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カテゴリ:音楽・映画
当方男性なので、当然ながら原作未読。いやー、いわゆる少女漫画ですなー、ぶわははは!などと内心思いながらも、北川景子はかわいい。北川景子だけで最後まで引っ張ったかもしれない。いや、そりゃもちろん小木茂光の強引なメイクとか、「さや侍」の子役が北川景子の子供時代をやってたりとか、田中要次先生とか、キャスト的にいろいろ見るべきところはあるんだけどさ。主人公ふたりとも、どうみても高校生に見えないとかは言うまい。
しかし、見事に劇場は一般女性もしくは女子高生ばっかりで、「太った中年男性は私一人だけ?」的な雰囲気だった。明らかに彼女に付き添ってきたと思われる若い男性も数人いたが、少女漫画に出てきそうな細い人ばかりで、ますます私のすごい浮きっぷりが冴え渡る。 てっきりエンディング曲だろうと思っていた YUI の "Hello" が流れだすオープニング。YUI ってすごい曲調変わったよな、そういえば芸能活動中止するとか言ってなかった?それはともかく、Tokyoの空撮も交えたオープニングはカラフルでファッショナブルな出来上がり。出だしは快調である。 ところが、なぜか開始から20分で激しく退屈する。理由はわからないが、退屈する。なんか説明的なシーンが続いたせいか?ていうか、「しがないリーマンのあっしには関係ありませんや、へっ!」みたいなひがみ根性を惹起させられるような非現実的シーンが連続したせいか?高校生なのに高層マンションの高層階を占拠しているという、これだけで少女漫画的展開である。くっそー。花形満も中学生のくせに車を運転していたが、そういうのとはちょっと違うひがみを呼び起こされる。 中盤、もう一回 YUI の "Hello" がかかって、これはもしかしてエンディングもこれで締めて三連発 "Hello" か?と思ってたらエンディングは違ってた。 しかし、ジョージ役に向井理は無理がないか?向井理って、手塚治虫が描くキャラクターに似ていると思うのだ。手足は長いけど、顔は丸っこいみたいな。 原作は未読だけど、ちょっとネットで見た原作の絵はかなり線が細い。(左上隅がジョージ) まあ、俳優の話題性でキャスティングしたんだろうけど、もう少し適役はいたような気がする。 まあ、最後の最後まで「んな、アホな」的展開であり、そんな簡単に一遍でうまいこと行くわけないやろと、つい大阪弁でまくし立てたくなる出来事の連続である。でも、青いドレスをまとった北川景子がファッションショーのステージを歩くシーンで「青い影」のハウスっぽいのがかかってたのはなかなかよかった。 劇中「できないと思うやつには最初から頼まない」とか、なかなかの名言もあり、原作の人気の理由の片鱗を若干見たような気もするが、おそらく原作ファンに取ってはちょっと消化不良だったのではないかと思った。 いずれにせよ「2011年現在の北川景子」を記録した映画であり、そういう意味では成功しているんじゃないかと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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