劇団☆新感線「五右衛門ロック」遠征のついでに
森山未來くんが出演している「百万円と苦虫女」を見る。

＠シネリーブル梅田

（ネタばれあり）

蒼井優演じる主人公・鈴子はフリーターで人とうまく付き合えない女の子。ある事件をきっかけに、実家を離れ、百万円貯めるごとに住む場所を変える生活を始める。
そこでいろいろな人と出会い、いろいろな体験をして、恋に落ちる・・・


あまり映画館には行かないのですが、最近こういうユッタリ、だらだら系の邦画が多いようですね。
予算もあまりかかっていなさそう。
現実にどこでも起こりそうだけれど、実際はあまり起こらないかなというストーリー。

鈴子は人付き合いがヘタだけれど、頑なに生きる21歳の女の子。
人づきあいがヘタなほうが、実はじっくりと自分のことを考えられるのかも。

海の家でアルバイトしたり、山奥の桃農家に住み込んだり、と結構やりたいことを実行する勇気を持っている。
でもいろいろあって、ある地方都市に移り住む。
そこで、森山未來演じる中島くんと出会う。
全速力で自転車をこぐ姿がなんと似合うこと！
話の流れは途中で読めてしまったけど、中島くんの心の内を思うと切ないなあ。
鈴子と同じく、敢えて人と積極的に付き合おうとしない中島くん。
告白する場面は甘酸っぱい気持ちに。
いいね～
手を繋ごうとするところとか。
私もはるか昔のことを思い出してしまったわ

でも、ちゃんと思っていることは伝えようよ。
好きなら、ちゃんと話し合おうよ。
相手のことを考えすぎて、優しすぎて、何も言えないのは、いまの若者の特徴？
最後、なんとも地団駄踏みたくなったけれども、そのうちその違和感は消え、鈴子の未来を応援したくなった。
女の子は強いのだ。


蒼井優ちゃんは「フラガール」でくらいしか見たことはないけれど、ちょっとミステリアスな雰囲気のある素敵な女優さん。
丁寧に生きている女の子がぴったりはまってました。

未來くんは、不器用な中島くんがこれまた似合ってました。
いつか鈴子に会えるといいね。

キーワードである百万円が何度か画面上に現れるのが、ちょっとおもしろい。