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カテゴリ:やっぱり映画が好き
2007年度アカデミー賞3部門受賞作(美術賞、撮影賞、メイクアップ賞)
「パンズ・ラビリンス」を観に行って来ました。 レディスデー1000円の日という事もあり、ほぼ満席の劇場でした。 1944年、内戦終決後のスペイン。 少女オフェリアは、身重の母と共にゲリラが潜む山奥で暮らし始める。 そこは母が再婚したフランス軍のビダル大尉の駐屯地だった。 冷酷な義父にどうしても馴染めないでいた彼女の前に妖精が現れる。 そこではパン(牧神)が王女の帰還を待っており、 オフェリアこそが王女の生まれ変わりだというのだ。 そして彼女はは魔法の王国に戻るために3つの試練を与えられる・・・。 ハッキリ言います。 PG-12指定作品ですが、保護者同伴でも小学生には見せられません。 トラウマになっちゃいます。少なくともお嬢には絶対に見せられません! ファンタジー映画として宣伝されていますが、戦争映画の色合いが強いです。 その現実世界で行われている、残虐極まりない非道な行為を あまりにも生生しく描いているので、まともに正視できないシーンが多かったです。 また、直接描写しなくてもどんな目にあっているのか想像できてしまうような 部分はあとから思い出しても痛い、辛い・・・。 そんな理由で、メープル的にはPG-12指定は甘い!R-15作品と同等でしょう。 ただ、そんなこの作品を嫌いかというと、けして嫌いじゃないんです。 むしろ観てよかった、と感じられる素晴らしい作品だったのです。 現実のあまりの辛さから幻想の世界に迷い込んでいく少女。 彼女の幻想世界もけしてロマンティックではなく、やはりグロテスクで残酷。 でも不思議と滑稽さや美しさも感じてしまうのです。 ラストシーン、哀しすぎるハッピーエンドに涙してしまいました。 少女が幻想世界に迷い込み、試練を受ける作品というと 「千と千尋の神隠し」を思い出しますが この作品は、宮崎作品の影響を少なからず受けているような感じがしました。 もちろん、宮崎映画よりも100倍も1000倍もダークで残酷ですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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