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カテゴリ:介護
彼女は手みやげ持参で現れた。 経緯を聞きたいと お金を借りた日と、その時の状況など 細かく説明してもらった。 その日は、私の休日で 午前中はおふくろと一緒にいた。 午後用事を済ませ、夕方にはおふくろの家に帰っていた。 その数時間のことらしい。 録音内容の「お久しぶり。誰だかわかりますか」と 言った日にちと、数日前の訪問とがつじつまが合わない。 この件を尋ね 「そんなはずはない。」と事情を説明すると 「返していただかなくてもいい。」とのこと。 何を言いに来たのかわからず さらに聞こうとすると 姉や、姉の同級生の話をし始め 本題の「お金の話」に触れない。 「おふくろを連れて来ましょうか」というと 「いやいや、結構です。」との返事。 会う場所を私の自宅にしたかった理由がわかりました。 念のため、今回も録音して置いた。 しつこく請求するようであれば 以前の録音のことも含め 話をしようと思っていたが 「返していただかなくてもいい。」と言い 早く帰りたい、落ち着かない様子。 まったくの他人ではなく、姉の同級生だったので それ以上は表ざたにしなかった。 世知辛い世の中である。 なんとも後味の悪い出来事であった。 その日の夜、姉と仲のよかった別の同級生に 尋ねてきた彼女の近況を聞く為電話を入れたが 同級生は 「一人暮らしの母親の所にときどき顔を出して 気を使ってもらい、先日も喫茶店で久しぶりに会った」 といわれた。 ちょっと気にはなったが、 今回の我が家の件は話せなかった。 ・しいま・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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