2008/02/05(火)15:47
「エコール」 ~ 美しく、ミステリアスな大人の童話
上映期間中、どうしても時間が取れずに映画館に行けなかった作品。
放送してくれたWOWOWよ、ありがとう♪
棺桶の中で6歳の少女イリスが目覚めると、
そこには色とりどりのリボンを結んだ少女達がた。
森に囲まれた寮で、少女達は生物の勉強とダンスの練習に明け暮れる。
しかし森は壁で囲まれており、外に出る事は決して許されない・・・。
なぜ少女達はここに幽閉されているのか?
そして卒業後、彼女達はどこに連れて行かれるのか・・・。
「ミミ」のルシール・アザリロヴィック監督作。
非常に好き嫌いの分かれる作品だと思います。
物語を楽しむというより、映像や少ないセリフから
描かれなかった部分を想像して楽しむ作品と言った方がいいかもしれません。
一歩間違うと幼女映画になってしまいそうなギリギリのラインで
美しく、幻想的に描いているのはさすが女性監督だからでしょうか。
裸で棺桶に入れられている少女、森の中で踊る少女。
バレエのレッスンを受ける少女。
どれも美しく、どこかミステリアスで現実感がなく不思議な映画でした。
結局少女達はなぜここに連れてこられ、その後どうなるのかは描かれていません。
でも描かなかったからこそ、この作品の魅力があるような気がします。