ものすごい尿意と底なし沼に引きずり込まれそうな睡魔との狭間で葛藤する半覚醒状態の夜明け。意を決して厠へダッシュ後スゴスゴとぬくぬくの布団へ潜り込むも、あの甘美な睡魔はとうに消え去っている事実に「ちぇ」と独り言をほざく。休日の目覚めはどことなくアヤフヤで、ならばいっそ深酒をして二日酔いに打ちのめされた方が戦う敵がハッキリしていて良いではないか、と頓馬な思想につい逃げ出したくなる。下腹部に残る重い痺れは月経痛の名残り、窓の外では鳩が五月蝿い、咽喉の渇きを癒さなきゃ、と、ついに起床。四月も半ば一般的には春という季節の朝。
ところで独り暮らしの食生活というのはなんとも地味食であるなぁ、とシミジミ思うこの頃。ホカ弁やコンビニ食でOKならばいいんでしょうが、「不味いものに無駄遣い」が我慢ならないワタクシとしては、日々なんともテキトウな粗食に徹しております。オーブンを使った肉料理や大鍋一杯の煮込み料理とは無縁となり、ひたすら「ゴハンと漬物プラス一品」系ばかりで、ああ最近のパワー不足は肉喰ってないからだわね、と気づいた。今夜は焼肉屋でも行こう、ガルル。
会社勤めも10年も過ぎると感覚が麻痺してくるから大したものだ。会社員という寄生虫ほど気楽な職業はないんだなぁ、と本当にそう思う。すべての職業は売春である、と云ったのは誰だっけ?売春の指し示す部分が資本主義というよりは「誇りを売る」という意味合いで、ああ私ら会社員は実に見事に身を売って誇りを飲み込み追従してお金を稼いで愚痴ボヤいて自分の我儘と葛藤して見苦しい人生を送っているわけですね。ならばせめてプロフェショナリズムとやらに徹するのがオトナっつーもんでしょうが、まったくもう。
ま、道徳なくしてエロチシズムもへったくれもありませんわ、とバタイユ先生が言ってました。
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