個セットを作る必要がないので 32画素、となります。 これが、モノクロの方が同じピッチのセンサーであったとしても より細かくなり、且つ画素が増える、という理由です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年05月06日 19時58分42秒
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