溶接のヒケ
このブログでは何度も「YAGレーザー溶接例、金型修理例」を紹介しています。その中に「ヒケ」という言葉が何度も出てきていますが、「ヒケって何?」とおっしゃる方も少なくありません。当然です、溶接をしたことがない方にはこんな言葉は全くなじみはないことでしょう。そんなわけで今日は「ヒケ」の補修例を紹介します。波線のように色が違うのがお分かりでしょうか?この写真で言えば波線から上は「アルゴン溶接」で肉盛りをした後に加工をしたところなのです。従来のアルゴン溶接では、このように溶接したところとしていないところの境目がどうしても段差になってしまいます。これは溶接後の削り方がいけないのではなく、溶接時の熱で溶接したところとしていないところの境目付近が凹んでしまったために起こる現象です。で、これをレーザー溶接でこのように肉盛りをしてあげる事によって修正が可能になります。レーザー溶接はヒケがほとんどないので、あとは肉盛りをしたところを加工すれば段差はなくなります。このように、あまりに肉盛りが大きい場合にはまずアルゴン溶接で肉盛りをしてもらい、ヒケ部分やス(空気が入ってしまったところ)の修正をうちでやることもあります。 うちのサイトです。よろしければのぞいてみて下さいm(__)m