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2009.10.05
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カテゴリ:カテゴリ未分類
 さて、母が、突然、二人の姉達を連れて家を出た当時、
ぼくの楽しみが増えた。
土曜日にバスを乗り継いで母達のアパートを訪れる楽しみだ。
日曜日の夕方には、荒川の土手を一人歩いて家路についていた。
その時の寂しい気持ちは今でも忘れられない。

 ぼくの心に虚無がすみつき、
そこに穴を開け始めたのは、あの寂しさ辺りだったからかもしれない。

 それでも、土曜日のアパート通いは、ぼくの楽しみだった。
あの頃、二-ル・セダカの恋の片道切符が流行っていた。
アパートの階段で、足を止めて、
チュウチュウトレインと言うフレイズをよく聞いたものだった。

 母の別居は一年で終わり、
ぼくの楽しみも終わった。

 その頃、兄夫婦に子供ができたが、
兄嫁のつわりが見ているのも辛いほど酷く、
おそらく、家族全員が憂鬱状態に陥っていたであろう。

 兄嫁がどこで出産したのかは知らないが、
ぼくの甥っ子はめでたくこの世に生まれ出てきた。

 ぼくにとっては初めての甥っ子ではなかったので、
特別な感慨はなかった。

 でも、ぼくの楽しみは増えた。
長女の子供達と兄の子供をぼくの家来にできたからだ。
この頃、兄は新しいパートナーを得て、
そうとうに儲けて、
庭に新居を建てた。

 勿論、家族総出で土台工事から初め、
隣の大工と知り合いの左官によって、
二階建ての新居は完成された。

 殆どの建具は兄の手によっていたのは勿論である。
ぼくは、ここで、33歳まで暮らしていた。

 この家も、今はもう無い。
これも寂しい事である。





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Last updated  2009.10.05 17:42:46
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