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尾形光琳の金屏風に描かれた有名な「燕子花図」が、修復を終えて青山の根津美術館で公開されているそうです。
のんびりしていたら、公開はなんと11/6までだとか!! 尾形光琳って、言うまでもなく琳派の象徴的存在であり、とっても興味があるんです。 (フリーページが適当なままになってますが。。) 今でいうマルチアーティストといった、多方面に活躍した人であり、その足跡は現在もなお息づいています。 京都のお大名向けの高級呉服商「雁金屋」の息子であり、弟は焼き物で有名な尾形乾山。 幼少よりお茶その他文化人としての嗜みをひととおりたしなみ、加えて身近に粋を極めた素晴らしい着物を目にして育ったことから、彼らの美的感性が育まれたのでしょう。 光琳は、世渡り上手で噺も上手く、かつその数寄人としての才覚から、大名などお金持ちのお話し相手、お遊び相手として重宝され、口を凌いで生きていたふしがあります。 頼まれれば屏風絵や書画を手がけ、蒔絵のすずり箱のデザインなどにも腕を振るっています。 (静嘉堂文庫美術館でも名品を幾つも所蔵) 弟乾山とのコラボレーションの、画と賛の掛け合いによる、掛け軸のような焼き物も有名です。 そして着物好きにはこれまた、有名な冬木小袖を始め、現代でもよく目にする象徴化された文様「光琳文様」でもおなじみなのです。 その多彩ぶり、ユニークな生き方、そして何と言っても今見ても斬新な溢れる才能、などなど、興味尽きないアーティストの一人なのです。 会期残り少ないけれど、行きたいなぁ、根津美術館。。 私、ずっと行きたいと思いつつ根津美術館ってまだ行ったことないのですよね。。 そのコレクションはもとより、お茶も楽しめるという日本庭園も見てみたい・・・と思いつつはやウン年。 (私にとって、閉館時間の早いことが敷居の高さとなっているのであります。。) 機会がありましたら、みなさま、是非足を運んでみて下さいませ。。 ○光琳の「燕子花図」 公開○10/08 NHK 「燕子花図」は、尾形光琳が44歳のころに制作したとされる作品で、縦が約1メートル50センチ、横が約3メートル40センチの2つの金のびょうぶに、無数のカキツバタを鮮やかに描いた傑作といわれています。 一部に、はく落やゆがみが出てきたことから修復作業が行われ、4年半ぶりに、8日から東京・港区の根津美術館で公開されました。 修復作業とあわせて、使われた絵の具などの科学的な分析が行われ、カキツバタの葉の部分には、銅を主成分とする緑青(ろくしょう)という緑の顔料が使われていることがわかりました。 さらに、葉の顔料がはく落した部分を調べたところ、下地として細かく砕いた緑青を塗り、その上に粗い粒子の濃い色の緑青を重ね塗りしていたことが確認されました。 美術館は、 「けんらん豪華な絵の中に繊細な手法が使われていることがわかった。 光琳はこうしたくふうで、色の深みを出そうとしたのではないか」 と話しています。 国宝「燕子花図」の公開は、11月6日まで行われます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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