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アゲハのひとりごと

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Sep 5, 2005
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テーマ:お勧めの本(7400)
カテゴリ:きょうの一冊
『かまいたち』の中の後半2作 『迷い鳩』と『騒ぐ刀』は、
<お初シリーズ>の本当にはじめの話でした。

『迷い鳩』で、はじめてお初は自分の力を自覚したようなエピソードがあり、
根岸肥前守鎮衛と出会います。
根岸肥前守鎮衛が編集している「耳袋」の命名者もお初ということになっています。
まだお初の力に半信半疑で慣れていない、兄や兄嫁の狼狽振りも、
『震える岩』では見ることのできなかった新鮮さがあります。

『騒ぐ刀』では、この状況にすこし慣れてきたお初たちに、
不可解な一家惨殺事件の話が舞い込んでくるのですが、
お初の力が生かされたストーリーで、かなり面白かったです。
殺人事件であれば、誰がやったのか、どうやって、ということが主流になると思いますけど、
お初の事件では、人ではない霊的なものが相手のこともあるので、
そういうもの相手にどう戦うのか、とても興味深いですね。

お初の活躍を知るためには欠かせないエピソードだと思いました(^^)
ただ、ちょっと気になったのはお初のもう一人の兄、直次のこと。
この2作品ではかなり主要な役だった彼が、
『震える岩』では出てこなかったような気がするのですが...。
気になった方はいませんか?
もっと『震える岩』を読み込めば、どこかに書いてあるのかもしれませんね。
結構好きなキャラクターだったので気になってます(^^;)

表題になった『かまいたち』もかなり面白かったです(^^)
お医者の玄庵先生の娘おようが主人公。
おようは「かまいたち」と呼ばれる辻斬りが、人を斬るところを目撃してしまい、
「かまいたち」の顔を見てしまったことから命を狙われることになる。
ただ、死体が消えてしまったことで、誰もおようの言葉を信じてくれない。
正義感の強いおようは、自分で「かまいたち」の正体に近づこうとするが...。
なかなか気にいりました(^^)
微笑ましいお話でした。

次はやっと『天狗風ー霊験お初捕物控〈2〉』です(^^)
でも今、京極夏彦の『魍魎の匣』を読み始めてしまったので、
ちょっとだけおあずけです。





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Last updated  Sep 5, 2005 11:17:00 AM



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