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Amritsar 信仰というもの、国境というもの 2007/4/15~18
アムリッツァで過ごすこと4日目、美しいゴールデン・テンプルと、心に残るシークのチャンティングのメロディ、そして心優しき勇者・シーク達のジェントルなホスピタリティを胸に抱き、夜行列車で一路ハリドワへ向かう。シークの聖地から、ヒンズーの聖地への移動だ。 夜9時半発の予定が5時間遅れる。出発案内の掲示板なんてないから、何人もの人々に尋ねるが、いっこうに的を得ない回答ばかりで翻弄される。プラットフォームをあっちへ行ったり、こっちへいったり・・・。ようやく、夜中の2時ごろ出発らしいという、かなり信頼できる情報を得たときにはもう11時過ぎ。(たいていのインド人は、質問されると嘘でももっともらしく答えるので、注意が必要!)リタイヤ・ルームでも借りようかと思ったけど、2時間くらいなら、ホームで寝ちゃおう、と決心。 ホームは同じ列車を待つインド人でイッパイだし、やたら唄いまくってウルサイけど安心なので、ヨガラグを地面に敷いて仮眠・・・でも、ゴミと尿と食べ物の饐えた臭いが気になる。ゴキブリとドブネズミと蚊とハエが気になる。でも身体が弱っているので、1分でも長く横たわっていたい・・・ううう。 それにしても、周囲のみんなは「見慣れないアジアンガール=私だ」が気になって仕方ないみたいだ。色んな面々が、「あなたの国の名前はなんだ?」「インドは初めてか?」「どこ行く?」「ひとりか?」「子供はいるのか?」「仕事はなんだ?」「サラリーはいくらだ?」「日本の教育システムはどうなっているのだ?」などなど、「インド人が外国人にする質問10選」を何度も繰り返し聞いてくる。おかげで、あんまり眠らずに、あっと言う間に時間が過ぎたよ、ありがとう。 ![]() アムリッツァからハリドワまでの乗車時間は15時間、だけど寝台の席を取ったので、非常に快適!バスと違って揺れも少なく熟睡できた。出される食事も美味しいし、トイレはちょっとゲー!だけど、私的には、おおむねオッケーでした。夜が明けてから、窓の外をボンヤリ眺めるのも、乗車ドアからカラダを乗り出して風を感じるのも、いい感じ、うーん。 インドを移動するのは、予定通りにかない、遅れる、変更される、キャンセルされる、臭い汚い不衛生、五月蝿い!ものを尋ねても信用できない、などなど、すべてが不確定で不安定だし、すごいハッスルが必要なときもある。ウンザリすることもある。でも、周囲を見渡すとインド人だってみんな同じ状況で、ホゲーっと耐えてるか、ワーワー戦ってるか、で、要はそれが当たり前なんだ。おもしれーなー、この国。 5時間遅れの列車がいつ、何番プラットフォームから出発するか、そんなことは掲示板に書いておけばよいものを、なんにもインフォしないから、列車がくる度にインド人はドドドーっと、そのプラットフォームに押し合いへし合い大移動!で、それが別の列車だと知ると、オウオウオウオウ!と怒り出す。列車に向かって叫んでドウスルのだ、インド人たちよ?で、また別のプラットフォームに列車が来ると、そちらへドドドーっと・・・これをエンエン繰り返す。おかしいと思わないのだろうか?というか、疲れないか?おもしれーなー、この国。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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