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テーマ:癌(3549)
「いつまで寝てるんだ。早く起きて朝ご飯の用意しろ」
朝、パパの大きな声で目が覚めた。 アラームの音は聞こえたが疲れていたのかその後、知らず知らずに寝てしまったのだ。 下に降りてみるとママが泣きながら朝食の用意をしていた。 「起こすつもりじゃなかったんだけど、体がダルくて…」 「自分のこともさっさとできない、自分が情けない」 「やっぱり家にいると迷惑がかかる」 とか言っている。 今日はパパも私も疲れのせいか、朝起きれなくて、ママひとりが朝早く目が覚めてしまったのだ。 かといって何も食べるものが用意してなかったわけではない。パンもあったし、昨日の夕食の残りもあったから、私もそれを食べるだろう…とちょっとタカをくくっていたところがあったのだ。 パパは私が朝ご飯の用意をしていないから、ママが食べるものがなくて泣き出したと思っていたようだが、ママに訳を聞くと、それが一番の理由ではなさそうだった。 ママが自分が情けなくなった理由 1.自分の体を心配してくれるが故に、「あれをやってはダメ、これをやってはダメ」 と強制される。 特にパパは言い方がきつくてそれが辛い。昨日も長電話で怒られたが、電話ぐらい 自由にしたい。 2.家事が思うようにできない。気にするな、といっても気になる。 3.みんなが疲れ果てているのを見て、自分のせいだと思う。 4.自分でも自分の体がどうなっているかわからない。 いろんなことが重なって、気持ちがグチャグチャになってしまっているみたいだった。 病院ではママも自分を押さえることができるし、家事もやりようがないので、さっぱり治療に専念できるが、家に帰ってくるとリラックスできる反面、わがままも出る。 それに家事だってこれくらいやれるはず…とやってみたところ、体が言うことを聞かない…しかも家族からは「無理しちゃダメ」「やらなくていい」ととめられてしまう… でも家族も1日1日変わるママの気持ちに100%添うことは難しいし、無理をさせてはいけない、負担をかけてはいけない、と思ってしまうことはしようがないようにも思う。 とにかく話しあって3人が少しずつ歩み寄って、いい関係を築いていくことが大事なんだよね… ************************************* ※先日行った、メナード青山リゾートの様子。 今はラベンダーにはちょっと早く、ジャーマンカモミールなどが満開でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005/06/19 04:54:41 PM
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