やっと五分咲きをこしたかな?という感じのペン太の入学式。前日の嵐の名残もあって風がつめたく、桜がまぶしくなかった。体育館の中がかなり寒く、もっと着込んでくればよかったと後悔する。桜は校門から校舎へ続く道沿いに並木になっていたので、これから一日ごとに見事なながめになっていくのだろう。
ペン太の担任は、ゼッタイ体育担当だと思ったら理科の先生だった。どの先生も男性はみんな体育でしょう、と思わせる雰囲気があって、想像以上に生活指導の厳しい感じ。まあ、ペン太のことだから大丈夫だろうと思いたい。二日目からお弁当。これから多分6年間ずっと続く、弁当道の始まりだ(笑)
そして次の日のペン次の入学式は快晴となった。一緒に登校してクラスを確認。同じ小学校の子がかなりいる。四クラスで分ければ普通に8人はいるはずなのだが、6人のところもあればペン次の組のように9人のところもあり。担任は新しくいらした先生で、感じのいい女性の理科の先生だった。体育館の中はやはり寒く、昨日の教訓からババシャツ一枚追加してあって正解だった。
場所が昨日の兄の高校より微妙に標高も低くて南にあるせいもあり、朝出かけたときは池沿いの桜並木は八分咲き。しかし、風もなく暖かい陽気のおかげで、帰るときには一斉に満開になったかのような…実際にはぽつぽつとまだ七分、八分の木も混じっていたけど、朝とは全然違う光景になっていた。
帰りは桜も愛でながらゆっくり帰るつもりだったのに、ペン次がトイレを我慢していたのと教科書全部背負うのが重たいこともあって、猛スピードで歩いて帰った。満開の桜がもったいない…お弁当、私達の分も作って持ってきておくんだったなぁ。
ドビーの始業式は、ペン次の入学式と重なった。ペン次に一緒について登校しなくてはならなかったので(朝7時半出発)、前日ペン太の入学式から戻った後、ほのぼのさん(短期入所)に一泊、次の日の5時までという約束で預けた。
ここのところ、いつも近所のデイケアの方ばかり利用していたので、子供たちに久しぶり~~と歓迎を受ける。ドビーはちょいと嬉しそう。だけどなんとなく感じているらしい、お泊りの不安。
朝、入学式に行く前に、「今からペン次兄ちゃんとお留守番しててね。そのあと今日はほのぼのさんに泊まりだよ」と説明してあったが、「いやんいやん」「そんなこといわないで、○○ちゃんも待ってるからね」「いやんいやん」というやりとりがあった。
「ではよろしくお願いします。それじゃドビー、楽しくすごしてね。お母さん行ってきます。」
とたんにドビーの顔が鬼瓦のようにひしゃげた。力いっぱい泣く前の顔。その先を思うとドビーにもなだめる先生方にも申し訳なくて逃げるように車に戻った。
次の日迎えに行くと、泥んこになって遊んだあと~みたいな様子が伺える。ホッとした。でも先生が仰るには、昨日はあの大食漢のドビーが夕食を食べず一晩中添い寝が必要だった、そのかわり今日は朝昼おやつとも完食だったが…とのこと。ここにも月一度くらい泊まって大好きだった気持ちを忘れないようにしてもらわねば…と思いをあらたにした。
ほのぼのさんも地所の中に桜がいっぱい植わっているのだが、ここはまた少し高いところなのか桜が満開ではなかった。養護への通学路も最後の100メートルずっと桜が続く。昨年今年と新学期に桜が残っていてくれて嬉しい。昨日の嵐で散り始めてしまったけど、まだあらかた残っているし、はらはら舞い散る中をドビーと通うのも楽しみだ。