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来るべき夏に向けて、冷房に頼るのではなく、エコロジーに涼を求める工夫を探究中です。
第一章「水」=水が蒸発する際に周りの空気の温度を冷やす効果を利用したもの。 その1.打ち水 その2.行水 その3.濡れタオルカーテン 第二章「風」=風を動かす、風を生み出す、風の通り道を作ることで涼を得る工夫。 その1.換気扇 その2.扇風機 その3.扇子と団扇 第三章「乾」=湿度を下げることで、より涼しく感じさせる試み。 その1.クーラーの除湿モード 第四章:「陰」=日光の熱を遮ることで、温度上昇を防ぐための工夫あれこれ。 その1.簾 その2.カーテン 第五章:「緑」=身の回りに草木があることによる、涼しさとその演出効果を期待したもの。 その1.木陰 その2.緑のカーテン その3.屋上緑化 の続きです。 ◎第六章:「触」◎ これまで、物理的に涼しくする工夫はいろいろやってみた。 あとは、五感に訴えて気持ちから涼しくなるしかないかな~! ってなわけで、手始めは衣服やインテリアにナチュラル素材を活用して、肌触りで涼しく感じる工夫を考えてみます。 ○その1.麻で涼!○ 夏の素材と言えば、やっぱり麻でしょう。 シワになりやすいのが難点ですが、さらっとした涼感ならこれが一番! 繊維というより、草っぽいんですよね。 そう、涼しい素材って、草っぽいものかも・・!? さらさらして、張りがあって、毛羽だっていない・・。 夏の着物でも、だんぜん麻が涼しいのです。 縮や上布など、暑い最中でもなかなか過ごしやすいものです。 襦袢も麻だと、なお涼しい(らしい)・・・! 麻(苧麻)よりもさらに涼しいと思われるものに、沖縄の芭蕉布というものがあります。 芭蕉の茎を細くほそぉく割いて、繊維にしたもの。 これは、よく蝉の羽のよう、などと例えられます。 布というよりは、花茣蓙を薄~~くしたような質感とでもいいましょうか・・・? 麻もそうですが、涼しい素材というのは張りがあって、肌にまとわりつかないんですね。 縮や楊柳などは、布にシボをもたせて、肌への接地面積がさらに少なくなるような工夫がなされています。 肌と布の間に風が通る、そんな素材が涼しいのかもしれません。 **参考1.** 麻の特長 麻のお手入れ **参考2.** 近江上布 宮古上布 八重山上布 小千谷縮 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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