観劇日記~夢のあとに~

2008/10/05(日)09:27

“D” ~永遠という名の神話~

ミュージカル(127)

<加筆・修正しました> 脚本・演出 荻田浩一 音楽 玉麻尚一 キャスト 東山義久 舞風りら 朝澄けい 良知真次 佐野大樹 原知宏 平澤智 戸井勝海 峰さをり 10/4(土)18時開演 博品館劇場 18時開演って早いなと思っていたら、 なんと2時間40分。 長い! 感想は辛口です。 この作品が大好きな方、満足だった方、ネタバレ×な人はご注意を。 * * * * * * * * オギー作品は久しぶり。 基本好きな世界観なのですが、今回は幕が開いて15分くらいで ダメだ~と思ってしまった。 舞台が狭い上に、場面転換なし。 どこかで見たことがあるようなシーン、歌、そして博品館の席の座り心地の悪さに意気消沈です… オギーの作品は、どこか妖しく誘うような雰囲気が魅力。 そのためには、出演者、とくに主演キャストが独特のオーラを発揮することが必要。 そのキャストの持ち味をオギー風味に味付けするところがポイントなのだと思うのです。 が、今回の義くんは他の出演者の中でとくに異なる光を出しているわけでなく、馴染んでしまっている。 (髪を切っていたのはサプライズ! 似合ってはいたけれど、この作品では、別に切らなくてもよかったと思う。あの髪型が義くんらしい妖しさを醸し出しているのだから) 最近のオギーはああいう演出? 言葉に頼りすぎ。 頼りすぎてもいいんだけど、それをちゃんと受け止めて発信できるキャストがいない。 台詞は多いけれど、観客を心をひきつけるほどの芝居でもない。 ストレートプレイともミュージカルとも異なる台詞回しに違和感。 (戸井さんの歌声はさすがでした) あのキャストなら、やっぱり幻想的なダンスがハマる。 振りも歌もいまいちセンスがない。 なんか私のハートにピッタリこなかった。 ジェームス・ディーンの生き様はストーリーとしては魅力的ではあるけど 説明台詞が多く、ドキュメンタリー番組を見ているみたいだった。 ま、「エデンの東」「理由なき反抗」「ジャイアンツ」、この3つの作品をもう一度見たい気にはなりましたが。 最近なくなったポール・ニューマンや、マーロン・ブランドが同じ俳優学校出身で、役を取ったり取られたりしていたというエピソードも面白かったです。 たしかこの作品は、義くんの(10周年?)記念公演。 それならやっぱりこれまでの集大成を見たかった。 ディーンを取り上げるなら、ダンスで表現して欲しかった。 ショー形式でもよかったのでは。 振り付けも彼の魅力を引き立てるものではなかったと思う。 カテコの義くんは、嬉しそうにガッツポーズしてたから、本人的には手ごたえのある舞台なんだろうか。 2時間弱に短くしても、演出次第で十分に意図が伝わる作品だった。 荻田演出×東山義久主演ということで期待していただけに つくづく残念な土曜の夜でした。

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