観劇日記~夢のあとに~

2006/04/17(月)00:29

ライフ・イン・ザ・シアター FC貸切

演劇(152)

4/16(日) ソワレ (ネタばれありです) 今日は青山(タップダンスショー)から世田谷(役者人生)へのハシゴ。 世田谷パブリックシアターでの市村さんと(藤原)竜也くんのFC貸切公演です。 FC貸切なんて初めての経験。 さらに、私の観劇人生始まって以来の珍事発生! まあ無事に観られたし、結果オーライなんですけど。 さて、今月1日に観てから約2週間を経ての今日。 思っていたとおり、期待どおり、随分芝居が変わっていました。 老いていく役者(ロバート)と若い役者(ジョン)。 とくに派手なクライマックスはなく、淡々と進むペーソスが漂う芝居。 それを観客の笑いを誘いながらの芝居で、最後には各々に何かをそっと感じさせる といった地味な作品です。 竜也くんの芝居に厚みと味が増していた。 ジョンの気持ちの変化が前回よりはっきりと伝わってくる。 今考えると、市村さんは、初日からかなりのレベルで出来上がっていたんだなあ。 さすがだな。 これまで、竜也くんの同じ芝居を何度も観るということをしたことがなかったので (というかチケットが取れない) 1つの芝居でどのように変化する役者なのか、わからなかったけれど 今回見る限り、どんどん変わる人のよう。 (相手が市村さんだから、ということもあるかな?) ロバートが投げてくる台詞をうまくすくい上げることで、自分の台詞に深みを出して またロバートに返している。 いわゆる会話のキャッチボールが小気味よく続く。 (まあほとんどロバートが喋っているわけだけど) これが初日付近だと、まだバランスが取れていなかった気がした。 世田谷楽、そして長崎での大楽にはもっともっと進化した芝居が観られるんだろうな~ 蜷川作品での狂気の芝居では、本領が発揮されることはわかっているけれど、 今回のようなイギリス人演出家の、芝居に軽快さや味わい深さを要求される作品でも 魅力的に演じることができるなんて、もう感動 こりゃもうずっと成長を見届けていくしかないな、と思いましたよ。 で、最後にミーハーファン感想 まず着替えが多い~ いろんな扮装の竜也くんが見られるのがなんとも贅沢。 好きな場面は、きっかけの台詞を聞き逃すところ。 なんか、のた打ち回っているところがすっごく可愛い 病院でのブチ切れた演技も! (ちなみにあの場面では、演技と素の演じ分けがはっきり出来ている。難しい芝居だよね) あれって若者だからできる切れ方だよね。 ロバートに若い若い若い若い・・・って言われて 「うらやましい?」って言うときの憎らしさ。 腹立たしいけど、もうどこもここも全部いいっ! 終演後にはミニトーク。 好きな場面は?という質問に 1場という竜也くんの答え。 あそこだけに1時間45分費やしてもいいくらいだそう。 それを聞いたら、また観たくなってしまったけれど とりあえず、今日がマイ楽です。

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