地上5センチの恋心~カトリーヌ・フロがいいです^^
ベルギーとフランス合作作品、「地上5センチの恋心」を観た。「女はみんな生きている」など仏映画界を代表する女優のひとり、カトリーヌ・フロ主演のラブ・コメディだ。「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」の脚本家エリック・E・シュミットが本作で監督デビュー。昼間はデパートの化粧品売場で働き、夜はレビュー用の羽飾り作りの内職をしながら二人の子どもと暮らすオデットの楽しみは、大好きなロマンス小説を読む事。憧れの人気作家バルタザール・バルザンのサイン会があると聞けば、思い切りめかし込んで駆け、ファンレターを手渡す。一方、批評家に酷評され、妻には浮気されて落ち込むバルタザールはファンであるオデットに救いを求める。文字通りカトリーヌ・フロのほんわかした魅力が最大限に引き出された作品。バルタザールには、コメディアンから作家までマルチな活躍をしている俳優アルベール・デュポンテル。また、オデットがしばしば歌いながら踊るのは、シャンソン歌手ジョセフィン・ベイカーの代表曲の数々というオシャレな曲。こういうチャーミングな大人の女性を演じさせたら彼女の右に出る者はたぶんないと思えるほど、この映画は似合っている。エリック=エマニュエル・シュミットが、幸せの何たるかをロマンチックかつユーモラスに描いてる。色彩豊かな映像で綴る大人のためのラブ・コメディで、老若男女を問わずオススメできる映画だと思った。