(引き続きこっそりアップ)
4時就寝、7時前起床。朝一番で出るつもりが、ネットカフェの魔力に吸引。フリードリンクで朝一番のコーヒーを飲んだ。昨日の興奮さめやらず、2台のパソをかわりばんこにカチカチ。いやいや、このままここにいると、一緒にシャワーもあびてゆったりしたくなってしまう。慌ててママさんとハイジさんに挨拶をして店を出た。
そこから妹の家にちょいと顔を出す。小さな荷物を渡して駅に向かうつもりが、豪華な朝食が用意してあった。わ~ん、ありがとう!末妹夫婦も合流して久々に会えた。小さい姪っ子は私を覚えていなかった。知らない人~みたいなよそよそしさ。だけど、結局最後にはホッペにチュ♪としてくれた。ありがとう~~
新宿まで戻るつもりが、最寄の京王線の急行停車駅まで車で送ってもらう。環八はお盆のせいか大渋滞だが、そこをはずれると思った以上にスムーズに動けた。
京王線でよみうりランドへ。そこからゴンドラにのって山頂駅についてみると、隣接した敷地のプールにいこうとする若者や家族連れでいっぱいだった。臨時のアルバイトの若い女性にケアホームの場所を聞いて、その通り歩いていた。しかし途中の立て看板で、私が向かっているのは反対方面の病院だと知る。お~の~れ~、このクソ暑いのに。駐車場を誘導している警備員の人にケアホームの詳しい場所を聞いてみたが、要領を得ない。多分あれだろう、といわれたのは事務だけの建物だった。そこの管理人に聞いてみるとさらに7、8分ほど歩いてくれ、とのこと。
ゴンドラの終点から徒歩10分、のはずが30分以上歩き回る。帽子を持ってないときに限って、かんかん照り(泣)これぞマーフィーの法則…。汗だくのどろどろのへなへなの私、車の誘導をしていた警備員さんにこの建物の入り口はどこでしょう?と尋ねると、「ここから入りなよ、庭づたいに回ればすぐだから。」といいながら、関係者以外立ち入り禁止と書いてある裏門を開けてくださった。感謝!!受付に着いたときは、やっとの思いで感涙状態だった。
まず一番にトイレでどろどろの顔を洗う。こういうとき、すっぴん族は便利(爆)でも、祖母のところにすっぴんで行くと叱られる…というより、たしなめられるので口紅だけでも引いていくのだ。
祖母のいる個室をノックする。返事があって引き戸をあけると、祖母がちょこんと正座して、洗濯物をたたんだのをしまいこんでいたところ。元気そうだ。一緒に下着をしまいこむ。
ここから祖母はあれこれと私におやつを用意したり紅茶を淹れたりする。動作がゆっくりなのをわびる祖母。気にしてないから謝らないでね、と言うのが精一杯。
祖父の話をしようと思ったのに、出てくるのは父と母の話ばかり。一人ぐらしの祖母に、何度も一緒に住みましょう、と言っていたとのこと。母がそういうのを聞いてはいたが、父が何度も言っていたというのは初めて聞いた。うう、お父さん、娘としては変なところばかり気になってたけど、やさしい父という視点が抜けていたかも。ごめんなさい。
祖父のことを聞いたら、祖父が体を壊してから祖母が苦労した話になってしまった。でも記憶の中の自分が小さい頃の祖母は、仕事でイキイキしてたなぁ。あれこれ聞こうと思っても、耳が遠くて何度も繰り返して聞くのが申し訳ない。祖母も耳が遠いのが一番ツライみたいだった。
新聞も読んでいるし、頭もしっかりしている。だからこそ、この鳥籠のような状況が辛そうだ。なぜだか時々部屋がえがあるそうで落ち着かないそうだ。友人をつくっても、別の施設に移ることがあったりで、まるで自分たちは川面の木の葉だという。もっと早く来て祖母と外を散歩するくらいの余裕がもてなかったのが悲しい。
1階の喫茶室で一緒にお昼を食べた。隣の高齢の方は祖母よりどのくらい年上なのだろうか、赤ちゃんに戻るというのは本当かもしれない。だけど、孫やひ孫たちが大声で話しかけてる言葉が本当に赤ちゃんに話しかけているようで、聞いている祖母も私も辛かった。自分もあんなふうになってしまうのかと不安なのではないかしら…
ご飯のあと、二人で一緒にアルバムを見る。古いのも何枚かあるけれど、ほとんどが最近のものばかりでちと寂しいらしい。S原にいたころの写真がほしいのだと思う。こんど、次のお休みもらえたら、実家で昔の写真を探そう…
祖母の話も今の状況がさびしいこと、に終始した。もっと早くにあれこれと聞いて書き付けておけばよかった…。一緒にお茶を飲んだり写真をみるだけで、にこにこ嬉しそうな祖母に、出来るだけ会いに行くしかないと思った。
いよいよお暇する時間。棚にあるお菓子をこれでもかと持たせてくれようとする。いつまでも孫は孫なんだな。子供たちが喜びます、とありがたくいただいた。エレベータまで見送ってもらい、次はいつ来られるかしら、と考えながら帰途に着いた。