お掃除が呼ぶ幸せ(掃除の世界から見えたこと)

2022/03/01(火)11:21

そういう指導体制が嫌で抜けたのではないのか

ロシアがウクライナに侵攻したが、ソビエト社会主義共和国連邦の時代を抜きにしてロシアを語ることはできない。ソビエト連邦、ソ連は、1922年から1991年までユーラシア大陸北部に存在した社会主義国である。名目的には複数の共和国からなる連邦国家であったが、実際には末期まで高度に中央集権的な政治・経済が行われていた。1990年以前はソビエト連邦共産党による一党独裁国家であり、最大かつ最も人口の多い共和国であるロシア内のモスクワを首都とした。国土は22,402,200平方キロメートル、11のタイムゾーンにまたがる世界最大の国であった。ソビエト連邦は、1917年に亡命先のスイスから隠密裏に帰国したウラジミール・レーニン率いるボリシェビキが、ロシア帝国を置き換える形で成立した臨時政府を打倒した10月革命を起源とする。彼らは、憲法で保障された世界初の社会主義国家であるロシア・ソビエト共和国を建国したが、多くの反ボリシェビキ勢力との間の内戦へと発展した。彼らはボリシェヴィキや労働者・農民の中でボリシェヴィキと見做された人々に対して暴力的な弾圧を行った。1924年、レーニンの死後、ヨシフ・スターリンが政権を握り、共産党内部で反対派を弾圧し、計画経済体制を確立した。その結果、急速な工業化と強制的集団化の時期を迎え、著しい経済成長を遂げたが、人為的な飢饉を引き起こした。収容所制度もこの時期に拡大した。スターリンはまた、政治的パラノイアを煽り、軍事指導者、共産党員、一般市民を問わず大量に逮捕し、矯正労働キャンプに送られるか死刑を宣告することによって、自分の実際の敵、認識上の敵を党から排除する大粛清を実施した。一般党員や民衆にまで及んだ大規模な政治的抑圧として世界でも悪名高い出来事である。ロシア連邦国立文書館にある統計資料によれば、1937年から1938年までに、134万4,923人が即決裁判で有罪とされ、68万1,692人が死刑判決を受け、63万4,820人が強制収容所や刑務所へ送られた。この人数は反革命罪で裁かれた者に限る。ソ連共産党は大きな打撃を受け、旧指導層はごく一部を除いて絶滅させられた。特に地方の地区委員会、州委員会、共和国委員会が丸ごと消滅したケースもあるという。スターリンは猜疑心・嫉妬心が強く、口実をもうけて逮捕した者たちに拷問により自白を強制し、裁判もしないで3000万人もの人を粛正したともいわれている。スターリンの死後、ニキタ・フルシチョフの指導のもと、非スターリン化、フルシチョフ雪解けと呼ばれる時期が訪れた。何百万人もの農民が工業化された都市に移動し、国は急速に発展した。1970年代、米国との関係は一時的にデタント状態になったが、1979年にソ連がアフガニスタンに軍を展開すると緊張が再開された。この戦争で経済資源が枯渇した。1980年代半ば、ソ連最後の指導者ミハイル・ゴルバチョフが、グラスノスチとペレストロイカという政策で、さらなる改革と経済の自由化を目指した。目的は、共産党を維持しつつ、経済の停滞を逆転させることだった。彼の在任中に冷戦が終結し、1989年には中・東欧のワルシャワ条約機構諸国がそれぞれのマルクス・レーニン主義体制を打破した。ソ連邦が崩壊したのは、そういう体制では国民が幸せになれないと気づいたからではないのか?宣伝しているほど生活は豊かにならないし、何よりも自由が制限されて息がつまるような生活を続けることから脱却したかったからではないのか?そんなに古い話ではない。無理を押し通そうとしても、無理なものは長続きしない。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~私が書いた小説 「夏風越の(なつかざこしの)」https://kakuyomu.jp/works/1177354054887709936/episodes/1177354054887713218「鵯越え」・・・・「夏風越の)」の続編ですhttps://kakuyomu.jp/works/1177354054935239046/episodes/1177354054935239209「くぬぎ越え」・・・「夏風越の)」の続々編ですhttps://kakuyomu.jp/works/1177354054954452867/episodes/1177354054954453601「遺された難所 疎にして越え難きもの」・・・時々書き足していますhttps://kakuyomu.jp/works/16816452218414122553/episodes/16816452218414238883「夜叉姫変化」http://www.kng2321-cbs.com/yasyahime.html

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