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テーマ:小学生ママの日記(28656)
カテゴリ:本とか
長女(小2)の毎日の宿題のひとつに、音読がある。国語の教科書を読んで、それを聞いて親が評価をつける宿題。
最近までのそのお題が、あまんきみこ作の「きつねのおきゃくさま」だった。 あんまり内容を知らずに、長女が読むのをふんふんと聞いていた。 そのラストに、思わず鼻がつーんと来てしまった。 あらすじはというと・・。今教科書が手元にないんだが(^_^;)。 おなかをすかせたきつねが、山の中を歩いてたら、やせたひよこに出会う。きつねは、そのひよこを食べようと思うが、やせたひよこを食べてもなあと考え直す。ここはひよこを太らせてから食べてしまおうという計画に出た。 住むところを探してたひよこに、親切な振りをして近づき、うちにおいでと声をかけたら、ひよこから「優しい親切なお兄ちゃん」と、思いがけない言葉をかけられ舞い上がるきつね。 んで、ひよこにごちそうを振舞う。 ひよこはそれから、やせたあひるに出会い、次にうさぎとも会う。どちらも住まいを探していたんで、それならときつねの家に案内する。 あひるもうさぎも、「きつねのところになんてとんでもない!」と断るが、ひよこが「きつねのお兄ちゃんはとっても親切なの!」と言う。それを影できつねが聞いている。親切と言われて、ぼーっとなったきつねは、あひるとうさぎも同じようにもてなした。 丸々太ってきたひよこたち。だがそこに、山からおおかみがやってきて襲おうとする。 きつねがそこに飛び出してきて、おおかみと勇ましく闘う。 おおかみはその勢いに負けて逃げていったが、きつねはその晩死んでしまう。 残されたひよこたちはお墓を作って、親切で優しいきつねのために涙を流した。 ・・ってな筋です。 きつねの最期のところの文章。 「きつねは はずかしそうにわらってしんだ」 とあるんだが、長女がこの部分を読むを聞いて、思わず鼻水ずびっとなるのをこらえた。うわ~きつねぇ~!!。・゚゚・(>_<;)・゚゚・。おまえはなんてやつなんだ・・。 ・・まあ、考えたら、ひよこたちに振舞うごちそうがあれば、きつねあんた自分で食べなよとも思ったが・・。そこはあれか。肉食と草食の違いってことですかね・・? あと、おおかみと闘ったのは、ひよこらの命を守るためだったのか、それとも、ここまで太らせたひよこらを奪われないようにという欲のためか。そこが謎・・。 でもここは、純粋に守ろうとしたと考えよう。 しかし、「はずかしそうにわらってしんだ」って、すごいよなぁ・・('_')。 食べようとしたひよこらに親切にして、でも結局食べられずに自分が死ぬ目に遭って、何やってんだ俺は・・みたいな、自分をおかしく感じる笑いなのかなぁ・・。 ほんと切ない終わり方だわ。あ~最後は死なせなくっても・・。(/_;) でもこのお話、いろいろ考えちゃうな。 悪巧みをしてたきつねも、ひよこの素直な「優しいお兄ちゃん」って言葉でメロメロうっとりになり、結局はみんなに親切なきつねお兄ちゃんってことになっていったわけだが。 言葉ひとつで、人の心をがらっと変えることができるってのは、普通にありえる話だよなあ・・。 「優しいお兄ちゃん」って、これを「お姉ちゃん」に変えて長女に言ってみると、「やめてよ~!」と嫌がりつつもまんざらではなさそうなんだ(^_^;)。 音読のお題が変わってしまったんで、毎日これで、鼻水が出そうになることもなくなった。ほっとしたような、さみしいような。(^_^;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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